#author("2022-04-03T11:25:19+09:00","","")
#author("2022-04-04T16:02:30+09:00","","")
*《&ruby(いたんなが){異端流};し オニカマス》 [#jeeacb01]

|異端流し オニカマス UC 水文明 (2)|
|クリーチャー:ムートピア 2000|
|相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)|
|相手のターン中に、相手が召喚以外の方法でクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを持ち主の手札に戻してもよい。|

[[DMRP-01]]で登場した[[ムートピア]]。

2コストでありながら、[[アンタッチャブル]]と[[召喚]]以外に対する[[コスト踏み倒し]]メタ能力を持つ。しかもパワーは2000と標準クラスと、破格の[[スペック]]。

[[《デスマッチ・ビートル》]]、[[《洗脳センノー》]]と共に、[[DMRP-01]]を代表する[[コスト踏み倒しメタ]]であり、[[新章デュエル・マスターズ]]の[[ウィニー]]の[[インフレ]]具合を象徴するようなカードでもある。

[[召喚]]による踏み倒しは防げず、[[cip]]の再利用を許してしまう[[バウンス]]を行うため、[[コスト踏み倒しメタ]]としては弱い部類ではあるが、このクリーチャーは[[アンタッチャブル]]を持っている点が強み。
[[軽量級]]の[[コスト踏み倒しメタ]]のなかでも類を見ないこの[[耐性]]は、よくある[[システムクリーチャー]]のジレンマを完全に克服している。[[マナ]]が足りない序盤では、[[アンタッチャブル]]に手出しできないケースが多いため、かなり厄介。このクリーチャーを[[除去]]できるという点だけで、カードの評価に影響してしまうと言えば、その強さが分かるはずである。

[[デッキタイプ]]によっては対抗手段を有さない事も多い。

[[ウィニー]]として[[パワー]]も標準クラスであり、[[《デスマッチ・ビートル》]]のような攻撃制限が付いているわけでもないため、踏み倒しメタ能力が腐っても、最悪選ばれないアタッカーとしても十分な[[スペック]]を誇る。例えば、[[【モルト NEXT】]]に採用される受け札は精々[[《熱血龍 バトクロス・バトル》]]や[[《ボルシャック・ドギラゴン》]]位のものだが、それらも易々と通り抜ける。一応、[[《ボルシャック・ドギラゴン》]]の場合、[[革命0トリガー]]で[[《メガ・マグマ・ドラゴン》]]が捲れれば対処できるが、確率的に期待できない。
後に[[《龍装者 バルチュリス》]]が登場してからは、そのターン2回目の攻撃をこのクリーチャーに一任することもある。別のクリーチャーの1回目の攻撃で[[S・トリガー]]で除去が飛んできても、アンタッチャブルであるこのクリーチャーは除去されにくいため、より安全に2回目の攻撃を決めることができる。無論、[[《テック団の波壊Go!》]]や[[《ハムカツ団の爆砕Go!》]]などの[[全体除去]]を放つ[[S・トリガー]]には弱い。

[[バウンス]]は任意のため、[[コスト踏み倒し]]した[[クリーチャー]]の[[cip]][[能力]]持ちや[[D2フィールド]]がある状態の[[《D2M2 ドグライーター》]]のような[[除去]]すると厄介な[[クリーチャー]]は[[バウンス]]させないほうが良いこともあるので、見逃してくれる可能性は高い。
もっといえば、そういう[[カード]]もこの[[クリーチャー]]の対策になるとも言える。

-[[アンタッチャブル]]の付いた2[[コスト]][[ウィニー]]であるためアタッカーとしても上質だが、攻撃時に[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]の[[Dスイッチ]]で[[《テック団の波壊Go!》]]を使われて[[バウンス]]されたり、このクリーチャーが複数体並んでいると[[《天使と悪魔の墳墓》]]によって除去される可能性も出てくるので、注意してプレイする必要がある。

