#author("2021-06-26T23:04:24+09:00","","")
*《&ruby(じくう){時空};の&ruby(ふうさつ){封殺};ディアス &ruby(ゼータ){Z};》 [#t353f45d]

|時空の封殺ディアス Z SR(SSR) 闇文明 (8)|
|サイキック・クリーチャー:デーモン・コマンド/ドラゴン・ゾンビ 7000|
|E・ソウル|
|殲滅返霊4(このクリーチャーが攻撃する時、自分または相手の墓地からカードを4枚選んでもよい。あるいは両方の墓地からカードを4枚ずつ選んでもよい。選んだカードを好きな順序で持ち主の山札の一番下に置く。こうして選んだカード4枚につきこのクリーチャーの返霊能力を使う)|
|返霊−相手は、バトルゾーンまたは手札から自身のカードを1枚選び、山札の一番下に置く。|
|W・ブレイカー|
|覚醒−自分のターンの終わりに、そのターン、相手のクリーチャーが3体以上バトルゾーンを離れていた場合、このクリーチャーをコストの大きい方に裏返す。|
|BGCOLOR(white):[[覚醒]]後⇒[[《殲滅の覚醒者ディアボロス Z》]]|

[[DM-37]]で登場した[[E・ソウル]]持ちの[[サイキック>サイキック・クリーチャー]][[デーモン・コマンド]]/[[ドラゴン・ゾンビ]]。

[[Ζ]]であり、相手の[[墓地]]も[[コスト]]として使用できる[[返霊]]の上位[[能力]]、[[殲滅返霊]]を持つ。
また、自分の[[ターン]]中に相手の[[クリーチャー]]が3体[[バトルゾーン]]を離れたら[[《殲滅の覚醒者ディアボロス Z》]]に[[覚醒]]する。

この[[クリーチャー]]の目玉はなんといってもその[[殲滅返霊]]。
[[攻撃]]する時、相手の[[手札]]か[[バトルゾーン]]の[[カード]]を最大2枚[[山札の下]]に送らせる。

必要なのは4枚とそれほど多くなく、相手の[[墓地]]も[[コスト]]として支払えるため発動が容易。さらに、[[墓地]]から[[山札の下]]に置く[[カード]]は[[アクティブ・プレイヤー]]が選べるため、相手の[[墓地]]利用を妨害できるという[[メリット]]もある。[[【墓地ソース】]]の[[《百万超邪 クロスファイア》]]と[[《暴走龍 5000GT》]]をはじめ、[[《激天下!シャチホコ・カイザー》]][[《盗掘人形モールス》]][[《邪眼皇ロマノフI世》]]など、打撃を受ける[[カード]]はかなり多い。

[[《サイバーX・ザナドゥ》]]や[[《大邪眼B・ロマノフ》]]のような[[山札の下]]への[[除去]]のため、[[pig]]及び[[マッドネス]]を発動させない点も嬉しい。

この[[能力]]によって、[[【白青黒超次元】]]や[[【黒単コントロール】]]のような[[ハンデス]]が得意な[[デッキ]]の[[フィニッシャー]]となることができる。

あらかじめ相手の[[手札]]を削っておけば、ジリ貧になった相手をさらに追い詰めながら[[シールド]]を[[ブレイク]]していける。[[手札]]が0枚の状態で相手が[[ターン]]を終えると[[覚醒]]する[[《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》]]と組み合わせると、より強力な[[コントロール]]が可能。
 
問題はやや厳しい[[覚醒]]条件。3体以上の[[クリーチャー]]を同一ターン内に[[バトルゾーン]]から離すには一工夫が必要。「バトルゾーンから離す」なので、[[破壊]]である必要はない。また、《時空の封殺ディアス Z》を出す前に離した[[クリーチャー]]も条件に含まれるので、除去効果が付いている[[《超次元ミカド・ホール》]][[《超次元ガード・ホール》]][[《超次元ロマノフ・ホール》]]から呼び出し、あと2体除去すれば[[覚醒]]条件を満たすことができる。

[[《モエル 鬼スナイパー》]]や[[《待ち伏せオニゾウ》]]がいる状態で除去効果のついた[[超次元]][[呪文]]を使って出せば2体を除去でき、もう1体を殴り返しで倒すことができれば3体除去したことになる。既にこのクリーチャーが出ている状況であれば、[[《勝利のガイアール・カイザー》]]や[[《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》]]を出してやればそれだけで3体を除去することが可能。

