#author("2021-09-21T14:19:48+09:00","","")
*《&ruby(ゆうきゅう){悠久};を&ruby(す){統};べる&ruby(もの){者}; フォーエバー・プリンセス》 [#w5762fc9]

|悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス P(VR) 火/自然文明 (8)|
|クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 8000|
|スピードアタッカー|
|W・ブレイカー|
|相手がコストを支払わずにクリーチャーを出した時、そのクリーチャーを持ち主のマナゾーンに置く。|
|このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれる時、かわりにこのクリーチャーと自分の墓地を山札に加えてシャッフルする。|

[[週刊少年サンデー]]2012年39号[[付録>プロモーション・カード]]として登場した[[火]]/[[自然]]の[[レッド・コマンド・ドラゴン]]/[[ハンター]]/[[エイリアン]]。

[[山札回復]]能力を持つクリーチャー。登場当時は、[[コスト踏み倒しメタ]]能力を持ったドラゴンという点でも珍しかった。

この[[クリーチャー]]が、[[手札]]や[[バトルゾーン]]を問わずどこからでも[[墓地]]に置かれる時に、[[墓地]]の[[カード]]ごと[[山札]]に戻る。[[マナコスト]]自体は8と[[重い]]が、山札修復能力から、''[[バトルゾーン]]に出すことよりも、山札の中にあること自体が重要だと考えられる''ので、さほど気にしなくていい。もっとも、自分で能動的に墓地か山札に送ることができるギミックを積んでおくのがベターである。

ほぼ強制的に自分の[[墓地]]のカードが無くなるので、[[墓地]]利用カードが使いにくくなる[[デメリット]]もあるが、[[墓地]]利用カードと併用しなければ、それほど痛手にはならない。

相手の山札のカードを墓地に送る[[ライブラリアウト]]戦術に対して滅法強く、その戦術を主軸としたデッキは事実上の機能停止状態に追い込むことができる。

しかし、裏を返せば[[山札回復]]という目的以外で使う意義はかなり薄い。[[コスト踏み倒しメタ]]能力を持つものの、コスト8は重いため、そちらの能力を重きを置いた採用は敬遠される他、墓地に置かれなければ山札回復はできないため、[[《ラルド・ワースピーダ/H.D.2.》]]や[[《黒神龍ザルバ》]]を用いた[[墓地送り]]以外の[[ライブラリアウト]]戦術には無力。[[置換効果]]で山札を削る[[《S級宇宙 アダムスキー》]]にも無力(後述のルールにて詳しく説明)。

登場当時こそ、そのメタ性能は大きく買われており、特に悪名高き[[《ヴォルグ・サンダー》]]へのあからさまな[[メタ]][[カード]]として有力で、[[【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】]]を[[環境]]から退けた。逆に言えば、[[《ヴォルグ・サンダー》]]の[[プレミアム殿堂]]化を遅らせた一因であるとも言える。

しかし、時代が進むにつれ、その能力は陰りを見せることになる。[[革命ファイナル環境]]で[[【緑単ループ】]]が流行して以降は墓地送り以外のライブラリアウト戦術が主流化したため、このカードがライブラリアウト対策としてそれほど重視されなくなった。

極めつけに、2017年11月20日に[[ループ]]の省略(後述のルールにて詳しく説明)ができるようになったことから、ライブラリアウト戦術の対策として弱体化を余儀なくされ、これにより[[プレミアム殿堂超次元コンビ]]が解除された[[【紅蓮ゾルゲ】]]への対抗策にならない逆転現象が発生した。

[[《ヴォルグ・サンダー》]]の対策としても、[[双極篇]]で[[ツインパクト]]の登場によって必要性が薄れ、[[超天篇]]では《ヴォルグ・サンダー》が[[プレミアム殿堂]]したことからいよいよその役目も奪われた。

[[王来篇]]で、[[《モモキング -旅丸-》]]が登場したことにより、[[コスト踏み倒しメタ]]の[[ドラゴン]]というバリューも失う。[[《モモキング -旅丸-》]]の方がコストが軽く、コスト踏み倒しメタとしても性能が圧倒的に高い。

**ルール(2021年6月時点) [#zf8e541e]

「このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれる時、かわりにこのクリーチャーと自分の墓地を山札に加えてシャッフルする」の能力は複雑かつ裁定がコロコロ変わる。ここでは最新の裁定を載せているため、今一度しっかり確認したい。

-「どこからでも」なので、[[墓地]]以外の全ての[[ゾーン]]([[マナゾーン]]、[[手札]]、[[シールドゾーン]]、[[バトルゾーン]]、[[山札]])から[[墓地]]に送られる場合に機能する。

-[[封印]]から墓地に置かれる時も、置換効果は発生する。

-《悠久》がバトルゾーンの[[クリーチャーの下]]にある状態で、上のクリーチャーごと墓地に置かれる場合は、特性が無視されているので、置換効果は適用されない。
//↑破壊される時はどこでもないゾーンを経由しません。

//-《悠久》がバトルゾーンの[[クリーチャーの下]]にある状態で、[[メテオバーン]]や[[カード指定除去]]によって、このカードのみが墓地に置かれる時は、置換効果は適用される。
//↑破壊される時はどこでもないゾーンを経由しません。