-[[《奇天烈 シャッフ》]]による[[クリーチャー]]への攻撃制限・ブロック制限は、宣言したコストのクリーチャー1体1体を選んでいるのではなく、宣言したコストのクリーチャーすべてへの効果であるため、この[[クリーチャー]]の[[アンタッチャブル]]を活かした[[ダイレクトアタック]]という戦略は阻害されてしまう。
--元々この[[カード]]の存在自体が、この[[カード]]の影響を受けにくい[[ウィニー]]主体の[[デッキ]]を[[環境]]に呼び込む性質を持ち、引いてはこのカード同士の[[ミラーマッチ]]を呼び込む性質を持つ。その状況では[[《奇天烈 シャッフ》]]が十分間に合う上に、[[ウィニー]]で固めるということは宣言すべき範囲が狭まるということなので、[[《奇天烈 シャッフ》]]による攻撃制限がこのカードおよび、この[[カード]]が呼び込む[[ウィニー]]に対する解答になる。
---上記のような因縁からか、のちに[[オニカマスがシャッフの力を継承した>《オニカマス <シャッフ.Star>》]]。

**ルール [#v08ec488]

-[[召喚]]以外の方法で[[バトルゾーン]]に出た相手[[クリーチャー]]の[[cip]]が[[解決]]されてからこのカードによるバウンスが解決される。

-[[S・トリガー]]、[[S・バック]]、[[ニンジャ・ストライク]]、[[G・ゼロ]]、[[リベンジ・チャンス]]などは[[召喚]]なので、[[コスト踏み倒し]]しても規制されない。

-[[コスト踏み倒し]]しても''COLOR(blue){自身の[[ターン]]中でなければ問題ない}''。[[侵略ZERO]]、[[革命0トリガー]]、相手の[[ターン]]中の[[マッドネス]]などが該当する。&br;また[[《ヘブンズ・ゲート》]]や[[《ドラゴンズ・サイン》]]を[[トリガー]]することも該当する。

-[[バウンス]]に[[耐性]]を持つ[[クリーチャー]]であれば、[[コスト踏み倒し]]しても問題なく留まれる。
--[[《巨人の覚醒者セツダン》]]で[[バウンス]][[耐性]]を付ければ、[[サイキック・クリーチャー]]を守れる。[[《時空の喧嘩屋キル》]]では自身の[[ターン]]中の[[バウンス]]は防げないので、無力化できない。

-[[《Dの禁断 ドキンダムエリア》]]が存在する場合、[[バウンス]]されるかわりに[[封印]]されるため、[[手札]]に戻らずに[[バトルゾーン]]に残されてしまう。しかし、[[cip]]は再利用されないため、むしろ好都合なこともあるだろう。

-[[禁断クリーチャー]]は[[コスト踏み倒し]]で出てもそのまま[[封印]]されるので[[バウンス]]できない。

-[[解決]]権を与えてくれない[[無限ループ]][[コンボ]]は防げない。[[ループ]]が終わった後ならば[[バウンス]]できるが。

-[[ウルトラ・ドロン・ゴー]]持ちを[[バウンス]]すると、[[手札]]から再登場し、また再び[[バウンス]]し……と、[[ループ]]状態に陥る。どちらも[[任意]]効果のため、[[ターン・プレイヤー]]であるウルトラ・ドロン・ゴー側が出すことを諦める必要がある。

**環境において [#ja9f9b3f]
能力が判明するなり清々しい程に[[侵略]]や[[革命チェンジ]]など前シリーズで登場した[[踏み倒し]]ギミックを[[メタ]]る能力が注目された。超高速化した[[環境]]を減速させる一因となるかと騒がれたが、むしろ《ドギラゴン剣》[[デッキ]]や《レッドゾーン》[[デッキ]]が同系対策のために採用する形となった。特に[[赤青]]系統での活躍が目覚ましく、[[【赤青ブランド】]]や[[【赤青ドギラゴン剣】]]などの強力な環境デッキの確立に一役買った。

登場当時の環境では[[軽量級]]で[[アンタッチャブル]]に対処できるカードは一握りしかいなかったため、序盤は有用な[[コスト踏み倒しメタ]]として堂々と[[バトルゾーン]]に居座ることができた。同弾で登場した[[マスターカード]]である[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]の[[エクストラウィン]]を防げることも評価を大きくしており、色が合えばとりあえず投入を考えられるほどだった。

