#author("2020-12-04T18:44:42+09:00","","")
#author("2020-12-21T06:26:46+09:00","","")
*《&ruby(むそうりゅうき){無双竜機};ボルバルザーク》 [#bf149308]

|無双竜機ボルバルザーク VR 火/自然文明 (7)|
|クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。|
|スピードアタッカー|
|W・ブレイカー|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※プレミアム殿堂''|

[[DM-10]]で登場した[[火]]/[[自然]]の[[アーマード・ドラゴン]]/[[アース・ドラゴン]]。

[[スピードアタッカー]]、[[W・ブレイカー]]に加え、[[バトルゾーン]]に出た時、自身除く[[パワー]]が6000ちょうどの[[クリーチャー]]を全て[[破壊]]した後、[[追加ターン]]を追加し、その[[追加ターン]]の終わりに[[特殊敗北]]する[[能力]]を持つ。

[[パワー]]6000のクリーチャーを[[破壊]]する[[効果]]によって[[S・トリガー]]を封印する[[《呪紋の化身》]]との併用が難しいものの、
-《ボルバルザーク》は[[スピードアタッカー]]のため、出したターンから奇襲できる
-自分の[[ターン]]が2[[ターン]]連続となるため、自分の[[クリーチャー]]による[[攻撃]]回数が増える
-相手に[[ターン]]が渡らないことによって、相手は[[ブロッカー]]の[[アンタップ]]や[[呪文]]での対応、[[殴り返し]]などができず、防御が非常に難しい
-2[[ターン]]連続で行うためもう1枚[[ドロー]]でき、[[マナ]]も[[アンタップ]]されるため、引いた[[カード]]でさらに[[攻撃]]を助長できる

などの恩恵をもたらす[[追加ターン]]は強力そのもの。対応の出来ない相手を確実に仕留めることができた。
他の[[追加ターン]]獲得系のカードは[[コスト]]が非常に重い、[[召喚酔い]]がある、場に[[クリーチャー]]が残らないなどでバランスを取っているが、こちらはそれらがないため決定力は圧倒的。
また、それらの多くは[[《超戦龍覇 モルト NEXT》]]のように1枚から[[1ショットキル]]を放つことができる[[カード]]の増えた[[新章デュエル・マスターズ]]以降のカードだが、《ボルバルザーク》は[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]や[[《ツインキャノン・ワイバーン》]]のような淡白なスペックの[[フィニッシャー]]が重用されていた初期の[[カードプール]]に登場したため、その傑出ぶりは圧巻であった。

同じく[[DM-10]]で登場した[[《母なる大地》]]との相性も抜群で、[[《無双竜機ボルバルザーク》]]が[[コスト]]7と手頃な重さだったために先行であろうと[[マナブースト]]から最速で4[[ターン]]目には踏み倒す事ができた。同時に[[《母なる大地》]]は相手のボルバルザークを引き摺りだすことによって強烈な[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]にもなり、ボルバルザークとは切り離せない存在であった。

登場当初は「[[ゲーム]]に負ける」と言う[[デメリット]]が目立ち、[[ネタカード]]扱いであった。肝心の[[追加ターン]]も前弾の[[《聖剣炎獣バーレスク》]]が弱かったことから甘く見られていたが、全国大会での[[【ボルバルステロイド】]]の活躍により一気に脚光を浴びた。[[水]]の[[ドロー]]要素を加えた[[【ボルバルブルー】]]も実績を上げていくにつれ、非常に強力な[[カード]]として広まった。
当初の評価を下げた[[特殊敗北]]も、実際は「ここで出せば勝てる」という状況で出せばいいだけの話であり、戦況をしっかりと読める判断力が使用者に備わってさえいれば、無いも同然のデメリットである。そしてその「出せば勝てる状況」を作り出していたのは、他ならぬ[[追加ターン]]の存在であった。
そもそも、《ボルバル》の強制的に試合を終わらせる性質は、言い換えれば「''自身の敗北を担保に''前借りされた''[[特殊勝利]]''」のようなものであり、「出すだけで追加ターンが獲得できる2打点の[[スピードアタッカー]]」として猛威を振るうことになる。

