#author("2021-05-25T07:47:20+09:00","","")
*《&ruby(ディザスター){天災}; デドダム》 [#uf5af97b]

|天災 デドダム P 水/闇/自然文明 (3)|
|クリーチャー:トリニティ・コマンド/侵略者 3000|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。|

[[DMBD-10]]で登場した[[水]]/[[闇]]/[[自然]]の[[トリニティ・コマンド]]/[[侵略者]]。

[[cip]]で[[山札の上]]から3枚を見て、その中から1枚ずつ[[手札補充]]、[[マナブースト]]、[[墓地肥やし]]を行う。
3色とはいえ、わずか3[[コスト]]で[[《無敵死神ヘックスペイン》]]と同じ能力を持つ破格の[[スペック]]。
//内容としては[[《フェアリー・シャワー》]]・[[《パイレーツ・チャージャー》]]・[[《ダーク・ライフ》]]などの上位能力であり、[[マナブースト]]と[[ドロー]]と[[墓地肥やし]]、加えて[[山札]]を3枚も掘り進むことが出来る部分[[サーチ]]の側面まで持っている。

効果が優秀なコスト3ながら[[パワー]]は3000と申し分なく、しかも[[水]]/[[闇]]/[[自然]]の[[コマンド]]であり、これ1枚で全ての[[S級侵略者]]の[[侵略]]に対応する。[[マナ基盤]]や[[封印]]を外すカードとしても便利。
そのスペックの高さから、このクリーチャーを基準にデッキの構築が考えられる程である。

3コストの3色カード全般に言えることだが、3色であるが故に普通に3ターン目に[[召喚]]するのは難しいため、[[《フェアリー・ミラクル》]]を使用する時のように2ターン目までは[[多色]][[カード]]を[[チャージ]]して色を揃えるのに専念するくらいでも良いだろう。もちろん4ターン目以降に出しても強力であり、終盤で出した場合でも[[ドロー]]や[[サーチ]]は腐ることがない上、消費した[[マナ]]や[[墓地]]のリカバリーができる。初動を担う立場でありながらも、長期戦にも優れた[[クリーチャー]]といえる。

強いて欠点を挙げるならば、[[《無敵死神ヘックスペイン》]]同様に[[能力]]は[[強制]]であること。[[ライブラリアウト]]には注意。

**[[汎用性]]に関して [#i9994584]

[[マナ基盤]]、3枚から選択する[[サーチ]]、リソース・色基盤の確保と、多くの側面を持つため、[[侵略]]どころか[[墓地肥やし]]も必要としないデッキにも投入を検討でき、[[汎用性]]とポテンシャルは極めて高い。

-基本的に色が合うデッキなら、ほとんど入る。[[マナ基盤]]としても当然優秀。
--3ターン目にこのカードを使うと、4ターン目の[[《獅子王の遺跡》]]が安定する。そのため、[[【5色蒼龍】]]にも悪くない。[[【黒刃鬼】>【カイザー「刃鬼」】#d449dae0]]で考えると、これに加えて[[墓地肥やし]]によって[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]の[[コスト踏み倒し]]先を補充することができる。手札補充によって2枚目以降の[[《獅子王の遺跡》]]が加わりやすいので、マナブーストを[[4枚積み]]の[[《獅子王の遺跡》]]に一任した型とも相性が良い。それらに限らず[[多色]]を重用する[[【ビッグマナ】]]にこの基盤が採用され、いつしか「デドダム獅子王基盤」という単語が生まれたほどである。
--ただし、[[墓地肥やし]]を必要とせず、[[【速攻】]]対策として[[《フェアリー・シャワー》]]、[[《ドンドン水撒くナウ》]]などの[[S・トリガー]]や、[[墓地利用メタ]]として[[《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》]]、[[《お清めトラップ》]]などを優先に投入した結果入る枠がない、[[【ガチャガチャデリート】]]のように純粋なクリーチャーであることが邪魔になってしまう場合など、よほど強い理由があるのであれば当然デッキに無理に入れる必要はない。

-[[マナブースト]]によって3→5と繋がり、同時に[[墓地肥やし]]も行うため、[[《超次元リバイヴ・ホール》]]や[[《法と契約の秤》>《ルソー・モンテス/法と契約の秤》]]、[[《インフェルノ・サイン》]]とも相性が良い。これらのカードを[[手札]]に呼び込める点でもシナジーがある。
[[cip]]を使い終えた後は、自身を[[進化元]]にして[[《法と契約の秤》>《ルソー・モンテス/法と契約の秤》]]により[[《闇鎧亜キング・アルカディアス》]]や[[《悪魔神グレイトフル・デッド》]]なども出せる。