このカードを採用できるか、このカードに詰ませられないかどうかが[[新章デュエル・マスターズ環境]]の[[デッキ]]の評価に直結し、刺さる対面ではこれ1枚で勝利も同然の状況になるほどであった。[[【ドギラゴン剣】]]の跋扈もあって、色さえ合えば最速コンボ成立が命となるはずの[[ループ]]系統にも積極採用されたほどである。[[【ジョーカーズ】]]、[[【赤青ブランド】]]、[[【白緑メタリカ】]]、[[【緑単ループ】]]はほぼ召喚だけで完結していることでこのカードがほとんど刺さらなかった点が評価点の1つとなっていたと言える。下手な除去札を積むよりこのカードを採用して踏み倒しを牽制し、自らは素出しプランによるコントロールを行った方がデッキの汎用性を損なわなかったため、当時これに対する有効な除去札を持たなかった型の[[【ドギラゴン剣】]]が環境で隆盛していたともいわれる。

また、[[【青黒ハンデス超次元】]]を再び[[環境]][[デッキ]]に押し上げた張本人でもある。それまで[[【青黒ハンデス超次元】]]は[[【白青黒超次元】]]と比べて[[速攻]]対策など防御力に劣る部分があったが、[[光]]を必要としない踏み倒し[[メタ]]であるこの[[カード]]のおかげで[[侵略]]や[[革命チェンジ]]にも随分と強くなった。&br;この[[カード]]の登場以降、この[[カード]]によって相手の行動を大きく縛った上で無造作に[[ビートダウン]]しても勝てるケースが格段と増え、[[マナ]]が貯まり次第[[《S級不死 デッドゾーン》]]による[[ビートダウン]]で早期に決着をつける[[プレイング]]が[[【青黒ハンデス超次元】]]において一般的になった。&br;言い換えると「[[ハンデス]]による[[ロック]]があまり[[デッキ]]において重要視されなくなった」ということであり、「勝負をつけるまでの間に撃った[[ハンデス]]が[[《ブレイン・タッチ》]]1発だけであった」というケースもざらである。

しかし、[[双極篇]]になると自力のコスト軽減で召喚できる[[《ジョット・ガン・ジョラゴン》]]や、[[無月の門]]や[[マスターG・G・G]]などの召喚による[[コスト踏み倒し]]が行える[[《卍 デ・スザーク 卍》]]、[[《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》]]、[[《“轟轟轟”ブランド》]]など、この[[カード]]の[[能力]]が効かない早出し手段を持つ[[カード]]が次々と[[トップメタ]]になる。さらに、[[アンタッチャブル]]の効かない[[マッハファイター]]、[[【白青赤ドギラゴン剣】]]にも入る[[《ゼンメツー・スクラッパー》]]などが普及するなど、この[[カード]]に向かい風が吹き始める。そして[[コスト踏み倒しメタ]]としてはこちらより[[汎用性]]が高い[[《奇石 ミクセル》>《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]や[[《ポクチンちん》]]などが登場し、居場所を追われることが増えた。
それでも[[【赤青ドギラゴン剣】]]同士の[[ミラーマッチ]]では何枚立てられるかが勝負を分けるカードとなっていた。そのため、[[《月光電人オボロカゲロウ》]]でひたすら[[手札交換]]してはこのクリーチャーをかき集めて召喚を連打する光景がよく見られた。

GR召喚に関してはそれ自体には全く刺さらない。[[GR召喚]]は召喚扱いであるためである。裏を返せば、GR召喚というシステムはこのカードに動きを阻害されてゲームにならないデッキに対する救済と言える。

それでもこのカードが立っているとゲームにならないデッキは依然として多い。[[DMRP-10]]期のチャンピオンシップを優勝した[[【青黒ハンデス超次元】]]にはこのカードを除去することができる札が7枚も入っていたケースもあり、[[コスト踏み倒し]]を活用する[[デッキ]]ではこの[[カード]]の存在を意識しなければならない状況が続いた。さらに[[《Wave All ウェイボール》]]が[[《超次元キル・ホール》]]や[[《超次元エクストラ・ホール》]]と好相性を見せることから、それらの[[超次元]][[呪文]]の需要が上昇。それに伴ってこのカードも需要を回復した。