[[聖拳編環境]]と[[転生編環境]]のおよそ2年間[[環境]]を染め上げ続けたが、2006年3月15日に初の[[プレミアム殿堂]]の[[カード]]となった。

《ボルバルザーク》が[[環境]]や[[プレイヤー]]に与えた影響は非常に大きい。[[デュエル・マスターズ]]の歴史を語る上では外すことのできない[[カード]]であることは間違いないだろう。

**特殊敗北の性質について [#e9f69aed]
強すぎる[[フィニッシャー]]は単体で[[環境]]を染めてしまい非難されることも少なくない。だが《ボルバルザーク》が凶悪な[[カード]]として伝説となり得たのは[[フィニッシャー]]としての性能以上に、[[特殊敗北]]というデメリットにこそあった。

《ボルバルザーク》が出たということは、使った[[プレイヤー]]が「勝つ」か「[[特殊敗北]]で自滅する」の2択にゲームがゆだねられることを意味しており、いずれにせよ[[追加ターン]]が終わるまでには''絶対に[[ゲーム]]が終了してしまう''。つまり、出された時点で使われた[[プレイヤー]]に''[[ターン]]が回ってくることはなくなる''。[[ゲーム]]に介入出来る要素は失われ、傍観者に等しい存在にされてしまうのである。
なにより、《ボルバルザーク》を使われた側は、勝ち負けいずれにせよ自分で勝つ権利を完全に剥奪されてしまう。《ボルバルザーク》が失敗しても、結局は「相手が自滅した」だけであり、自分の[[デッキ]]で勝利したわけではない。勝敗が否応なく相手の《ボルバルザーク》に帰結してしまう。
無論、好きなだけ[[カード]]をプレイされたあと、失敗したら勝手に自滅してしまうのだから、使われた側の虚無感は相当なものである。それをたった1枚のカードの[[cip]]で引き起こされるのだからたまったものではない。
[[ボルバル・マスターズ]]という言葉が生まれ、[[プレミアム殿堂]]に至るまでの長さが2年間というのも非難が集中した理由である。
当時の状況はプレイヤーに暗黒期と呼ばれることもあり、多くのプレイヤーが辟易してデュエルマスターズをやめていった。

-このような惨状を生み出した原因は、[[特殊敗北]]が確実かつ極めて能動的だからである。[[特殊敗北]]能力持ちの強力なカードは数多あるが、それらはすべて[[除去]]された時や敗北の遅延であり、受動的である。[[ゲーム]]が終わるという意味では、「必ず負ける」は「必ず勝つ」に等しく凶悪であり、その事を考えれば少なくとも通常[[クリーチャー]]の[[cip]]で存在していい能力ではない。
-おそらくは[[追加ターン]]という強力なメリットに対し[[特殊敗北]]という強烈なデメリットをつけて[[カードパワー]]のバランスを取ろうと考えられたのだろうが、実際の運用を踏まえれば全く相殺できていない。上記の通り「ここで出せば勝てる」あるいは「出さないと負ける」という状況で出せば無いも同然である。
-また、そもそも強烈なメリットに対して強烈なデメリットをつけて[[カードパワー]]のバランスをとろうとした所からも問題があるといえる。結果として、[[追加ターン]]による相手プレイヤーの拘束と、[[特殊敗北]]による強制ゲーム終了の二面性から、《ボルバルザーク》は当時デュエルマスターズのゲーム性を破壊してしまった。
//プレイスの関係もあり文章量が増えすぎていたので削減しました。

**環境において [#k4206515]
環境を荒らしに荒らしまくり、デュエル・マスターズどころかトレーディングカードゲーム史上に残る凶悪カードとして語り継がれた。詳しくは[[ボルバル・マスターズ]]のページにて。

***殿堂ゼロデュエルにおいて [#z33f435e]
[[殿堂ゼロデュエル]]では後の最凶カード、[[《エンペラー・キリコ》]]や[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]、[[【モルト NEXT】]]などとの悪夢の共演も見られた。過去の惨劇とはまた別に、惨劇が当たり前の[[ルール]]で思いっきりぶん回すのはまた一興であろう。

