#author("2021-11-16T19:52:31+09:00","","")
#author("2021-11-20T16:10:01+09:00","","")
*《&ruby(コードキング){偽りの王}; ヴィルヘルム》 [#g755f115]

|偽りの王 ヴィルヘルム SR 闇/火/自然文明 (9)|
|クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 12000|
|T・ブレイカー|
|''T・ブレイカー''|
|このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体破壊する。その後、カードを1枚相手のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。|
|相手のカードがどこからでも墓地に置かれた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。|


[[DMR-07]]で登場した[[闇]]/[[火]]/[[自然]]の[[キング・コマンド・ドラゴン]]/[[アンノウン]]。

[[確定除去]]と[[ランデス]]を行う[[cip]][[能力]]と、相手の[[墓地]]に[[カード]]が置かれた時に[[任意]]で[[マナブースト]]できる[[誘発型能力]]を持つ。

2つの[[能力]]は噛み合っており、極めて[[汎用性]]が高い。[[バトルゾーン]]に出せば、[[クリーチャー]]と[[マナゾーン]]の[[カード]]を1枚ずつ[[墓地送り]]にし、さらに2枚の[[マナブースト]]が可能。一度に[[《チェイン・スラッシュ》]]+[[《マナ・クライシス》]]+[[《アルティメット・フォース》]]を唱えたのと同等であり、 場に出せば確実に大きな[[アドバンテージ]]を稼いでくれる。

[[《狼虎サンダー・ブレード》]]を見て分かるように、[[cip]]で[[確定除去]]を撃てるのは非常に強力であり、誤算なく確実に[[アドバンテージ]]を奪える。

また、[[パワー]]12000の[[T・ブレイカー]]という大きなサイズの[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]に残るのも利点であり、そのまま[[アタッカー]]として運用できる。

さらに[[システムクリーチャー]]としての効果として、相手はこの[[カード]]を退場させない限り、[[呪文]]の使用がためらわれることが挙げられる。特に[[《目覚めし鋼牙のブレイン》>《怒りの赤髭 ゴセントラス/目覚めし鋼牙のブレイン》]]や[[《カラフル・ダンス》]]のように複数枚の[[カード]]を一気に[[墓地]]に送るものは非常に使いにくくなる。

ただし、9[[マナ]]と[[重い]]のが最大の欠点。普通に終盤に[[召喚]]しても[[ブースト]]や[[ランデス]]の恩恵を受けにくいと言える。だが、逆に[[コスト踏み倒し]]で早期に出せれば勝負を決めかねない[[アドバンテージ]]を生み出すということであり、[[【連ドラ】]]や[[【ミステリー・キューブ】]]といった[[デッキ]]ではよく使用されている。

両[[デッキ]]に不足しがちだった[[確定除去]]を行えるため、これらのデッキは更に強化された。3色持ちであることを生かして[[【5色フェアリー・ミラクル】]]でもよく採用される。

[[スーパーレア]]の[[多色]][[ファッティ]]という肩書きに見合った、堅実な強さを持つ[[フィニッシャー]]である。非常に見本的な[[グッドスタッフ]]として、[[文明]]が合い、[[マナ]]が伸びる[[デッキ]]では広く採用が検討できるだろう。

**ルール [#dea2e4ce]
-[[cip]]の[[破壊]]と[[ランデス]]は[[強制]]なので、必ず[[解決]]される。
--選ばれると[[マナゾーン]]の[[カード]]を全て[[ランデス]]する[[《レッド・ABYTHEN・カイザー》]]には注意。[[《父なる大地》]]の存在があるので、相手に[[自然]][[マナ]]が確認できたら、[[マナ]]に置くべきか否か、慎重になるべきである。

-相手の[[進化クリーチャー]]を[[破壊]]した場合、[[進化元]]の数だけ[[ブースト]]できる枚数が増える。例えば、[[進化V]]の[[クリーチャー]]を[[破壊]]すると3枚[[ブースト]]できる。&br;ただし、[[《「無情」の極 シャングリラ》]]や[[《零次龍程式 トライグラマ》]]のような[[破壊置換効果]]を持つものは、[[墓地]]に送られる代わりに別の[[ゾーン]]に移動するので、[[ブースト]]はできない。