[[DMSD-13]]期には[[【青黒緑デッドダムド】]]、[[【サンマックス】]]への対処として再びメジャーカードとなり、このカードの存在は[[【クラッシュ“覇道”】]]が再びトップメタの一角に押し上げられた一因となった。[[DMEX-07]]あたりになるとそれらが減った影響でまたしてもそれほど見ないカードとなった。

[[DMRP-11]]で[[重量級]][[マナドライブ]]が登場して[[【青赤緑ミッツァイル】>【ミッツァイル】#r9a585b1]]などが環境を支配すると、下手すれば全く刺さらないカードとなった。[[《マリゴルドIII》]]による通常のコスト踏み倒しに刺さる点ですらも、[[《ハリケーン・クロウラー》>《ハリケーン・クロウラー/ブレイン・チャージャー》]]での[[アンタップ]][[マナ]]生成の前では意味を為さなかった。

[[DMEX-08]]期には[[【バーンメアジョーカーズ】]]で[[チャンピオンシップ]]上位入賞の実績を作ったが、[[《斬罪 シ蔑ザンド》]]で簡単に退かされるので環境的には安心し切れなかった。

[[DMBD-13]]・[[DMBD-14]]期には[[【連ドラグナー】]]対策として[[【クラッシュ“覇道”】]]を中心に増加。しかし、[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]の登場によって能力を消されるため、以前より入ることは少なくなったと言える。

[[DMBD-15]]期に[[【ドギラゴン閃】]]が成立すると、[[水]]系の型における2ターン目の理想の動きとして再び採用率が上昇している。

[[王来篇環境]]においては全体的に[[出す]]ことさえ成立すればこのクリーチャーの能力を貫通する[[EXライフ]]、強力な[[cip]]持ちの[[グッドスタッフ]]、召喚だけで出すことが成り立つ[[【我我我ブランド】]]、諸々の汎用マッハファイターなどが重く、出しても処理される、相手が踏み倒しを行った時点で手遅れになる、そもそも腐るという面が目立つようになった。一応新登場した[[G・ストライク]]を無効化できることは強みだが、総合的な有効性はデッキに採用するレベルに達しなくなった。

以降は環境での活躍の機会を失った。

***オリジナルでは [#k688df16]
[[GR召喚]]ができない[[フォーマット]]であり大量展開が通常の[[コスト踏み倒し]]に限定されるため、[[アドバンス]]以上に強力。2020年2月に流行した[[【青黒赤トゥリナーツァッチ】]]が搭載する[[メタ]][[カード]]としても存在感を示した。

ところが[[王来篇環境 (オリジナル)]]ではアドバンスと同じ理由で環境から姿を消した。

[[DMEX-16]]期には[[《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》]]の評価が高まり、[[除去]][[能力]]そのものは全比較対象中最低レベルであるこのカードは[[青赤]]系の[[デッキ]]ですらも極論5枚目以降の[[《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》]]と看做されるようになり、枠の都合によってはコスト踏み倒しメタが[[《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》]]の単採用となるケースもポツポツと見られ始めた。[[【青赤緑ドギラゴン閃】]]の主要パーツである[[《Disノメノン》]]、[[《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》]]などといった汎用[[マッハファイター]]が環境に溢れているのも大きく、特に[[《Disノメノン》]]によって悪くすれば全くテンポを削ぐことができないことも。

[[DMSD-19]]期には[[【白青赤鬼羅.Star】>【鬼羅.Star】#c3]]でもコスト踏み倒しメタが[[《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》]]と[[《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]の8枚体制となるケースがテンプレ化し、9枚目以降はほぼ要らない(もしくは枠が取れない)ので不採用が当たり前になった。
[[バウンス]]効果自体もミラーで刺さりが悪く、[[《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》]]の[[アタックトリガー]]で[[《カダブランプー》]]など[[cip]]のクリーチャーアンタップ手段を出されたら、もし[[バウンス]]しようものなら[[cip]]を使い回されて[[無限アタッカー]]になってしまうので[[腐る]]。