ただし現在では、殿堂ゼロデュエルにおいて7[[コスト]]の[[フィニッシャー]]は非常に重く、[[ガチデッキ]]に投入されることは稀。また、これを出した[[ターン]]中に[[ブレイク]]して[[《Dの牢閣 メメント守神宮》]]を[[S・トリガー]]で踏んでそのまま[[追加ターン]]に入ると、そのままそちらの[[Dスイッチ]]で敗北がほぼ決定してしまうため、[[殿堂レギュレーション]]下で使用できた頃以上に何らかの[[S・トリガー]]封じが必要になる。

**作中での活躍 [#i081dff0]
-漫画では[[ヤカンマン]]が所有しており、[[勝舞>切札 勝舞]]に渡してその実力を推し量った。ヤカンマン戦で、[[召喚]]された後に「必殺、無双竜剣」と勇ましい技名を繰り出し攻撃に移るが、[[《電脳聖者タージマル》]]に[[ブロック]]され倒された(白刃取りされ、腹部にビームで穴を開けられた)。デュエル中にカードが覚醒するが、直後に[[H(ヘンドリクス)]]に強奪されている。後に最初の使用禁止になるカードとは思えないような悲惨な扱いであり、漫画での登場はここだけとなっている。[[追加ターン]]により勝舞に勝利をもたらした立役者ではあったが同時にやられ役も務めていたため、当初このカードが過小評価されていたのではないかという見方もある。

-アニメでも「デュエル・マスターズ チャージ」にて、勝舞の切札として何度も登場。[[映画「闇の城の魔龍凰」>劇場版デュエル・マスターズ 闇の城の魔龍凰(カース・オブ・ザ・デスフェニックス)]]でも勝舞の[[デッキ]]に入っている。&br;初登場時は勝舞の対戦相手のドラゴンマスク(正体は[[ナイト>ナイト(キャラクター)]])が使用。勝舞が「[[《バルキリー・ドラゴン》]]→次の[[ターン]]に[[《超竜バジュラ》]]に[[進化]]」という戦法を取るつもりだったが、バルキリードラゴンを出した後の相手の[[ターン]]で、先にボルバルザークを使われて敗北した。
--アニメでは「斬撃を飛ばして真っ二つにする」「巨体で体当たりを仕掛ける」「口から熱線を吐く」「盾に装備されたレーザー砲を放つ」など多彩な攻撃パターンを見せた。

-漫画「[[デュエル・ジャック!!]]」番外編では、あまりの強さで学園を退学になっていた。

-アニメ「ビクトリーV」第44話の[[トッキュー8]]デュエルでは、[[切札 勝太]]がピンチの時に[[山札の上]]から引き当てて召喚。プレミアム殿堂カードの凶悪さをまざまざと見せつけ、[[《真実の皇帝 アドレナリン・マックス》]]とともにそのデュエルの[[フィニッシャー]]として活躍した。

-アニメ「2017」32話では、直接登場することはなかったが、[[勝舞>切札 勝舞]]のマナゾーンに置かれているのが確認できる。

**このカードを中心とした主な[[デッキタイプ]] [#xdf8d295]
-最も初期型で、[[赤緑]]の[[ステロイド]]色で構成される[[ビートダウン]][[デッキ]][[【ボルバルステロイド】]]
-[[水]]の[[ドローソース]]を加えて安定性を高めた[[【ボルバルブルー】]]
-凶悪[[カード]][[《アストラル・リーフ》]]とミックスした[[殿堂]]非対応[[デッキ]][[【リーフボルバル】]]
-[[光]]の防御性を加えた[[ボルバル]][[デッキ]]としては珍しい[[【クリーチャーコントロール】]]型[[デッキ]][[【ボルバルホワイト】]]
-[[【ボルバルブルー】]]に[[闇]]の[[アドバンテージ]][[カード]]を詰めた[[【ボルバルブラック】]]
-[[ボルバル]][[殿堂入り]]に合わせ、[[【ボルバルブラック】]]をさらに[[除去]]寄りに組んだ[[【除去ボルバル】]]
-[[【除去ボルバル】]]に対抗するために[[アタッカー]]を多く積んだ[[【ボルバルブルー】]]の亜種[[【カウンターボルバル】]]
-[[【ボルバルブルー】]]に凶悪[[クロスギア]][[《バジュラズ・ソウル》]]を突っ込んだ[[【バジュラズブルー】]]
-[[【除去ボルバル】]]に、同じく[[《バジュラズ・ソウル》]]を投入した[[【除去バジュラズ】]]
-自身の[[プレミアム殿堂]]から約10年後、[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]の登場によって成立した[[殿堂ゼロデュエル]]限定構築[[【ボルバルバスター】]]。しかし、《団長》と共に大暴れすると思いきや、《ボルバルザーク》が出てくる前に《団長》があっという間に決着をつけてしまうことが多く、このカードの出番は少ない。

