#author("2021-09-05T11:07:26+09:00","","")
*《&ruby(きんだんりゅうおう){禁断竜王}; &ruby(ボル){Vol};-&ruby(バル){Val};-&ruby(エイト){8};》 [#u114f22c]

|禁断竜王 Vol-Val-8 KGM 水/火/自然文明 (9)|
|クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/禁断 54321|
|EXライフ|
|スピードアタッカー|
|T・ブレイカー|
|ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない)|
|このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚まで手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊してもよい。|
|自分のターンの終わりに、このターン、クリーチャーが4体以上破壊されていれば、このターンの後に自分のターンを追加する。|

[[DMRP-19]]で登場した[[水]]/[[火]]/[[自然]]の[[ディスペクター]]/[[アーマード・ドラゴン]]/[[アース・ドラゴン]]/[[禁断]]。

[[EXライフ]]と[[ジャストダイバー]]、そして高い[[パワー]]によって非常に高い生存力を持つ。

-1回の[[除去置換効果]]と、[[アンタッチャブル]]と、[[攻撃されない]]能力があるこのクリーチャーを除去する方法は以下の通り。
--1ターンに2回、[[選ばせ除去]]や[[全体除去]]、クリーチャーを選ばない除去([[《轟く侵略 レッドゾーン》]]などのタイプ)を叩き込む
--[[ダイヤモンド状態]]で[[攻撃されない]]能力を[[無視]]し、[[スレイヤー]]や[[すべてのバトルに勝つ]]クリーチャーなどを使い合計2回バトルする
--[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]で[[禁断解放]]して、選ばずに[[封印]]を付けて対処する
--[[《零龍》]]で[[零龍卍誕]]して、選ばずに[[パワー低下]]してルールによって破壊する

その厄介な[[除去]][[耐性]]に加えて、[[スピードアタッカー]]と、[[アタックトリガー]]による2枚の[[手札補充]]と6000全体[[火力]]、自分の[[ターン]]終了時[[クリーチャー]]が4体以上[[破壊]]されていれば''[[追加ターン]]''獲得と、多大な[[アドバンテージ]]が期待できる豪快な能力を持つ。

[[スピードアタッカー]]と[[アタックトリガー]]で、出たターンにすぐに追加ターン獲得の条件を達成しやすく、追加ターンの獲得も特に制限もデメリットもないため、運用次第ではゲーム中永続的に[[追加ターン]]を獲得し続けるのも夢ではないだろう。追加ターンを持つカードとしては純粋なパワーカードとして使える。

アタックトリガーの6000以下に対する火力は、[[インフレ]]が進んだ現在においてはそれほど高いとは言えない。小型[[システムクリーチャー]]は一掃できるが、中型以上の[[クリーチャー]]は焼けないことも多い。
自分のクリーチャーも対象なため、役目を終えた[[ウィニー]]を巻き込む、後述する自己[[リアニメイト]]能力を持ったクリーチャーを用いるなどして、追加ターンに必要な頭数は自分で用意するようにしたい。アドバンス環境であれば[[GRクリーチャー]]を使用できるので、それで種の確保が容易になるだろう。

それ以外にも、このクリーチャーを召喚する際に[[ササゲール]]を使って[[ディスタス]]を破壊すれば、[[コスト軽減]]と追加ターン獲得の一石二鳥が狙える。
[[DMSD-19]]・[[DMRP-19]]期には優秀な[[ササゲール]]使いが多く登場しているため、コスト9という重さもそこまで気にならない可能性もある。

[[要求値]]が非常に高いため現実的ではないが、理論上は4ターン目に[[エクストラターン]]条件を満たした上でこのカードを着地させられる。
2ターン目に[[《賢樹 エルフィ-1》]]→3ターン目に2体目の[[《賢樹 エルフィ-1》]]の次に[[《妖精 アジサイ-2》]]と繋げ、[[マナブースト]]で[[単色]]カードが落ちた上で[[単色]][[ササゲール]]持ちを出す。これで自分のクリーチャーが1体も[[除去]]されなければ、4ターン目には相手の状況に関わらず[[エクストラターン]]を得つつ着地できる。