2022年1月1日[[殿堂レギュレーション]]改訂で[[《“龍装”チュリス》]]が[[殿堂入り]]に指定されたことにより、唯一といって良い居場所であった[[【赤青ドギラゴン閃】]]が環境での実用性を失った。

[[DMPCD-01]]・[[DMPCD-02]]期では極稀に[[【青黒退化】]]に採用される程度のものとなった。その【青黒退化】ですら諸々の[[フィニッシャー]]による[[ロック]]の穴となる[[G・ストライク]]への対策という運用法がメインである。

[[DMEX-18]]期には一部の[[【白青緑ギャラクシールド】>【白青ギャラクシールド】#c8895af4]]に[[【鬼羅.Star】]]対策として投入された。前述の通り[[クリーチャー]][[アンタップ]]系は事実上防げないもののメタクリーチャー系に干渉できるだけで十分であるという考えから採用される。もっとも、この頃になると[[【鬼羅.Star】]]に[[汎用性]]の低いクリーチャーアンタップ系があまり採用されなくなっており、それも採用理由としては大きい。DMEX-18末期にはある程度勢いを取り戻した[[【赤青覇道】]]でまた使われるようになった。
[[DMEX-18]]期には一部の[[【白青緑ギャラクシールド】>【白青ギャラクシールド】#c8895af4]]に[[【鬼羅.Star】]]対策として投入された。前述の通り[[クリーチャー]][[アンタップ]]系は事実上防げないもののメタクリーチャー系に干渉できるだけで十分であるという考えから採用される。もっとも、この頃になると[[【鬼羅.Star】]]に[[汎用性]]の低いクリーチャーアンタップ系があまり採用されなくなっており、それも採用理由としては大きい。DMEX-18末期にはある程度勢いを取り戻した[[【赤青覇道】]]や[[【赤青レッドゾーン】>【レッドゾーン】#RedBlue]]でまた使われるようになった。
**その他 [#z16c5ca0]
-この[[カード]]の登場で、上記のような自身にも被害が及ぶ[[全体除去]]、[[汎用性]]の低い[[相手依存]][[除去]]、普通の[[デッキ]]ではさほど優先されない軽量[[アンタップキラー]]や[[タップ]][[効果]]など、これまで殆ど注目されなかった[[カード]]にも対抗策としてスポットが当たる可能性が生まれた。そういった意味では、[[デッキビルディング]]の幅を押し広げた1枚と言えるか。[[《ゼンメツー・スクラッパー》]]や[[マッハファイター]]を持った[[クリーチャー]]が高く評価されるのも、このカードの存在が大きいと言える(むしろそれらはこの[[カード]]への対抗策としてデザインされたとも見られる)。

-[[【レッドゾーン】]]に対してこの[[カード]]の[[能力]]を使うのは一長一短である。確かに[[シールド]]は守れるが、しばしば[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]や[[《熱き侵略 レッドゾーンZ》]]などの強力な[[cip]]を再利用させてしまうので、状況を考慮して[[侵略]]をスルーした方が良いことがある。また、[[《禁断〜封印されしX〜》]]を採用している場合は[[封印]]解除の手助けをしてしまう。

-[[【ロージアミラダンテ】]]など除去の乏しい[[コスト踏み倒し]]系[[デッキ]]はこの[[カード]]の入るデッキを無理対面とするように見えるが、[[《時の法皇 ミラダンテXII》]]を出せればとりあえずは[[召喚]][[ロック]]と[[呪文]]踏み倒しという[[cip]]2つは使える。言い換えるとこの[[カード]]にバウンスされるのを承知で《ミラダンテXII》や《ミラダンテXII》が踏み倒した呪文から出せる[[ドラグナー]]で[[アドバンテージ]]を取りつつ龍解させた[[ドラグハート]]を打点にしてフィニッシュに向かうことができるという意味である。

-[[DMRP-01]]以降は、この[[カード]]を意識してか、[[コスト軽減]]による正規[[召喚]]や[[召喚]]を伴う[[コスト踏み倒し]]が多数収録されている。その分[[《制御の翼 オリオティス》]]が刺さりやすくなっている。