これほどの[[デッキタイプ]]を持つ[[カード]]は後の主人公のエース[[カード]][[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]くらいのものであり、当時の[[ボルバル]]の異常な盛行具合がよくわかる。
**その他 [#jf787d1f]
-2006年の[[プレミアム殿堂]]から5年後の2011年、[[DMX-01]]で[[《無頼勇騎ウインドアックス》]]が[[再録]]され、その[[フレーバーテキスト]]に登場。プレミアム殿堂により前線に出られなくなった事を嘆いている様子が伺える。

-海外ではなんと''何の調整も無く''登場している。これが海外版の展開が(一旦)終了した要因とも。海外版では強力なカードは修正される傾向が強いので意外である。

-上述のようなメタゲーム背景から、[[転生]]版の[[《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》]]や[[《ボルバルザーク・エクス》]]はこのカードの[[追加ターン]]を部分的に再現したものとなっている。


-余談だが、その強力さと悪質さは[[カード]]ゲーム全般でも有名であり、「全[[カード]]ゲームで最凶の[[カード]]はなにか」という話題には必ずと言っていいほど候補に挙がる。

-公式の格言に「ボルバルザークは二度と作らない」というものがある。[[参考>https://twitter.com/syaba3/status/1131163965210238976]]
--しかし、後述するが[[デュエル・マスターズ プレイス]]でこの格言は破られている。

-[[DMX-04]]・[[DMX-05]]のCMでは現役を退いて隠居生活を送っていたのか、''のんびりと温泉につかっている''ボルバルザークを見る事が出来る。&br;さらに[[DMX-12]]ではそのイラストで再録された。[[プレミアム殿堂]]になったカードが再録されたのは今回が初めてである。また、同時に[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]も再録され、両者ともにマナの所にリースが付き、コストのところに「[[PREMIUM>プレミアム殿堂]]」と書かれたリボンが巻かれるという装飾がされている。
--余談だが、[[ボルバル]]が温泉に浸かっていたことから、[[プレミアム殿堂]]に指定されることを「温泉行き」「温泉送り」などと言われるようになった。

-[[デュ円]]キャンペーンでこのカードイラストが描かれた特別ラバーマットが登場し、2014年12月にはEX[[カードプロテクター>スリーブ]]が発売される。

-現在ではソフト・ハード共に生産が終わっているので入手がやや困難ではあるが、PS2版ではこのカードを聖拳編第一弾〜第三弾当時の環境で(NPC相手とはいえ)暴れさせることが出来る。しかもゲームには殿堂ルールは存在しないので4積みが可能である。第1弾〜第5弾のカードの大部分が使えないとはいえ[[《青銅の鎧》]]や[[《サイバー・ブレイン》]]や[[《アストラル・リーフ》]](及び進化元の[[《マリン・フラワー》]])などは存在するので事実上[[【ボルバルブルー】]]や[[【リーフボルバル】]]などの完全再現が出来ると言ってもいいだろう。
[[《母なる大地》]]などもそのまま使えるので当時の環境での圧倒的カードパワーを体験できる。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#d1daf834]
|無双竜機ボルバルザーク SR 火/自然文明 (7)|
|クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000|
|召喚によってバトルゾーンに出た時、次の自分のターン開始時まで、自分は「S・トリガー」を使えない。このターンが自分の10ターン目以降なら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。(ただし、それが追加ターンなら発動しない)|
|スピードアタッカー|
|W・ブレイカー|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※DP殿堂''|

