#author("2020-01-19T13:54:21+09:00","","")
*《&ruby(ふうま){封魔};アンドロリウス》 [#e6cff330]

|封魔アンドロリウス VR 水文明 (5)|
|クリーチャー:グランド・デビル 5000|
|このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。|

[[DM-36>DM-36 「覚醒編(サイキック・ショック) 第1弾」]]で登場した[[水]]の[[グランド・デビル]]。
[[攻撃]]時に好きな枚数の[[手札]]を[[捨てる]]ことで、その枚数分[[バトルゾーン]]の[[ブロッカー]]を[[バウンス]]できる。手札に戻せる[[ブロッカー]]は相手だけでなく自分でもよい。

手軽な[[コスト]]で出しやすく、[[パワー]]も最低限はあり場に立てやすいため、ひとまず場に立てておけば、後手に回って攻撃時の相手の[[ブロッカー]]を無力化できる。さらに一度に大量の[[ブロッカー]]を[[バウンス]]出来るため、自分の一斉攻撃時にうまく発動出来ればそのターンの密度は相当なものになり、受けきることは極めて困難。攻撃機会と手札さえあれば何度も発動でき、攻撃時に手札を1枚切って相手[[ブロッカー]]をちまちま[[バウンス]]するだけでも受けるのは面倒。特に[[【ヘブンズ・ゲート】]]などは後手に回ることが多く、この[[クリーチャー]]の効果がもろに刺さってしまう。

ただし、能力には[[コスト]]として[[手札]]が必要であり、それで[[バウンス]]できる対象は[[ブロッカー]]のみであるため、使用場面が限られる上で効果の使用条件の壁があり活躍出来る場が限定的である。効果は[[アタックトリガー]]で連続で使用出来る可能性はあるものの、代わりに即効性もない。[[手札]]を切る枚数は任意であり、攻撃時も1[[ブレイク]]であるため効果の発動自体にはリスクがなく運用はしやすいのだが、逆に言えばその程度しかできない器用貧乏で終わってしまうことも多い。よって、よほどかみ合う[[デッキ]]でない限りこのカードを使用するのは難しいだろう。

総じて、個性や運用性などは良いもの、活躍させるには状況が限定的でクセが強い、構築に影響するまで極めて[[デッキ]]選ぶ難しい[[カード]]である。この[[コスト]]域には使いやすい=常に強さの乱れない優秀な[[カード]]もたくさんあるため、それらに出番を奪われることがほとんどである。ただ、幸運にも[[種族]]には恵まれており、緑を採用しない[[ビートダウン]]では扱いやすい[[コスト]]である。場、[[手札]]、[[墓地]]と干渉できる場も多く、効果の対象となる[[ブロッカー]]もどんどん増え続けており、今後強化されるポテンシャルも秘めている。この手軽さで盤面を大きくまくり返す力には光るものがあり、運用性自体は悪くないので、頭の片隅に入れておく価値はあるだろう。

-攻撃的な効果ではあるものの、タイムラグがあったりと[[コスト]]を要するために一筋縄には運用出来なかったりと、実質的に[[アタックトリガー]][[システムクリーチャー]]である。この[[カード]]を扱うときは[[システムクリーチャー]]としての弱みと強みを意識すると良い。

-展開力のある[[ビートダウン]]に入れると、[[ブロッカー]]除去やターンの密度を上げる意義が大きく、1度で大量[[バウンス]]できる能力が光りやすい。ただし、この[[カード]]の効果の発動にはタイムラグど[[手札]]が必要なため、常に攻撃を強いられてしまうような[[ビートダウン]]とは相性が悪い。

-手札を保ちやすく[[ビートダウン]]戦術をとりながら[[墓地]]活用する[[グランド・デビル]]や[[アウトレイジ]]とは相性がいい。前者は[[種族]]支援と[[デッキ]]の粘り強さからこの[[カード]]の運用がやりやすい。後者は大量に[[手札]]を[[墓地]]に置くソースになりつつ、1ターンの密度を上げて突破したいときによい起点になる。[[《疾封怒闘 キューブリック》]]や[[《夜露死苦 キャロル》]]などの[[手札]]コストを有効活用or消してくれる相性の良い[[カード]]の存在もある。

-手札から捨てる時に[[バウンス]]を放てる[[《疾封怒闘 キューブリック》]]や、[[手札]]から捨てられても再度[[手札]]に戻ってくる[[《夜露死苦 キャロル》]]とは相性がいい。特に後者はコストとして使用しても実質ノーコストとなるため、[[《夜露死苦 キャロル》]]を握っている枚数分だけ無償で[[ブロッカー]][[バウンス]]を放てるようになる。

-能動的に[[手札]]を減らせるので[[ノー・チョイス]]持ちと合わせるのもありか。[[墓地]]を肥やすという意味で同じく[[アタックトリガー]]である[[返霊]]と組み合わせてみるのもありかもしれない。

-名前の由来は『ゴエティア』に記されたソロモン72柱の魔神の1柱であるアンドロマリウスだろう。悪魔学で定義されたアンドロマリウスは盗品の奪還と盗人などへの懲罰を使命とする魔神である。ただ、このカードはリソースを奪い返すというよりは自分からリソースを削るデザインだが。

-[[フレーバーテキスト]]は、この[[クリーチャー]]が[[サイキック・クリーチャー]]を相手に負傷して撤退したことを示唆している。確かにこの[[クリーチャー]]のスペックでは[[サイキック・クリーチャー]]を相手にするのは難しいが、[[ブロッカー]]の[[サイキック・クリーチャー]]もいるので、完全に歯が立たない訳でもない。

**[[フレーバーテキスト]] [#t151da74]
-[[DM-36>DM-36 「覚醒編(サイキック・ショック) 第1弾」]]&br;'''[[覚醒]]という新しい力の前に傷を負い、無念の退却となった。'''

**収録セット [#x715b37a]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[RUI MARUYAMA]]
--[[DM-36 「覚醒編(サイキック・ショック) 第1弾」]]

**参考 [#vde4ad75]
-[[グランド・デビル]]
-[[アタックトリガー]]
-[[手札]]
-[[捨てる]]
-[[ディスカード]]
-[[バトルゾーン]]
-[[ブロッカー]]
-[[バウンス]]