[[マナ送り]]と相手クリーチャーの追加を同時に行う[[《父なる大地》]]とは非常に相性が良く、相手のクリーチャーが2体の場面でも1回の除去を行った上で強引に3体目を用意することができる。相手の手札が0枚であれば、自身の[[殲滅返霊]]でそのまま2体を除去して[[覚醒]]条件を満たすことができる。

その他、複数の相手クリーチャーを一気に除去する手段としては
-自分のクリーチャーを並べるほど除去対象が増える[[《トラップ・コミューン》]]や[[《ハイドロ・ハリケーン》]]
-[[ブロッカー]]を固める相手に有効な[[《超爆デュエル・ファイアー》]]や[[《熱血龍 GENJI・XXX》]]
-除去しつつ[[タップキル]]を行える[[《支配のオラクルジュエル》]]
-このクリーチャーと同じ[[超次元]][[呪文]]から呼び出せる[[《最凶の覚醒者デビル・ディアボロス Z》]]や[[《究極の覚醒者 デビル・ディアボロス ZZ》]]
-[[エンジェル・コマンド]]、[[デーモン・コマンド]]以外をすべて[[破壊]]する[[《偽りの悪魔神王 デス・マリッジ》]]
-[[超GR]]の調整次第でパワー10000以下一斉[[バウンス]]も可能とする[[《ア・ストラ・ゼーレ》]]
などが挙げられる。

ただし、いくら相手[[クリーチャー]]を3体[[除去]]する手段が豊富といっても、そもそも相手が3体以上並べない限りは実現しない。[[《父なる大地》]]など強引に出させる手段はあるが、それでも2体は必要である。少々[[相手依存]]とも言えるため、各[[デュエル]]で安定して[[覚醒]]させることは難しい。

とはいえ[[覚醒]]せずとも十分に強く、場に[[クリーチャー]]がいないということはこちらが圧倒的に有利な状況のため、無理に[[覚醒]]せずとも十分に[[フィニッシャー]]として運用可能である。

[[サイキックコスト]]が8なので[[《超次元リバイヴ・ホール》]]では出せないものの、[[《超次元ミカド・ホール》]]や[[《超次元ガード・ホール》]]からは出せるので、それらを使う[[デッキ]]では採用を検討したい。 

**ルール [#w3452f19]
-この[[殲滅返霊]]の[[能力]]は[[カード指定除去]]であるため、[[バトルゾーン]]にある[[クロスギア]]や[[ドラグハート]]、[[封印]]も[[除去]]できる。ただし、それらを[[除去]]しても[[覚醒]]条件は満たせない。

-[[殲滅返霊]]で対象にするのは「カード1枚」である。[[進化クリーチャー]]や[[リンク]]している[[ゴッド]]を丸ごと[[除去]]することはできない。この場合、殲滅返霊1回につき構成しているカードの中から1枚を選んで山札の下に送ることになる。丸ごと[[クリーチャー]]という1体のオブジェクトとして[[離れる]]わけではない。覚醒条件にカウントされるどうかは以下のように分かれるので注意。

-各カードの取り扱いは以下
--[[G・リンク]]している[[ゼン&アク]]を選ぶ場合、[[《超絶神ゼン》]]か[[《究極神アク》]]のどちらかを選んで[[山札の下]]へ送る。どのカードの移動もクリーチャーが離れたとしてカウントされる。
--[[進化GV]]の[[《零次龍程式 トライグラマ》]]を選ぶ場合、1番上の《トライグラマ》か、[[進化元]]のどれか1枚を[[山札の下]]に送る。[[進化クリーチャーの一番上]]のみが[[バトルゾーン]]を離れた場合、[[進化元]]は分離して別の[[クリーチャー]]となる。[[進化クリーチャーの一番上]]のみの移動はクリーチャーが離れた扱いになりカウントされ、進化元のみの移動はクリーチャーが離れたと扱われないためカウントされない。
--[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]を選ぶ場合、[[サイキック・セル]]のどれか1枚を選んで[[山札の下]]に送る。この場合、[[覚醒リンク]]を維持できなくなるので、[[サイキック・セル]]全てがバラバラとなり[[超次元ゾーン]]に戻る。この時[[リンク解除]]は適用できない。クリーチャーではなくセルとして離れた扱いとなりカウントされない。