[[DMPP-03]]で登場した。

***TCG版からの変更点のまとめ [#b5ce33c6]
[[レアリティ]]が[[スーパーレア]]に昇格した。

■強化された点
-[[cip]]で他のパワー6000のクリーチャーを破壊する効果がなくなった。
--《ボルバルザーク》自身もパワー6000のため、TCG版では複数体並べると他が破壊されていた。これにより[[追加ターン]]にさらなる打点として召喚することはできなかった%%が、デュエプレではそのように使えるようになった%% ((後に[[DP殿堂]]により、デッキに複数体入れることができなくなった。[[スタートチャージ10]]など、特殊なルールでは引き続き使うことができる。))。
-[[特殊敗北]]のデメリットが削除された。

■弱体化された点
-[[追加ターン]]発動に条件が付加され、[[召喚]]による[[cip]]かつ%%%自分の%%%10ターン目以降でなければならなくなった。(下線部は2020年9月17日以降)
-条件付きで[[S・トリガー]]が使えなくなるデメリットが追加された。

***特徴 [#q4081c35]

10ターン経過していなければ、追加ターンは得られず[[《ツインキャノン・ワイバーン》]]から要求文明が増え、パワーが1000下がり、[[S・トリガー]]が制限されるようになった[[下位互換]]となる。
しかし、10ターン経過しておらずとも[[召喚]]自体は可能で、S・トリガーが使えなくなっても相手側がブレイクしてこないと判断できる状態なら[[《ツインキャノン・ワイバーン》]]と同じように打点として出すことが出来、試合を引き延ばされたときは[[追加ターン]]で一気に攻め込むスイッチ的な使い方が出来る。
そもそも、1ターンだけ[[S・トリガー]]が使えないことが決定的な敗因になるのは「10ターン経過前に取れる行動が《ボルバル》召喚のみとなり、そこで勝利できず、デメリットとしてS・トリガーが封じられるために[[ブレイク]]&[[ダイレクトアタック]]を受けてしまう」ケースぐらいである。根本的に[[S・トリガー]]が使えなくなることがデメリットとして機能することはほとんどない。

そして、他の[[多色]]にも言えることだが、[[デュエル・マスターズ プレイス]]の仕様上同じ[[文明]]を持つ[[多色]][[カード]]が1枚でも[[マナ]]にあれば[[召喚]]は可能である。これは火や自然のカードが他にきちんと入っているデッキでなくとも、[[追加ターン]]を狙うことがかなり容易になっている(ただしTCG版は[[《母なる大地》]]が存在するという別の側面で色の制約が薄かったが)。

10ターン経過という制約もさほど厳しいものではなく、[[コントロール]]デッキなら、そこまでの長期戦に十分持ち込める。ただし、10ターンも経過していれば、相手もそれなりに防御を固めているはずなので、追加ターンを得てもなお[[ダイレクトアタック]]まで持ち込めないことは多々ある。特に、相手が[[S・トリガー]]を多くデッキに入れているならなおさらで、無理に攻撃して[[S・トリガー]]を踏んで盤面を返されると、一気に不利になることは十分にある。相手にターンを返してしまった時、今度は相手が《ボルバルザーク》を召喚してきて、そのまま[[ダイレクトアタック]]まで持ち込まれるなんてことも多々ある。

そのため、[[ダイレクトアタック]]まで持ち込むのが難しいと思ったら、追加ターンを逆に守りを固めるために使うというのも手である。

-()で書かれた部分は[[注釈文]]ではなく、能力の一部である。追加ターン中にボルバルザークを召喚しても自分のS・トリガーロックも追加ターンの獲得も解決されない。

-本家の効果では[[《紅神龍バルガゲイザー》]]のように望まぬタイミングで《ボルバルザーク》が出かねないデッキでは[[特殊敗北]]のせいで採用しづらかったが、こちらでは問題なく採用できるようになった。

-《ボルバルザーク》を追加ターンではないターン中に複数体出せば、出した数だけ[[追加ターン]]のストックを得られる。
--[[DP殿堂]]により、[[《エクストリーム・クロウラー》]]などのオール[[バウンス]]を噛まさなければ実現不可能になった。