運用上の最大の難点は、そのコスト。近年のメジャーな[[踏み倒し]]手段である、[[《襲来、鬼札王国!》]]および[[《灰燼と天門の儀式》]]に対応しておらず、たいていはビッグマナまで伸ばすか、ササゲールを絡めた[[手打ち]]で召喚することになる。
[[ドラゴン]]種族を持つので、そちらのサポートを用いて[[コスト軽減]]や[[踏み倒し]]をするのも悪くない。

前述したように、確率こそ低いが[[除去]]か無力化されてしまうケースも無いわけではないため、相手にターンを回して隙を与えないように、確実にトドメを刺し切ることを意識して運用したい。

[[王来篇]]の[[キングマスター]]としては珍しく、デッキカラーさえ合えばどこにでも入るという汎用性こそ無い。しかしながらゲームエンド級の[[フィニッシャー]]かつパワーカードであることが疑いようがなく、[[専用デッキ]]を組む魅力はある。[[ディスペクター]]や[[ドラゴン]]といった種族サポート、[[シナジー]]を生むカードも多く、上手く活用したい。

-パワー54321は[[《大樹王 ギガンディダノス》]]の攻撃制限を貫通でき、もちろん[[殴り返し]]もできる。これにパワーで殴り勝てるのは[[《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]や[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]など片手で数えられるほどしかいない。能力まで考えても[[∞パワーアタッカー]]、[[すべてのバトルに勝つ]]、[[スレイヤー]]での相打ちなど、[[環境]]で流行しない限りそうそう見ることのないものが多く、不意打ちされるリスクは非常に低い。

-攻撃中に[[《終末の時計 ザ・クロック》]]などの[[ターンの残りをとばす]]効果を使われると、[[追加ターン]]を得られなくなるので注意。[[S・トリガー]]ケアは万全にして使いたい。

**相性のいいカード [#f8dcd332]
[[追加ターン]]は獲得条件が緩い上に「連続で得られない」制限も、獲得後の[[デメリット]]もない。

-[[《“魔神轟怒”万軍投》]]…[[超GR]]を工夫すれば、3体の破壊がこれ1枚で達成できる。

-[[《不死身のフッシッシ》]]、[[《魔薬医 ヘモグロ》]]、[[《堕魔 ドゥリケン》]]、[[《悪魔 フッシ-1》]]…この中から4体を並べられれば、除去されない限り無限に[[追加ターン]]を得られる。4体並べなくても、コストを軽減できるのでありがたい。4色を要求するのがネックか。

-[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]…4体生贄にすれば[[追加ターン]]は確定。そのターンは《Vol-Val-8》の破壊効果は使わず、次のターン《ミッツァイル》で出した[[GRクリーチャー]]4体を攻撃時に破壊すれば、また[[追加ターン]]を得られる。《ミッツァイル》は[[殿堂入り]]しているので、[[水]]のドローやサーチで呼び込みたい所。

-[[《砕慄接続 グレイトフル・ベン》]]…[[マナブースト]]でコストが9と重いこのクリーチャーに繋ぎつつ、毎ターン1体無償で[[ディスタス]]の弾を提供できる。[[ディスペクター]]と[[ササゲール]]軸の[[【5色コントロール】]]なら一考の価値がある。

-[[《接続秘伝ドミニオンスパイク》]]…[[自然>自然文明]]の[[ディスペクター]]なので[[アタック・チャンス]]に対応。[[確定除去]]にも等しい[[バトル]]を仕掛けて[[追加ターン]]獲得条件の達成を狙えるだけでなく、当[[呪文]]の[[G・ストライク]]により《Vol-Val-8》降臨までの時間稼ぎも可能。

-[[《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》]]…《ドミニオンスパイク》と同じく[[アタック・チャンス]]で[[バトル]]を仕掛けられる。こちらは[[G・ストライク]]が無い代わりにマナからコスト5以下の弾を提供でき、より攻撃的。