-色が合わないデッキですら、踏み倒すことでこのクリーチャーをバトルゾーンに出せるなら投入を検討できる。3色3コストなので、踏み倒しには事欠かない。
--3[[コスト]]以下ということで[[コスト踏み倒し]]手段も豊富。[[《激天下!シャチホコ・カイザー》]]や[[《守護炎龍 レヴィヤ・ターン》]]、[[《凶鬼03号 ガシャゴズラ》]]に[[《禁断V モードス》]]、後に登場した[[《瞬閃と疾駆と双撃の決断》]]など多岐に渡る。
--[[《蒼き守護神 ドギラゴン閃》]]、[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]の[[ファイナル革命]]で2体出しできるラインであることも注目すべきポイント。
--[[マジボンバー]]でも踏み倒せるので、[[【赤白速攻】]]にも入る…かもしれない。


-[[《希望のジョー星》]]を使えば、すべてのカードを[[無色]]化することによって、このクリーチャーを召喚するための色基盤が必要なくなる。そのため、《デドダム》と色が合わず、踏み倒しも行わないデッキでも《希望のジョー星》が入るなら、投入を検討できる。

-3色なので、最悪[[マナドライブ]]などの色基盤として使えてしまう。
--[[《生魂転霊》]]とも相性が良く、[[ウィニー]]を残すことに拘らない[[デッキ]]であればそちらの種にするのも1つの選択肢になる。[[【青黒緑シャコガイル】]]など過剰な[[マナブースト]]が必要なデッキでは、こうした組み合わせも候補になるだろう。

//--[[【ターボドルバロム】]]や[[【3軸ガチロボ】]]、[[【コギリーザ】]]といった[[ファンデッキ]]にも。

**環境において [#va5fe56b]

能力判明当初は、[[【青黒緑ドルマゲドン】>【超次元デッドゾーン】#j9fb1253]]の強化パーツとしても注目され、他にも[[闇]]を入れた[[【チェンジザドンジャングル】]]において、[[《怒流牙 佐助の超人》]]を[[素出し>手打ち]][[マナブースト]]として使う感覚で利用するのも悪くないと見られた。

ところが実際の登場後の[[超天篇環境]]では予想に反して専用デッキの[[【青黒緑デッドダムド】]]が成立。[[【ドルマゲドンX】]]系列では使われない結果となった。他にも、前述の性質から[[【5色ドギラゴン剣】]]で使用されるに至っている。このカードのおかげで【青黒緑デッドダムド】と【5色ドギラゴン剣】の両者の[[デッキ]]を折衷した型も登場するに至った。

【青黒緑デッドダムド】において強いところと言えば、低[[コスト]]でデッキの潤滑油になる上に手軽に[[封印]]を外せる[[侵略]]元という点も然ることながら、[[デッキビルディング]]を考えると無駄な[[4枚積み]]を避けることができるサーチ手段として見ることができる。そちらのデッキの主要侵略元である[[《虹速 ザ・ヴェルデ》]]ですら3枚に抑えられることが多いのを考えると、このカードの影響の程が分かるだろう。

とはいえ、やはり3色[[カード]]であるためしばらくは[[環境]]レベルで入る[[デッキ]]と言えばその【デッドダムド】以外では[[【ドッカンデイヤー】]]と[[5色]]系[[デッキ]]くらいしかなく、超天篇後期に比べると安価で手に入るカードだった。

その[[汎用性]]は折り紙付きではあったが、[[DMRP-12]]以降[[【バーンメアジョーカーズ】]]にて[[《グレープ・ダール》]]の[[マッハファイター]]の的になることで、クリーチャーであることが[[デメリット]]として見られることもあった。それでも、[[超天篇]]末期には、[[【バーンメアジョーカーズ】]]にこのカードを入れるためだけに[[4色]]で組んだ[[【4色バーンメア】]]も登場するに至った。

[[《ウマキン☆プロジェクト》]]が登場してからは、[[墓地肥やし]]を必要としないデッキでは、後半戦に強いあちらに枠を取られるケースが増えていった。

[[DMEX-12]]期で[[ビッグマナ]]が環境に台頭始めると、ついに[[【5色蒼龍】]]に[[《フェアリー・ミラクル》]]の[[スロット]]を奪って採用されることが多くなった。[[無色]]の[[《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》]]が入ったことによって、[[《フェアリー・ミラクル》]]の2[[マナブースト]]が難しくなったため、マナに置くカードをある程度調整できる《デドダム》が優先されるようになった。