-[[DP殿堂]]前は、火や自然のカードが《ボルバルザーク》4枚のみでもデッキが十分機能することが知られていた。[[DP殿堂]]後も、多色カードをプレイする難易度は変わっていないものの、《ボルバル》1枚+色合わせに《ウインドアックス》など3枚という構成にしたのでは、デッキパワーが大幅に弱体化することになる。

***環境において [#b5ce33c6]
[[DMPP-03]]リリース最初期以降から[[DP殿堂]]までの期間、環境のトップメタを走り続けた。
その活躍については「[[DMPP-01~DMPP-05環境(デュエル・マスターズ プレイス)]]」に記載。

10ターン経たないと追加ターンを得られないことから、どの時期にも[[コントロール]]デッキで採用される。それどころか「追加ターンを得るために他のカードで10ターン目まで試合を引き伸ばす」前提でデッキが組まれている。

[[コントロール]]ではないデッキでの採用は、[[《コッコ・ルピア》]]入りのドラゴン軸デッキのみといっても過言ではない。[[《コッコ・ルピア》]]の[[コスト軽減]]とシナジーがある[[グッドスタッフ]]として挿されていた。

9月上旬のランクマッチにおける採用率が41.9%、公式大会「BATTLE ARENA」においても引き続き高い採用率だった事態を受け、2020年9月17日付でデュエプレ版の[[殿堂入り]]というべき、[[DP殿堂]]に指定された初のカードとなった。前述の通り、「ボルバルザークは2度と作らない」という格言を、デュエプレでも見事に破って見せた。

DCGでは珍しく、ナーフして4枚使用可能を続投という形にはならなかった。これは、デュエプレの仕様を利用した「デッキ内の火と自然が《ボルバルザーク》4枚だけ」という構築が横行していた問題を解消するためだと思われる。

[[DP殿堂]]後は、相性のいいコントロールデッキに入れられることは多いものの、「追加ターンを得るために他のカードで10ターン目まで試合を引き伸ばす」ことはほぼなくなり、「デッキに1枚忍ばせておき、チャンスがあれば追加ターンを獲得できる」カードとして使われることが多い。[[サーチ]]を使おうと思っても[[探索]]なので、確実に持ってくるためにはデッキビルディングに一工夫必要であり、割に合わなくなった。
[[DP殿堂]]後は、コントロールの締めが《ボルバル》というデッキはほぼ存在しなくなった。
コントロールデッキは緑を1枚も入れなくなり、火/緑入り中速デッキの[[切り札]]という立ち位置に落ち着いた。
直接は[[DP殿堂]]の被害を受けていないはずの[[【5色ヘブンズ・ゲート】>【ヘブンズ・ゲート】(デュエル・マスターズ プレイス)]]すら、《ボルバル》と[[《剛撃聖霊エリクシア》]]をまるごと抜き去った【緑抜き4色ヘブンズ・ゲート】が一般的な構築となった。
それほど、《ボルバル》以外の自然文明のカードがコントロール戦術に適していなかったということだろう。

***その他 [#lf679ca5]

-このカードの登場によって、「先攻プレイヤーは、後攻プレイヤーよりも先に《ボルバルザーク》の追加ターン獲得権を得られる」という覆し難いアドバンテージを獲得することになった。

-10ターンという制約と新たに得たデメリットがほとんど足枷にならず、[[特殊敗北]]とパワー6000の破壊効果が削除されたことにより、TCG版より立ち回りの幅が増えてしまった。
--これらの要因により「先攻ゲー」、「第二の[[ボルバル・マスターズ]]」などと呼ばれることもある。

-[[デュエル・マスターズ プレイス]]の背景ストーリーでは、多色の象徴として火文明の[[無限軍団>ウェーブストライカー]]から襲撃を受けた模様。尚、[[DMPP-04]]現在その後の生死は不明。