-[[《あたりポンの助》]]などによって能力が無視されている状態で、バトルゾーンにある《悠久》が破壊された時も置換効果は適用されない。

-[[山札]]の最後の1枚がこの[[カード]]であり、この[[カード]]が[[山札]]から[[墓地]]に置かれる場合、[[墓地]]に置かれる直前に[[置換効果]]が適用されるので、[[ライブラリアウト]]は起こらない。

-山札修復能力の効果は[[置換効果]]である。[[《ヴォルグ・サンダー》]]の[[cip]]能力の効果の1体目としてめくれた場合、そこで割り込んで[[山札]]に戻して[[シャッフル]]する。その後、山札を墓地に置く手順を再開する。

-このクリーチャーと同時に自分の他のカードが墓地に置かれる場合、それらは《悠久》の[[置換効果]]の対象にならず、そのまま墓地に置かれる。それらのクリーチャーの[[pig]]などは通常どおり誘発する。その後の墓地には、《悠久》と同時に移動した《悠久》以外のカードのみが残る。((一時期、一斉に複数の[[カード]]を[[墓地]]に置く際に《フォーエバー・プリンセス》が1枚以上含まれる場合、一旦墓地に送ろうとしているカードはすべて中身を公開せず、かつすべて墓地に置かれずにこのクリーチャーと共に山札に戻る裁定だった)) ハンデス等でも同様の処理となる。
--[[破壊置換効果]]、[[除去]][[置換効果]]とは効果の発生タイミングが異なる。これらの効果は、他のクリーチャーが破壊される前に発生する効果である。


-置換効果は連鎖しないルールから、[[置換効果]]によって[[墓地]]に置かれる場合、当然この効果は発生しない。
例:[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]の[[シールド焼却]]、[[《神羅スカル・ムーン》]]の[[破壊]]効果、[[《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》]]の[[メテオバーン]]による[[除去]]耐性、[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]の対[[クリーチャー]][[ロック]]、[[《剛勇王機フルメタル・レモン》]]の[[敗北回避能力]]、[[《「雷光の聖騎士」》]]の[[ブレイク置換効果]]など。

-[[山札]]から[[墓地]]に置かれる際に、この[[置換効果]]を適用した場合、適用の前後で[[山札]]にあることになるため、[[ゾーン]]を移動していない。そのため、[[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]]などの[[ゾーン]]を移動することに誘発する[[誘発型能力]]は誘発しない。

-何かしらの効果によって[[シャッフル]]ができない場合、置換効果は発生せず、シャッフルされることも《フォーエバー・プリンセス》と墓地にあるカードが山札に戻ることもない。これは[[置換効果]]の一部が実行できない場合、全て実行できないルールによる。シャッフルを封じる能力を持ったカードには[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]が存在する。

-2017年11月20日に競技イベント運営ルールで[[ループ]]中にランダム要素が関わる場合最も望む結果まで省略することが可能になったことで、墓地にカードを送る無限ループに対してもこのカードのみを山札に残しそれ以外をすべて墓地に送り、[[ドローステップ]]で引ききらせるという手段によりほぼ無力化された。


**利用 [#j74776de]

-山札に[[キーカード]]が存在することが重要なデッキ、特に[[墓地]]利用が苦手な[[赤緑]]系のデッキにとっては願ったり叶ったりの能力である。代表例としては[[マーシャル・タッチ]]を爆発的に展開する[[【シロガシラ・ジュカイ】]]デッキが挙げられる。&br;現在、[[マーシャル・タッチ]]を持つ[[クリーチャー]]の数は少なく、[[パワー]]も全体的に低いため、[[全体除去]]を食らうと立て直しが厳しかった。しかしこの[[カード]]により、[[墓地]]にある[[マーシャル・タッチ]]持ち[[クリーチャー]]を[[山札]]に戻せるため、再び[[《大地竜機シロガシラ・ジュカイ》]]により展開が可能となる。&br;[[《陰陽の舞》]]の[[マナ爆誕]]などにより、任意でこのカードを[[墓地]]に送るギミックを用意しておきたい。

-3つ目の[[置換効果]]は大量に[[山札]]を削る[[《偶発と弾幕の要塞》]]と非常に相性がよく、この二つを組み合わせた[[【悠久弾幕】]]という[[【除去コントロール】]]が組まれるようになった。たった5マナで[[パワー]]7500以下、もしくはさらに広い範囲の[[クリーチャー]]を全滅できるため非常に強力である。この理不尽ともいえる[[除去]]性能から[[エピソード2環境]]では一定の影響力があった。