-[[マナブースト]]は[[任意]]。よって、[[山札]]が少ない時に相手に逆利用されて[[ライブラリアウト]]する心配はない。

-[[呪文]]の[[能力]]によってこの[[カード]]がバトルゾーンを離れた場合、[[マナブースト]]はできない。[[ルール]]上、[[呪文]]は[[解決]]を完了するまでどの[[ゾーン]]にも属さず、[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]の退場後に、その[[呪文]]が[[墓地]]に置かれるためである。

-[[《獰猛なる大地》]][[《父なる大地》]]などで自身を出し入れする場合も[[ブースト]]はできない。このクリーチャーの[[cip]]による[[破壊]]と[[ランデス]]を処理するタイミングでは、この[[クリーチャー]]は[[バトルゾーン]]に存在しないためである。詳しくは、[[ゾーン変更誘発]]を参照。

**環境において [#v5e8a3cb]
[[エピソード2環境]]では[[【ミラクルとミステリーの扉】]]で、エピソード3環境では[[【獰猛ブラスター】]]で活躍。

[[ドラゴン・サーガ環境]]では[[【ミステリー・キューブ】]]や[[【サイクリカランデス】]]で実績を残した。[[【サイクリカランデス】]]は[[打点]]が並びにくく、3打点であることからも重宝する存在であった。

[[【モルト NEXT】]]成立以降は、時期によって採用されないことはあるものの、重量級構築の場合にはほぼもれなく採用されている。

[[新章デュエル・マスターズ環境]]では[[【ブライゼシュート】]]における単純な打点、妨害手段、メインエンジンの1つとして利用された。このカードを活かしてひたすらマナブーストを行い、マナに落ちた[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]を[[回収]]してから出してフィニッシュを行うのは勝ちパターンの1つであった。

[[双極篇環境]]では[[【ミステリー・キューブ】]]が[[殿堂解除]]されたが、大型クリーチャーの[[インフレ]]によりこのカードが必ずしも採用されるカードではなくなっており、また[[【ミステリー・キューブ】]]自体も環境であまり活躍出来なかった。
それでも、[[多色]]を重要視する[[【5色コントロール】]]のようなデッキでは需要を保っていた。

ところが[[王来篇環境]]になると、[[【5色コントロール】]]が全盛期を迎えたにも拘らず、[[多色]]のコスト7前後の[[クリーチャー]]が大きく[[インフレ]]したことで過剰なマナブーストを必要としない風潮となった上に、[[《襲来、鬼札王国!》]]と[[《灰燼と天門の儀式》]]とのシナジーを持つ8コスト以下がほぼ必須で守る必要のある採用クリーチャーの条件となったため、採用されないことが多くなった。これがなくとも大規模マナブーストならよりコスト踏み倒し適性が高い[[《砕慄接続 グレイトフル・ベン》]]が存在するという理由もある。
**その他 [#tb1b60bf]
-[[《エクス・リボルバー・ドラゴン》]]や[[《超竜バジュラズテラ》]]と組み合わせると、[[ランデス]]後に大量の[[ブースト]]ができ、これらの[[デメリット]]を補える。しかし、同時に[[山札]]が大幅に減ってしまう。
--前者ならば、[[ランデス]]時に[[マナゾーン]]から[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]を落とすことで、[[墓地]]の[[カード]]を全て[[山札]]に戻せる。後者ならば、[[【連ドラ】]]であれば自分への被害は軽微なはずなので、必要枚数分[[ブースト]]するだけで良い場合がほとんどだろう。

-この[[クリーチャー]]を[[コスト踏み倒し]]できる[[《ミステリー・キューブ》]]や[[《爆竜兵ドラグストライク》]]との相性はいい。早めに[[バトルゾーン]]に出して[[マナブースト]]できれば後続の[[クリーチャー]]を[[手札]]から[[召喚]]しやすくなる。

-[[《偽りの王 モーツァルト》]]との相性も抜群。この[[カード]]の[[ブースト]]で11マナまで貯めれば、次の[[ターン]]スムーズに[[召喚]]できる。[[《偽りの王 モーツァルト》]]の[[全体除去]]を使えば、この[[カード]]で[[破壊]]し損ねたクリーチャーもろとも[[バトルゾーン]]を[[リセット]]し、さらにマナを増やせる。

