#author("2021-05-30T02:12:06+09:00","","")
#author("2021-06-06T19:34:31+09:00","","")
*《&ruby(コードキング){偽りの王}; モーツァルト》 [#ke2bdbf7]

|偽りの王 モーツァルト P(SR) 闇/火/自然文明 (11)|
|クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 17000|
|T・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、ドラゴン以外をすべて破壊する。|
|相手のドラゴンは攻撃できない。|

[[DMD-07]]で登場した[[闇]]/[[火]]/[[自然]]の[[キング・コマンド・ドラゴン]]/[[アンノウン]]。

場に出すだけで[[ドラゴン]]以外の[[クリーチャー]]をすべて[[破壊]]し、[[破壊]]を免れた相手の[[ドラゴン]]にさえも[[攻撃を禁止>攻撃できない]]するという強力な[[能力]]を持つ。

2つの[[能力]]が噛み合っているおかげで制圧力が高い。
場に出せば確実に相手の動きを[[制限>ロック]]でき、膠着状態から突破口を開ける。特に相手の[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]を事前に止められるのは大きく、早期に[[召喚]]できた場合、[[【連ドラ】]]のような[[ドラゴン]]主体のデッキを黙らせることができる。

問題は11[[マナ]]という莫大な[[召喚コスト]]。
[[黒赤緑]]という[[色]]構成は完全に[[ビートダウン]]向けであり、普通に召喚しようとすれば、マナが貯まる前に息切れする。

使うのであれば、[[【連ドラ】]]に組み込んだり、[[ドラゴン]]を中心にした[[【獰猛ブラスター】]]に組み込んだり、[[《獰猛なる大地》]]で出したりするのが現実的だろう。これなら無理に[[闇]]を組み込む必要もなくなる。
[[《獰猛なる大地》]]で出した場合は、場にいる自分の[[ファイアー・バード]]などを埋め、相手にはマナから場へ[[ドラゴン]]以外、場からマナへ[[ドラゴン]]と言ったような操作をすると無駄が少ない。
[[ドラゴン・ゾンビ]]を中心に据える場合は[[《魔龍バベルギヌス》]]もひとつの手である。

いずれにせよこのカードの登場により、7〜8マナで場の[[リセット]]が確実に可能になったと見なすべきだろう。

**他のカード・デッキとの相性 [#ddfa9a07]
-それまでの[[cip]]で対象の広い[[全体除去]]を放てる[[クリーチャー]]は[[進化クリーチャー]]が中心であったが、この[[クリーチャー]]は[[非進化]]である。《母なる〜》系[[呪文]]や[[【獰猛ブラスター】]]、[[リアニメイト]]戦術を取る場合、多くの場合、[[進化クリーチャー]]を対象に取れないため、このような[[クリーチャー]]の存在は貴重であった。

-事前に[[マナゾーン]]に埋めておくには、[[自然]]の[[クリーチャー]]という点が仇となって[[《神秘の宝箱》]]が使えない点が痛い。[[《ダンディ・ナスオ》]]も現在[[殿堂]]入りしている。もし[[銀の弾丸]]のような戦術を取るのであれば、[[タップイン]]で展開が遅れるのを承知で[[サーチ]]してから[[チャージステップ>マナチャージステップ]]で間接的に[[マナゾーン]]に置いたり、[[《レインボー・ストーン》]]を使ったりするなど、何かしら工夫が必要となる。また、置いた後は、[[《父なる大地》]]を相手に使われて利敵行為につながる事のないように注意したい。
--だが[[自然]]の[[クリーチャー]]である点は[[《コクーン・シャナバガン》]]の[[スーパー・S・トリガー]]を使う上では大きなメリットとなる。相手[[ターン]]中に出せれば、強力な防御札となり得る。

-[[《獰猛なる大地》]]を唱えるには8マナ必要なので、[[ランデス]]には注意。特に能動的な[[ランデス]]の場合、出せる[[文明]]を3[[色]]も使い分けられるこの[[カード]]は真っ先に狙われることになる。それを見越して[[リアニメイト]]を織り交ぜ、両面待ちの戦術を取るのもありだろう。

-この[[クリーチャー]]自身では自分の[[ドラゴン]]を[[破壊]]することはないので、[[《黒神龍グールジェネレイド》]]との相性は一見あまり良くないように見える。しかし、[[《魔龍バベルギヌス》]]で[[リアニメイト]]して出した場合、[[《魔龍バベルギヌス》]]を[[自壊]]させた段階で[[墓地]]にいる[[《黒神龍グールジェネレイド》]]が出てくるため、[[ドラゴン]]を[[破壊]]することのない[[《偽りの王 モーツァルト》]]はむしろ[[シナジー]]が噛み合うことになる。

-[[殿堂ゼロデュエル]]以外での使用機会はないが、これ1枚で[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]と[[《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》]]による[[ロック]]を容易に打ち破ることができる。