-[[《蒼龍の大地》]]…[[ビッグマナ]]構築において、実質1コスト軽く出せる上に[[効果バトル]]を仕掛けることで[[追加ターン]]獲得条件の頭数が稼げる。

**その他 [#g058e74a]
「隠されし12番目の王」[[《無双''竜''機''ボルバル''ザーク》>《無双竜機ボルバルザーク》]]と[[《''禁断''機関 ''VV-8''》>《禁断機関 VV-8》]]を合成した[[ディスペクター]]の「[[王>キングマスター]]」。
名前から属する勢力を推測することはできないが、[[水]]/[[火]]/[[自然]]という[[色]]構成、[[イラスト>カードイラスト]]に見られる接合部の放電から『電融』勢力に属する[[ディスペクター]]だと思われる。

#region2(合成元との関係){{
-機関車の先頭車両のような意匠の巨大な両腕を備えた、さらに巨大なロケットのバーニアに、《ボルバルザーク》と《VV-8》の上半身がそれぞれ接合されている。
両者共に両腕を外されているが、側面に磔にされているような《ボルバルザーク》に対し、《VV-8》はバーニアの頂点に鎮座しており、「ロケット型に改造された《VV-8》に《ボルバルザーク》が取り込まれている」ようなデザインとなっている。
--両腕の列車は、デザインの元ネタが共通する[[《D2W2 ギガスピード》]]とも似ている。全身に配置された無数の排気パイプの存在もあり、実際大量の[[ソニック・コマンド]]を用いて《VV-8》を改造しているようにも見える。
--[[カード名]]について、「禁断竜王」とは、「竜王」で《ボルバルザーク》を指し((「12番目の王」という扱いの他、「王」の名を持つ[[《キング・ボルバルザーク》]]が「[[ドラゴン]]の真の王」を自称している))「禁断(《VV-8》)+竜王(《ボルバルザーク》)」を意味していると思われるが、[[ディスペクター]]の派閥に囚われない「禁断竜の王」という存在であるとも読み取れる。
「&ruby(ボルバル){VolVal};-8」は、《VV-8》の名前を《ボルバルザーク》系列で象徴的に扱われる「ボルバル」というフレーズに対応させる形で変形した物だろう。
---余談だが《ボルバルザーク》を英語で記述したら"Bolbalzark"((https://twitter.com/dmps_info/status/1256146343472492545 の1枚目の画像参照))であり、"Volvalzark"ではない。
---なお、《VV-8》の使用者である[[No.2]]は、[[禁断機動]]時に「ブイ、ブイ、ブイ……ブイ''バル''、ブイバル……ブイ、ブイ、ブイ!」という口上を述べている。
--[[山札]]の上5枚から[[サーチ]]を行う、[[パワー]]6000を破壊するなど、[[追加ターン]]以外にも合成元から[[能力]]を継承している。[[ジャストダイバー]]も見方によっては《VV-8》の[[cip]]の自己[[封印]]による疑似[[耐性]]を彷彿させる。
--『電融』[[ディスペクター]]は[[殿堂入り]]・[[プレミアム殿堂]]入り[[カード]]を合成元とすることが多いが、この[[クリーチャー]]の合成元はどちらも[[追加ターン]]獲得[[能力]]を持つ[[殿堂>殿堂入り]]・[[プレミアム殿堂]][[クリーチャー]]である。
---《VV-8》は文字通り[[禁断クリーチャー]]であるが、実質の禁止勧告を受けた《ボルバルザーク》もある意味で「禁断の[[クリーチャー]]」であると言える。また、両者が登場した[[聖拳編]]・[[革命ファイナル]]は、共に[[多色]]推しで歴代でも[[規制]]を受けた[[カード]]を多く輩出しているなど共通項の多いシリーズである。
--54321という[[パワー]]は、《VV-8》の[[パワー]]12345を逆にしたものである。
---4つもの[[キーワード能力]]を持ちながら[[マッハファイター]]を持たないのは、これ程の[[パワー]]ではほぼ全ての[[バトル]]に勝ててしまい「4体破壊」という[[追加ターン]]獲得のハードルが下がってしまうためだろう。また、[[クリーチャー]]を無条件で[[攻撃]]可能になると[[アタックトリガー]]発動のリスクそのものが軽くなってしまうので、それを防ぐ意味合いもあると思われる。
---24000を超える[[パワー]]を持つが、[[打点]]は[[T・ブレイカー]]止まりである。これは従来の[[禁断]][[クリーチャー]]の多くに見られる特徴で、同じ[[禁断]][[ディスペクター]]の[[《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]とも共通する。
-[[文明]]・[[種族]]については合成元の物を全て継承しているが、強いて言えば[[《ドキンダンテ》>《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]同様《VV-8》の[[禁断]]が[[特殊タイプ>禁断#kndn_type]]から[[種族>禁断#kndn_syuzoku]]に変更されていると言える。
--なお、4[[種族]][[ディスペクター]]はこの[[クリーチャー]]で3体目となる。((1体目は[[《龍風混成 ザーディクリカ》]]、2体目は[[《竜界電融 N・EXT》]]。))
}}