-名前の元ネタはオーストリアの作曲家の「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ」だろう。

-そのハイスペックかつ汎用性の高さ故に市場では長期に渡り高額取引されていたが、主な使用用途とされていた[[《ミステリー・キューブ》]]が[[殿堂入り]]になり、以下で述べる再録によって一時は値段が落ち着いた。しかし今度は[[【モルト NEXT】]]が[[トップメタ]]に進出。
その後も[[【赤黒ドギラゴン剣】]]にて[[《ボルシャック・ドギラゴン》]]の[[進化元]]や[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]の[[封印]]外し・カウンター要員として抜擢される事が増え、再び高騰。[[DMR-07]]・[[DMX-19]]共に[[絶版]]であり、さらにその後の[[再録]]も[[公認グランプリ]]や[[チャンピオンシップ]]の上位者賞と希少性が極めて高い[[プロモーション・カード]]であり、とてもではないがコレクター以外に手が伸びる代物ではないため、一時期の[[《ニコル・ボーラス》]]を彷彿とさせる高額カードの1つになっている。
--何だかんだと言いつつ、環境の変化に合わせて常に一定の需要がある優秀なカードである。似たような立ち位置だった[[《偽りの王 モーツァルト》]]は度々再録されているのだが……。
-[[DMRP-08]]において3年ぶりに[[再録]]され、その後にも[[DMRP-17]]で[[再録]]されたが、収録率がかなり低く設定されているためまだ価値は高い。
--かつての相棒[[《ミステリー・キューブ》]]が[[殿堂解除]]されたときには大いに注目を集めたが、[[王来篇]]では[[多色]]の大型クリーチャーが大きく[[インフレ]]したため、[[【ミステリー・キューブ】]]などでも採用頻度は激減した。

-[[デュ円]]を集めることによって貰えたカードプロテクトにヴィルヘルムのものがあるが、よく見ると体全体が赤くなっている。これはクリーチャーを赤く縁取ることで凶悪さを際立たせている、とのこと。このイラストのヴィルヘルムは[[DMX-19]]にて収録された。

***旧テキスト [#ad7c3cf5]
|偽りの王 ヴィルヘルム SR 闇/火/自然文明 (9)|
|クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 12000|
|T・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体破壊する。その後、カードを1枚相手のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。|
|相手のカードがどこからでも墓地に置かれた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。|

**関連カード [#zdcf3949]
-[[《燃えるデット・ソード》]]
-[[《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#aaccfee9]
-[[DMEX-12]]&br;'''[[王>キング・コマンド・ドラゴン]]をも破壊する[[ドラゴン]]降臨!!'''

**収録セット [#v6eb3944]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Dmitry Burmak]]
--[[DMR-07 「エピソード2 ゴールデン・ドラゴン」>DMR-07]](S5/S5)
--[[DMRP-08 「双極篇 第4弾 超決戦!バラギアラ!!無敵オラオラ輪廻∞」>DMRP-08]](G5/G5)([[ウルトラゴールデンカード]])
-illus.[[lack]]
--[[DMX-19 「スーパーレア100%パック」>DMX-19]]
-illus.[[Dmitry Burmak]]/[[otumami]]
--[[DMEX-12 「最強戦略!! ドラリンパック」>DMEX-12]](DR5/DR6)([[ドラリンカード]])
-illus.[[Hokuyu]]
--[[プロモーション・カード]](P41/Y15)
--[[プロモーション・カード]](P44/Y15)
-illus.[[窪之内英策]]
--[[DMRP-17 「王来篇 第1弾 王星伝説超動」>DMRP-17]](18A/20)

**参考 [#o23148b7]
-[[クリーチャー]]
-[[キング・コマンド・ドラゴン]]
-[[アンノウン]]
-[[タップイン]]
-[[cip]]
-[[確定除去]]
-[[ランデス]]
-[[カード]]
-[[墓地]]
-[[山札の上]]
-[[マナブースト]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[多色]]
-[[黒赤緑]]
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公式Q&A
>Q.自分は[[《轟破天九十九語》>《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》]]を唱えて、マナゾーンから[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]と[[《龍世界 ドラゴ大王》]]、''《偽りの王 ヴィルヘルム》''の3体をバトルゾーンに出しました。
この状況で、相手のマナゾーンにあるクリーチャーは全てバトルゾーンに出るかわりに墓地に置かれますが、''《偽りの王 ヴィルヘルム》''の「墓地に置かれた時」の能力は、相手のクリーチャーがマナゾーンから墓地に置かれるたびに誘発しますか?
A.はい、その状況で《偽りの王 ヴィルヘルム》の「墓地に置かれた時」の能力は、クリーチャーがマナゾーンから墓地に置かれた枚数だけ誘発します。(総合ルール 603.2)
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/34416]]

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