**その他 [#c5a824df]


-「○○する者××」という[[カード名]]は[[リビング・デッド]]の命名ルールに当てはまるが、何ら関係は無いと思われる。

-名前やフレーバーテキストを見る限り、[[《オフコース・カイザー「龍」》]]と[[プリンプリン>《永遠のプリンプリン》]]が巡りあった様子。

-登場当時は、雑誌の付録カードとは思えないほどの高[[スペック]]カードであった。該当誌の発行終了とともに原価からは考えられないほどの高値で取引されることとなり、[[再録]]が望まれるカードの1つとなった。
--その後、[[DMR-08S]]にて[[再録]]された。しかし、1ボックス15パックに1枚しか封入されていなかったため、大量入手は依然として厳しかった。[[DMD-20]]でも[[再録]]された。1枚収録ではあるが、以前よりもかなり入手しやすくなった。

-[[DMX-24]]で[[ベリーレア]]として[[レアリティ]]が設定された。[[《レアリティ・レジスタンス》]]には引っ掛かるが、[[山札回復]]するために[[マナ回収]]できると考えれば一概に[[レアリティ]]無し版の[[下位互換]]とは言い切れない。尤も、現在《レアリティ・レジスタンス》は[[プレミアム殿堂]]に指定されているため、気にする必要はない。

-[[DMBD-09]]で[[再録]]された際は「[[山札回復]]として役割が被る[[《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》]]が同弾に収録されている上に、既に[[メタ]]を張る先である[[《ヴォルグ・サンダー》]]が[[プレミアム殿堂]]に指定されているのになぜ再録されたのか」という指摘もあった。

**関連カード [#eb2d8e07]
-''Prev''
--[[《オフコース・カイザー「龍」》]]

-''Next''
--[[《宿命のディスティニー・リュウセイ》]]
-[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]

-[[《永遠のプリンプリン》]]
--[[《勝利のプリンプリン》]]
--[[《好奇心 プリンセスプリン》]]
--[[《逆転王女プリン》]]
--[[《高飛車姫プリン》]]
--[[《閃光娘々プリン》]]
--[[《高貴心 プリン・プリンセス》]]
--[[《涙の卒業プリン》]]

-[[《永遠の少女 ワカメチャ》]]
-[[《緑知銀 グィムショウ》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#o2d3a98d]
-[[プロモ>プロモーション・カード]](P24/Y11)&br;'''プリン様!再び巡り合えた、デスティニー!'''


**収録セット [#je744789]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Tanru]]
--[[DMR-08S 「エピソード2 グレイト・ミラクル 〜セブン・ヒーローVer.〜」>DMR-08S]](7/7)
--[[DMD-20 「スーパーVデッキ 勝利の将龍剣ガイオウバーン」>DMD-20]]
--[[DMBD-09 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 必勝!! 闘将ブレードオーガ」>DMBD-09]]
--[[DMX-24 「輝け!デュエデミー賞パック」>DMX-24]]
--[[プロモーション・カード]](P24/Y11)
-illus.[[Shigenobu Matsumoto]]
--[[DMEX-15 「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」>DMEX-15]](45/100)

**参考 [#qc41a02f]
-[[レッド・コマンド・ドラゴン]]
-[[ハンター]]
-[[エイリアン]]
-[[タップイン]]
-[[スピードアタッカー]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[クリーチャー]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[マナ送り]]
-[[墓地]]
-[[置換効果]]
-[[山札回復]]
-[[シャッフル]]

-[[プリン]]

-[[【悠久弾幕】]]
-[[【悠久ハンデス】]]
-[[【エンド悠久】]]
-[[【悠久チェンジ】]]
-[[リュウセイ]]
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公式Q&A
>Q.[[《マテン龍樹》]]がバトルに勝った時、自分のマナゾーンにある''《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》''はどうなりますか?
A.その場合、''《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》''は山札に加えてシャッフルされ、他のカードは入れ替わります。
これらは全て、同時に行います。(総合ルール400.7)
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33595]]

>Q.[[《龍世界 〜龍の降臨する地〜》]]の「自分のターンのはじめに」の能力で、山札の上から1枚目から''《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》''が墓地に置かれる場合、どうなりますか?
A.その場合、''《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》''は墓地に置くかわりに自分の墓地とともに山札に加えてシャッフルされます。
その後、[[《龍世界 〜龍の降臨する地〜》]]を墓地に置くことはできますが、山札に戻った''《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》''を出すことはできません。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33801]]

>Q.自分の[[《ボルシャック・大和・モモキング》]]の「攻撃した時」の能力を使った際、山札の上の2枚が''《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》''とコスト4のカードでした。この場合、処理はどうなりますか?
A.''《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》''が墓地に置かれるかわりに、墓地にあるカードと''《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》''を山札に加えてシャッフルします。もう1枚のコスト4のカードは墓地に置かれるので、結果的に、墓地にはコストが4のカード1枚のみが残ります。その後、墓地に置こうとしたカードのコストの合計は12ですので、12よりコストが小さい相手のクリーチャーを1体破壊します。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39570]]

&tag(クリーチャー,火文明,自然文明,赤緑,多色,コスト8,レッド・コマンド・ドラゴン,コマンド・ドラゴン,コマンド,ドラゴン,ハンター,エイリアン,パワー8000,スピードアタッカー,W・ブレイカー,コスト踏み倒しメタ,マナ送り,どこからでも墓地に置かれた時,山札回復,・,プリン,P,レアリティなし,VR,ベリーレア,Tanru,Shigenobu Matsumoto);