それだけではなく、[[チャンピオンシップ]]で優勝・入賞を果たした[[【カイザー「刃鬼」】]]にも、[[ハンター]]でないにも関わらず、このカードが普通に[[4枚積み]]されることが多かった。

[[DMRP-15]]期になると[[《爆熱天守 バトライ閣》]]をループさせる手段として[[【連ドラグナー】]]で[[《第二種 タマネギル》]]採用されることが目立っていったため、たとえ相手がループしなくとも[[《ヘブンズ・フォース》]]から防御札としてぶん投げてこのクリーチャーを焼くケースが憂慮されるようになった。

2021年1月から導入された[[オリジナル]][[フォーマット]]では、[[【青黒緑デッドダムド】]]や[[【5色蒼龍】]]が一気に注目を集め始め、それに採用されるこのカードも需要が一気に高まった。

この頃には、[[【青黒緑デッドダムド】]]において、[[《運命の選択》]]でこのクリーチャーを[[リクルート]]する型が考案された。今まで環境で全く使われなかった[[《運命の選択》]]の地位を押し上げたことで、このクリーチャーの[[カードパワー]]の高さを再認識され、《運命の選択》は「超次元デドダム・ホール」と呼ばれるまでに至った。

[[DMRP-16]]発売から1ヶ月余りが経過すると[[自然]]が本来入らないはずの[[【白青黒オレガ・オーラ】]]に採用されるケースも目立った。[[マナ基盤]]が務まるのは当然のこと、4ターン目に[[《極幻空 ザハ・エルハ》]]を確実に[[プレイ]]できるように引っ張り込んでくれるのが大きい。[[マナ]]も伸びるので[[無月の大罪]]の試行回数も増える。しかも、三色要求するという欠点も、[[《希望のジョー星》]]を使って容易に打ち消すことができる。

2021年2月ごろには[[【4色ヴァイカー】]]が構築され、それにも採用されている…というよりは《デドダム》を入れるために【4色ヴァイカー】が構築されたという見方もある。

[[DMRP-17]]以降は、[[オリジナル]]で新たに誕生した[[【4色鬼羅.Star】>【鬼羅.Star】#c4]]で使われるようになる。リソース要員としては当然のこと、[[文明]]指定[[進化]]に幅広く対応する万能進化元という一面も見せるようになった。[[《SSS級天災 デッドダムド》]]は構築さえしっかりと気を付けていれば実質どんなクリーチャーにも乗っかるので、[[【青黒緑デッドダムド】]]成立当時は殆どのプレイヤーがこのクリーチャーの、[[侵略]]を考慮しない場合の純粋な進化元としての優秀さに気付かなかったことだろう。

このように着実に入るデッキを増やしていき、[[環境]]デッキである[[【青黒緑デッドダムド】]]、[[【5色コントロール】]]、[[【4色ヴァイカー】]]、[[【4色鬼羅.Star】>【鬼羅.Star】#f0888e2f]]では[[4枚積み]]、[[【オカルトアンダケイン】]]は3枚積みされるようになり、すっかり[[環境]]の中心にいるカードとなった。

[[王来篇環境]]に流行する[[【5色グレンモルト】]]では[[《最終龍覇 グレンモルト》]]で呼び出した[[《邪帝斧 ボアロアックス》]]で呼び出すケースも珍しくない。ただ、2021年のゴールデンウィークになると、[[【5色コントロール】]]が自身とコストの重複する[[《フェアリー・ミラクル》]]を基盤の1つとした型に回帰したため、最速で[[召喚]]するよりも中盤以降の便利屋として使われる側面が強まった。

[[【5色コントロール】]]系統全般において、このクリーチャーは[[召喚]]できるだけ召喚した方が得である。なぜなら、[[マナブースト]]と[[手札補充]]が[[重量級]][[ニンジャ・ストライク]]と絶妙な[[シナジー]]を形成するためである。

**その他 [#u9f7a325]
-1枚のカードが3コストの軽さで3枚のカードに触れられるという要素は、[[コスト論]]以上の凶悪さを持つ。1枚のカードで2枚のカードに触れられる[[《スケルトン・バイス》]]([[《ゴースト・タッチ》]]からコストと効果を2倍)が[[プレミアム殿堂]]、同じく[[《フェアリー・ソング》]]([[《フェアリー・ライフ》]]をコストと効果を2倍にして[[タップイン]]に弱体化したもの)が17年近くデザインを許されなかったことや、逆に[[《エナジー・ライト》]]を2倍にした[[《クアトロ・ブレイン》]]がほとんど使われなかったことから、数的[[アドバンテージ]]を[[コスト論]]で捉えるのは危険であることがわかる。