事前に予告されていた「[[ディスペクター]]の5つの[[王>キングマスター]]」に収まらない、まさかの「第6の[[王>キングマスター]]」。
-[[超獣王来烈伝>DMSP-02]]では「モモキングの枠に本来収まるはずの隠された12番目の王が存在している」ことが[[禁断文字]]で示唆されていたが、これは後に[[《無双竜機ボルバルザーク》]]であることが判明した。(([[デュエチューブ]]及び[[コロコロコミック]]2021年8月号での情報))
--《ボルバルザーク》の存在が秘匿されていたことについては、[[プレミアム殿堂]]に指定されている(=使用することが禁断である)ことが理由だと思われる。
メタ的には、「「王」として選抜された歴代の[[クリーチャー]]を、[[G・ストライク]]と多少の[[能力]]アレンジを加えたリメイク[[カード]]として収録する」というコンセプトの[[DMSP-02]]に、「[[パワー]]6000[[全体除去]]、[[追加ターン]]、[[特殊敗北]]」という[[能力]]構成だった《ボルバルザーク》を収録するのはあまりに困難だった、という事情もあると思われる。((《ボルバルザーク》の特色であると同時に[[プレミアム殿堂]]・「12の王」への選抜理由でもある「無条件[[追加ターン]]獲得[[能力]]」は迂闊に外したり変に条件を厳しくするわけにはいかず、かといって[[特殊敗北]]以外のデメリットを付ければやはり《ボルバルザーク》らしさが損なわれ、その[[特殊敗北]]はそもそも滅多なことで復活させるべきでない[[能力]]である。))
-なお、《VV-8》の[[ディスペクター]]化については、[[《未来覇王 ググッピー》]]の[[フレーバーテキスト]]で伏線が張られている。
--また、関係性は不明だが、[[《サイバー・∀・ラスティ》]]や[[《ソニック・IV・ワン》]]など、かつての[[禁断の工場>《Dの機関 オール・フォー・ワン》]]の存在と残存そのものは[[新章>新章デュエル・マスターズ背景ストーリー]]初期から何度か言及はされている。

**関連カード [#v715cc9f]
-[[《無双竜機ボルバルザーク》]]
-[[《禁断機関 VV-8》]]
-[[《キング・ボルバルザーク》]]

-[[《竜界電融 N・EXT》]]

-[[《破壊の儀》]]

-このクリーチャーが書かれているカード
--[[《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》]]

**収録セット [#w634b7db]
-illus.[[Sansyu]]
--[[DMRP-19「王来篇 第3弾 禁断龍VS禁断竜」>DMRP-19]](KM2/KM3)

**参考 [#a940973d]
-[[青赤緑]]
-[[ディスペクター]]
-[[アーマード・ドラゴン]]
-[[アース・ドラゴン]]
-[[禁断]]
-[[EXライフ]]
-[[スピードアタッカー]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[ジャストダイバー]]
-[[アタックトリガー]]
-[[サーチ]]
-[[火力]]
-[[追加ターン]]

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