-その他、詳細は「[[カード指定除去]]」を参照。

-[[サイキック・クリーチャー]]は[[破壊]]されると[[墓地]]を経由して[[超次元ゾーン]]に戻る。[[ドラゴン・ゾンビ]]でもあるこの[[カード]]が[[破壊]]されれば[[《黒神龍グールジェネレイド》]]を[[リアニメイト]]できる。しかし自分の[[墓地]]も[[コスト]]として使用できる[[殲滅返霊]]との相性はイマイチ。

-[[覚醒]]は[[強制]]の[[トリガー能力]]である。[[ターン]]の終わりというタイミングは一度きりであり、[[トリガー能力]]の[[解決]]は[[アクティブ・プレイヤー]]から好きな順番で行うという[[ルール]]にしたがって処理する。
--自分の[[《絆の戦士ペッパー》]]の[[能力]]で《ディアス》の[[覚醒]]条件を満たせる場合、《ペッパー》→《ディアス》と[[解決]]することで、[[覚醒]]が可能。
--一方、[[ニンジャ・ストライク]]で[[召喚]]した相手の[[シノビ]]によって、合計3体の相手の[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]を[[離れる]]場合は《ディアス》の[[覚醒]]はできない。これは、[[シノビ]]を使う[[プレイヤー]]の[[トリガー能力]]を[[解決]]する段階で、《ディアス》の[[覚醒]]条件のチェックが終わってしまっているためである。

**環境において [#jfc138d4]
覚醒編環境においては覚醒後が当時の基準で言って破格のスペックであり、将来の殿堂入りも予想された。しかし[[エピソード1環境]]で[[《ドンドン吸い込むナウ》]]が登場すると露骨に狙い撃ちされるようになった。

[[エピソード3]]以降は、[[【メルゲループワンショット】]]、及び[[【墓地ソース】]]等の[[墓地]]利用を積極的に行う[[デッキ]]が台頭したため、[[メタ]]として普遍的に採用されている。これらの[[デッキタイプ]]にとって、毎[[ターン]][[墓地]]が4枚減ることは、毎[[ターン]]2[[ランデス]]を行う[[《超竜バジュラ》]]に匹敵するツラさがある。また、これらの[[デッキタイプ]]は場に3体以上並ぶことも多く、一度[[覚醒]]すれば、[[《希望の親衛隊ファンク》]]と併せて、強力な[[ロック]]が掛かることも。弱点である[[《暴走龍 5000GT》]]も、[[殲滅返霊]]により非常に[[召喚]]しづらくなる。

[[《禁断〜封印されしX〜》]]の登場により[[封印]]という概念が出来てしまったため、対戦相手のデッキタイプにもよるが、やや肩身が狭くなった。これを相手にすると思うように[[除去]]できないどころか、相手に[[禁断解放]]のチャンスを与えてしまう。そもそも[[禁断解放]]を狙うデッキの多くは[[侵略]]による[[進化クリーチャー]]を多用する戦術をとっており、余計に効き目が薄くなっている。また実質的に使い捨てとなる[[《龍魂城閣 レッドゥル》]]をはじめとした龍魂サイクルの存在も向かい風。いずれも「[[カード]]」が多様化したことに拠る弱体化である。

[[超天篇環境]]になると[[《禁断〜封印されしX〜》]]が環境から減少したこと、やや低速の環境になったことからこのカードも見直され、[[【チェンジザドンジャングル】]]のパーツとしてそこそこ見かけるようになった。[[墓地利用メタ]]、[[山札回復]]、[[打点]]形成としての側面が強く、[[呪文]]で[[墓地]]が増えるので、簡単に[[殲滅返霊]]を使用できるのが【チェンジザドンジャングル】での強み。このように覚醒前の面で使われるケースが目立つが、[[GRクリーチャー]]による展開重視のデッキも増加したことで覚醒の機会も多くなっている。