-シークレット版の[[フレーバーテキスト]]の雰囲気はどこか[[《超神龍バイラス・テンペスト》]]に似ている。

**関連カード [#g98dedc2]
|[[《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》]]|[[DM-28]]で登場した[[転生]]版。自身の[[アンタップ]]による連続攻撃で[[追加ターン]]を再現。|
|[[《蒼神龍ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》]]|[[DM-34+1S]]で登場した上記[[紫電]]の亜種。こちらも自身の[[アンタップ]]による連続攻撃で[[追加ターン]]を再現。|
|[[《ボルバルザーク・エクス》]]|[[DMX-04]]で登場した転生版。マナの全アンタップで追加ターンを再現。現在は[[殿堂入り]]。|
|[[《キング・ボルバルザーク》]]|[[DMX-24]]でのリメイク。[[追加ターン]]の条件はやや厳しめに調整されている。|
|[[《無双と竜機の伝説》]]|[[DMEX-01]]で登場した呪文版リメイク。本家同様6000[[火力]]と[[追加ターン]]を得られ、しかも[[特殊敗北]]能力は失われているが、[[クリーチャー]]を残さないため本家と比較して[[クリーチャー]]の[[攻撃]]できる回数が[[追加ターン]]含めて2回少なくなる。|

-[[《無双竜鬼ミツルギブースト》]]…姿形と[[火力]]の範囲が酷似
-[[《無双竜機フォーエバー・メテオ》]]…姿形が酷似
-[[《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》]]…[[cip]]で[[追加ターン]]と莫大なデメリット

**[[フレーバーテキスト]] [#m8d15bfa]
-[[DMEX-08]]
'''我を本気にさせたこと、後悔させてやる。[[地獄>ボルバル・マスターズ]]を見せて光のかなたに消すぞ。 ー無双竜機ボルバルザーク'''
'''やだー! ー[[ブルース・ガー>《ブルース・ガー》]]'''
-[[DMPP-03]]、[[DMPD-05]]
'''荒廃していく世界を救うため、異なる文明のドラゴンが奇跡の融合を遂げた。これが[[伝説>ボルバル・マスターズ]]の始まりとなる。'''
-[[DMPP-03]](シークレット)
'''燃え盛る激情の炎、吹き荒ぶ大地の息吹。[[時すら超える>追加ターン]]存在が勝利を呼び込む。'''

**収録セット [#p176ea89]
***[[デュエル・マスターズ]] [#paac8b82]
-illus.[[Sansyu]]
--[[DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」>DM-10]]
--[[DMEX-08 「謎のブラックボックスパック」>DMEX-08]](236/???)
-illus.[[Sansyu]]/[[SMDE]]
--[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」>DMX-12]]

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#p859e90a]
-illus.[[Sansyu]]
--[[DMPP-03 第3弾「英雄の時空 -ETERNAL RISING-」>DMPP-03]]
--[[DMPD-05「伝説竜の凱歌」>DMPD-05]]
-illus.[[danciao]]
--[[DMPP-03 第3弾「英雄の時空 -ETERNAL RISING-」>DMPP-03]](シークレット)

**参考 [#u22e46fa]
-[[アーマード・ドラゴン]]
-[[アース・ドラゴン]]
-[[タップイン]]
-[[cip]]
-[[火力]]
-[[追加ターン]]
-[[ターンエンド]]
-[[特殊敗北]]
-[[スピードアタッカー]]
-[[W・ブレイカー]]

-[[殿堂入り]]→[[プレミアム殿堂]]
-[[ボルバル・マスターズ]]

-[[【ボルバルステロイド】]]
-[[【ボルバルブルー】]]
-[[【リーフボルバル】]]
-[[【ボルバルホワイト】]]
-[[【ボルバルブラック】]]
-[[【除去ボルバル】]]
-[[【カウンターボルバル】]]
-[[【バジュラズブルー】]]
-[[【除去バジュラズ】]]
-[[【ボルバルバスター】]]

-[[聖拳編環境]]
-[[転生編環境]]

-[[【ボルバルザーク】(デュエル・マスターズ プレイス)]]
-[[【ブライゼボルバル】(デュエル・マスターズ プレイス)]]
-[[【5色ヘブンズ・ゲート】>【ヘブンズ・ゲート】(デュエル・マスターズ プレイス)]]

&tag(クリーチャー,火文明,自然文明,多色,コスト7,アーマード・ドラゴン,ドラゴン,アース・ドラゴン,パワー6000,cip,火力,破壊,スピードアタッカー,W・ブレイカー,追加ターン,特殊敗北,プレミアム殿堂,DP殿堂,ベリーレア,Sansyu,SMDE,danciao);