-ちなみに「3コストの軽さで3枚のカードに触れられる」という点を度外視すれば、[[コスト論]]をさほど逸脱しているわけではない計算となる。
3色3コストの[[バニラ]]の適正パワーを6000として、そこから[[手札補充]]と[[マナブースト]]を差し引くと、([[《アクア・ハルカス》]]と[[《青銅の鎧》]]から査定)パワー3000になり、そこに[[墓地肥やし]]分を差し引けばパワー2500相当(光文明ではないので500の端数はありえないが)になるため、パワー500分くらいしか得していない。とはいえ、コスト3の1枚で「1ドロー+1ブースト+1墓地肥やし」を一気にできる点でスペックは尋常ではなく、加えて「3枚見て都合のよいゾーンにカードを動かせる」点によりさらにカードパワーが跳ね上がっている。
--実際、コストに見合った働きができず埋もれていた[[《運命の選択》]]が、《天災 デドダム》たった1枚の登場で一気に実用性を見いだされた。

-[[Wizards of the Coast]]開発部の射場本正巳によると、「開発部のザックが出した最初のデザインではcipと同様の効果の4コスト呪文であった」とのこと。[[参考>https://twitter.com/syaba3/status/1153272343629688834]]

-[[DMBD-10]]発売以降、[[汎用性]]の高さに反して1年以上[[再録]]されておらず、2021年5月初頭でも非常に高額で取引されている。[[CS>チャンピオンシップ]][[プロモ>プロモカード]]も登場しているが、そちらも新型コロナウイルスの影響で多くの[[CS>チャンピオンシップ]]が中止したことで流通数が減り相場が高止まりしている。

-漫画「キング」では[[ジェンドル]]が使用。[[《獅子王の遺跡》]]と合わせて[[《聖魔連結王 ドルファディロム》]]に繋げた。
再録の需要が高まっていた時期に、本来[[ディスペクター]]をサポートする筈の[[ディスタス]]を差し置いて登場したため、読者を驚かせた。しかし、登場したカードには《獅子王の遺跡》と異なり[[王来篇]]のマークは無かった。

**関連カード [#k0f5f5d7]
-[[《SSS級天災 デッドダムド》]]

-[[《無敵死神ヘックスペイン》]]

-[[《青銅の鎧》]]
-[[《アクア・ハルカス》]]
-[[《オタカラ・アッタカラ》]]
-[[《不死妖精ベラドアネ》]]

-[[《ドンドン火噴くナウ》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#e2b3a78f]
-[[DMBD-10]]&br;'''天才[[ギュウジン丸>《伝説の正体 ギュウジン丸》]]の隠された最終計画。それは[[「不死」>S級侵略[不死]]][[「原始」>S級侵略[原始]]][[「宇宙」>S級侵略[宇宙]]]、3つの[[S級侵略者]]を合体させ、最強の[[SSS級侵略者「天災」>SSS級侵略[天災]]]を生み出す事だったのだ!'''
-[[プロモ>プロモーション・カード (第16期〜第20期)]](P27/Y19)&br;'''GPでの素晴らしき激闘に、拍手!'''
-[[プロモ>プロモーション・カード (第16期〜第20期)]](P30/Y19)&br;'''君の勝利は、天災をも超える!'''

**収録セット [#ed9432e2]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[otumami]]
--[[DMBD-10 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 SSS!! 侵略デッドディザスター」>DMBD-10]](10/18)
--[[プロモーション・カード>プロモーション・カード (第16期〜第20期)]](P27/Y19)、(P30/Y19)(新規イラスト)

**参考 [#a233fce9]
-[[青黒緑]]
-[[クリーチャー]]
-[[トリニティ・コマンド]]
-[[侵略者]]
-[[cip]]
-[[サーチ]]
-[[手札補充]]
-[[マナブースト]]
-[[墓地肥やし]]

&tag(クリーチャー,水文明,闇文明,自然文明,多色,コスト3,トリニティ・コマンド,侵略者,コマンド,パワー3000,cip,サーチ,手札補充,マナブースト,墓地肥やし,P,レアリティなし,otumami);