**その他 [#zf08b0c6]
-このクリーチャーが描かれており、[[ハンデス]]を行うことで[[バトルゾーン]]に干渉しやすくなる[[《超次元バイス・ホール》]]とは相性が良かったが、そちらは[[プレミアム殿堂]]入りとなってしまった。[[コスト]]5の[[《超次元ミカド・ホール》]][[《超次元ごっつぁん・ホール》]]、[[コスト]]7の[[《超次元ガード・ホール》]][[《超次元ロマノフ・ホール》]]が利用できるのでそちらから出したい。[[《超次元ミカド・ホール》]]と合わせてよく使われる[[《超次元リバイヴ・ホール》]]から出せないのは少々ネックだが、この[[スペック]]では致し方ないだろう。

-[[《母なる星域》]]で[[《偽りの悪魔神王 デス・マリッジ》]]を出して[[全体除去]]を行ってから[[《超次元ミカド・ホール》]]を[[マナ回収]]し、余った[[マナ]]で唱えて《ディアス》を出せば簡単に[[覚醒]]できる。[[【デス・マリッジ】]]ではフィニッシュの手段として覚えておきたい[[コンボ]]である。

-[[覚醒]]後と異なり、[[種族]]に[[ドラゴン・ゾンビ]]が追加されている。このため、各種[[ドラゴン]]サポートを受けられる一方、場に相手の[[《偽りの王 モーツァルト》]]がいると、[[殲滅返霊]]を発揮できなくなってしまう等の弱点もある。

-しかし、場に[[《埋葬の守護者ドルル・フィン》]]他がいる場合には、返しの[[《暴走龍 5000GT》]]の可能性を高めてしまうため、[[ブロック]]自体を禁止するか、[[破壊]]以外の[[除去]]を用意できるまで[[攻撃]]を控えたほうが良い場合もある。

-漫画「SX」では[[アダム]]が[[勝舞>切札 勝舞]]戦で使用。[[《超次元バイス・ホール》]]によって呼び出されている。また、[[デュエル]]終了後、塔を止める際にいつの間にか[[《殲滅の覚醒者ディアボロス Z》]]に[[覚醒]]していた。&br;番外編では[[れく太>角古 れく太]]が使用している。映画の後日談では《ディアス》本人が高尾山にピクニックに来て[[勝舞>切札 勝舞]]と[[デュエル]]で戦っている。ちなみに、途中で本人が[[バトルゾーン]]に出てきているが、後の「ビクトリー」から登場する[[ドラゴン龍]]のようなゲーム中断にはなっていない。

-アニメ「クロスショック」では[[ザキラ]]が勝舞戦で使用。[[《デーモン・ハンド》]]と[[殲滅返霊]]で[[覚醒]]し、覚醒直前に勝舞の残りのシールド2枚をブレイクしていたが、[[《バーニング・パワー》]]でパワーアップした[[《超竜サンバースト・NEX》]]に[[《神羅ダークネス・ロマノフ》]]諸共完全に[[破壊]]された。

-漫画「覇王伝ガチ!!」では、[[大虎>赤星 大虎]]が[[レオンハート>類・レオンハート]]戦で使用。[[殲滅返霊]]を使って2度に渡り[[攻撃]]した。また大虎は、戻した[[カード]]の順序、[[山札]]の総数を完璧に把握しており、後の[[《シバカゲ斎》]]による[[山札破壊]]後、勝負の決め手となった[[今引き]][[《デーモン・ハンド》]]を成し遂げる。

**関連カード [#fca68a40]
-[[《超次元バイス・ホール》]]
-[[《完璧問題 オーパーツ》]]


**収録セット [#u59f006a]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Yuichi Maekawa]]
--[[DM-37 「覚醒編 第2弾 暗黒の野望(ダーク・エンペラー)」>DM-37]]
--[[DMD-19 「スーパーVデッキ 滅びの龍刃 ディアボロス」>DMD-19]]
-illus.[[hippo]]
--[[DMC-68 「ドラマティック・ウォーズ エンジェル&デーモン」>DMC-68]]

**参考 [#l0e0337f]
-[[デーモン・コマンド]]
-[[ドラゴン・ゾンビ]]
-[[サイキック・クリーチャー]]
-[[E・ソウル]]
-[[殲滅返霊]]
-[[山札の下]]
-[[除去]]
-[[ハンデス]]
-[[覚醒]]
-[[ターンエンド]]
-[[離れる]]
-[[Ζ]]
-[[カード指定除去]]

-[[シークレットカード]]
-[[スペシャルスーパーレア]]

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