-地味ながら[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]の[[マスター・W・ブレイカー]]と、そこから繋がる[[エクストラウィン]]を防止する事が出来るというのも強力。

-[[呪文能力]]でこの[[クリーチャー]]を[[除去]]できる可能性がある[[超次元]][[呪文]]は登場時点で[[《超次元ロマノフ・ホール》]]のみ。
--後にパワー2000以下の[[クリーチャー]]を選ばずに[[除去]]できる[[《超次元オニシュラ・ホール》>《最終決戦だ!鬼丸ボーイ/超次元オニシュラ・ホール》]]が登場。

-[[《T・アナーゴ》]]で[[セイバー]]できるので、そちらで防がれるとより一層厄介になる。

-[[アンタッチャブル]]なので[[革命0トリガー]]をある程度無視できる。[[ダイレクトアタック]]要員としても便利。ただし、[[《ミラクル・ミラダンテ》]]などは相手の[[ターン]]中ではないので[[手札]]に戻すことはできないが。

-総じて[[色]]さえ合えば適当に4枚積みしていても活躍するほどの凄まじい[[汎用性]]と[[カードパワー]]を持った強力な[[クリーチャー]]であり、[[シングルカード]]の相場も[[アンコモン]]としては衝撃の価格で取引されていた。
--後に[[DMEX-06]]で再録され、[[ファイナル革命]][[カード]]が殿堂入りしたことや刺さらない対面が環境で増えたこともあり、価格は落ち着いた。

-この2[[コスト]]とは思えない[[スペック]]の高さは、同時期に登場した[[マスターカード]]である[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]以上に[[プレイヤー]]の間で大きな話題となり、現在でもその辺の[[マスターカード]]を差し押さえて、この[[カード]]の名前が出てくることが多い。[[インフレ]]が進む中、「ぶっとんでいる」と感じさせる[[スペック]]を持った[[カード]]の登場はもはや珍しいことではないが、[[軽量級]]かつ[[アンコモン]]以下でそれを感じさせる[[カード]]はなかなかないのが原因だろう。

-[[DMRP-01]]版の[[カードイラスト]]は二足歩行であることを強調したものとなっているが、[[17期プロモ版>プロモーション・カード (第16期〜第20期)]]は尾鰭を強調したものとなっており足の部分は[[テキスト]]に隠れて目立たなくなっている。
--[[DMEX-06]]版では[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]の剣を持っている。《ドギラゴン剣》系統のデッキで活躍した事の表れなのか、それとも《オニカマス》が《ドギラゴン剣》の[[メタ]]である事を表しているのかは不明。ダブルミーニングの可能性もある。

-ちなみに「オニカマス」は実在する魚。その名の通りカマスの仲間で、海外では「バラクーダ」の名で知られる。性格は凶暴で、生息地によっては体内に毒を持つとも言われている。
--[[DMEX-08]]版ではなんと''《オニカマス》が料理されてしまっている''。果たして食する猛者はいるのだろうか。
--ちなみに、実在する方のオニカマスの提供・販売は''食品衛生法で禁じられており、違法である''。くれぐれも、絶対にマスターの真似はしないように。

-[[DMBD-15]]版[[フレーバーテキスト]]によると、[[《Dの牢閣 メメント守神宮》]]がこのカードへの返しになることは公式が認めていることである模様。

**関連カード [#s244db09]
-[[《洗脳センノー》]]
-[[《デスマッチ・ビートル》]]
-[[《マタドール・マルクーゼ》]]
-[[《全員集合!アクア・三兄弟/超次元ジェイシーエイ・ホール》]]
-[[《コバンザ <ジャニット.Star>》]]
-[[《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》]]

-[[《オニカマス <シャッフ.Star>》]]

-このクリーチャーが描かれているカード
--[[《同じ釜の仲間 ジーラス》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#t61f2793]
-[[DMRP-01]]、[[DMEX-09]]&br;'''我が異端流しの魔術は、不正を審問する魔術。...そう、貴様のようなやつを追い返すための術であるよ。 ---異端流し オニカマス'''
-[[DMEX-06]]&br;'''自身の[[バトルゾーン]]の《異端流し オニカマス》と相手の[[《熱き侵略 レッドゾーンZ》]]を順番に指さす。&br;それは《異端流し オニカマス》が不正審問の魔術を使用するサイン。 ― DMGP5th 準決勝より'''
-[[DMEX-08]]&br;'''オニカマスの塩焼き? できるよ、とん汁も付けようか? ― マスター'''
-[[DMBD-15]]&br;'''ドギラゴンがドギラゴンと戦って勝つ。そのために、選抜されたオニカマスだった。だが「[[メメント守神宮>《Dの牢閣 メメント守神宮》]]」からの[[祈り>Dスイッチ]]は、[[無敵>アンタッチャブル]]のオニカマスすらも[[倒す力>オールタップ]]となったのだ。'''
-[[プロモ>プロモーション・カード]](P39/Y17)&br;'''新たな世界を切り開け!!'''

**収録セット [#qad9c9ab]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[MATSUMOTO EIGHT]]
--[[DMRP-01 「デュエル・マスターズ 新1弾 ジョーカーズ参上!!」>DMRP-01]](41/93)
--[[DMEX-09 「Wチームドッキングパック チーム切札&チームウェイブ」>DMEX-09]](15/42)
--[[プロモーション・カード>プロモーション・カード (第16期〜第20期)]](P39/Y17)(新規イラスト)([[フルフレーム]])
-illus.[[boyaking]]
--[[DMEX-06 「絶対王者!! デュエキングパック」>DMEX-06]](77/98)
-illus.[[安倍夜郎]]
--[[DMEX-08 「謎のブラックボックスパック」>DMEX-08]](295/???)
-illus.[[Sansyu]]
--[[DMBD-15 「レジェンドスーパーデッキ 蒼龍革命」>DMBD-15]](16/18)

**参考 [#sa6f24f1]
-[[ムートピア]]
-[[アンタッチャブル]]
-[[ターン]]
-[[召喚]] 
-[[コスト踏み倒しメタ]]
-[[バウンス]]
----
公式Q&A
>Q.相手に''《異端流し オニカマス》''があり、自分が[[《インフェルノ・サイン》]]で墓地から[[《霊騎ラグマール》]]を出し、自分の[[《霊騎ラグマール》]]をマナゾーンに置き、相手は''《異端流し オニカマス》''をマナゾーンに置きました。この時、''《異端流し オニカマス》''の効果でマナゾーンの[[《霊騎ラグマール》]]を手札に戻せますか?
A.手札には戻せず、マナゾーンに置かれたままです。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/32400]]

>Q.相手に''《異端流し オニカマス》''ともう一体別のクリーチャーがあり、こちらが[[《インフェルノ・サイン》]]で墓地から[[《霊騎ラグマール》]]を出して、[[《霊騎ラグマール》]]をマナゾーンに置き、相手は''《異端流し オニカマス》''でない方のクリーチャーをマナゾーンに置きました。この時、''《異端流し オニカマス》''の効果でマナゾーンの[[《霊騎ラグマール》]]を手札に戻せますか?
A.手札には戻せず、マナゾーンに置かれたままです。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/32402/]]

>Q.''《異端流し オニカマス》''と[[《奇石 ミクセル》>《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]がバトルゾーンにおり、相手が効果でマナゾーンよりコストの大きいクリーチャーを出した場合、両方の効果がトリガーしますが、手札に戻した後に手札から山札の下に置いたり、逆に山札の下に置いた後山札から手札に戻したりすることができますか?
A.同時にトリガーしている''《異端流し オニカマス》''か[[《奇石 ミクセル》>《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]の効果どちらかのみ選んで使えます。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/32404]]

&tag(クリーチャー,水文明,青単,単色,コスト2,ムートピア,魚人,パワー2000,アンタッチャブル,コスト踏み倒しメタ,cip付与 (相手),除去,単体除去,バウンス,単体バウンス,UC,アンコモン,MATSUMOTO EIGHT,boyaking,安倍夜郎,Sansyu,十王篇ブロック);