**環境において [#f45ed313]
登場当初から[[【獰猛ブラスター】]]を直截に強化する札として認識され、以降2013年6月22日付で[[【獰猛ブラスター】]]が事実上消滅するまで活躍を続けた。

その後[[ドラゴン・サーガ環境]]では[[【ミステリー・キューブ】]]で第二の活躍を果たす。

[[革命編環境]]には[[【モルト NEXT】]]の主要[[除去]]としてその屋台骨を支えた。[[《革命の鉄拳》]]との相性は最高の一言であり、このカードのパワーを参照すれば3コストにして17000火力を放つことができる。[[《ボルシャック・ドギラゴン》]]で捲ると、ドラゴンでなければ原則何でも破壊できる強力な除去としてその力を振るう。特にこのカードを[[《ボルシャック・ドギラゴン》]]の革命0トリガーで捲ってそのcipを使うことは、[[革命編環境]]で猛威を振るった[[【レッドゾーン】]]の猛攻を切り返す貴重な手段であった。

しかし[[革命ファイナル環境]]で[[《スクランブル・チェンジ》]]が登場して[[【モルト NEXT】]]がカウンター型から[[速攻]]型にシフトすると、11コストと重いこのカードは呼び声が掛からなくなった。

[[新章デュエル・マスターズ環境]]で[[【ブライゼシュート】]]が環境入りしていたため、そちらの定番札として力を振るった。相手がドラゴン中心のデッキであれば、[[《黒神龍ブライゼナーガ》]]によって自ら[[シールド]]を0枚にするというスーサイドのリスクを軽減できた。

[[S・トリガー獣]]への対策としてもそこそこ優秀であり、[[《終末の時計 ザ・クロック》]]など出た時点で[[ターン]]を確実に凌がれるものでなければ、後から[[《爆熱DX バトライ武神》]]などでの[[踏み倒し]]によって出たこの[[カード]]で処理して[[1ショットキル]]失敗時の反撃をケアできる。[[攻撃]][[ロック]]も特に[[ドラゴン]]推しの革命ファイナル環境では強力であり、出ればそれだけで勝負を決めかねない1枚であった。

ただ、[[双極篇環境]]で[[【モルト NEXT】]]が[[《爆熱天守 バトライ閣》]]を実質的に没収されたことによって環境から姿を消すと、入る環境デッキが無くなってこのカードの需要も冷え込んだ。また、少数ながら環境に残った[[革命チェンジ]]特化型の場合、そもそも重すぎる上に踏み倒しの手段も無いのであった。

それでも、[[超天篇環境]]で[[重量級]]構築の[[【モルト NEXT】]]が幾分か復権し、[[DMEX-06]]で[[《爆銀王剣 バトガイ刃斗》]]が登場して一時期環境のトップに立つとこのカードも[[《爆熱王DX バトガイ銀河》]]で狙って出せる大規模除去・ロック持ちして評価が上がった。[[マナ基盤]]としての役割、カウンター性能から[[【5色蒼龍】]]でも出番を貰った。

その後、[[ミッツァイル・マスターズ]]の到来によって重量級カードを重用する[[【モルト NEXT】]]は退潮したが、[[十王篇環境]]で[[《爆流忍法 不死鳥の術》]]型がそこそこの位置に付くとこのカードも再浮上した。[[《爆熱王DX バトガイ銀河》]]との組み合わせによって、返しのターンに[[確定除去]]を受けない限り風穴が開かない防御態勢が整うことになる。

**その他 [#t83e9d43]
-先述のように[[【獰猛ブラスター】]]における強力な[[リセット]]要員だったが、高価な[[構築済みデッキ]]に1枚しか収録されていなかったため、[[シングルカード]]の価格はそれなりの水準を保っていた。しかし、登場から約1年後に、「あつめろ!! 6パック」の交換景品となることが決定。その後も[[DMX-25]]、[[DMEX-01]]と続けて再録され入手が楽になった。

//-[[DMD-07]]版のフレーバーテキストは、ドラゴンに対するロックというこのカードの特徴を端的に表す内容。

-名前の元ネタはオーストリアの作曲家で演奏家の「[[ヴォルフガング>《偽りの王 ヴォルフガング》]]・[[アマデウス>《黒神龍アマデウス》]]・モーツァルト」だろう。

-アニメ「デュエル・マスターズ キング」34話では[[アン・ラッキー]]が[[切札 ジョー]]戦で使用。何らかの[[S・トリガー]]((山札をシャッフルし,その後山札の上からをバトルゾーンに出しており、なおかつ[[《ホーガン・ブラスター》]]が[[マナゾーン]]にあるため、[[《ミステリー・キューブ》]]と思われる))によってこのクリーチャーをバトルゾーンに出そうとするも、[[《スパダチ ケントナークR》]]の効果によって[[着地]]を阻止された。

**[[フレーバーテキスト]] [#ad38ec0f]
-[[DMX-25]]&br;'''[[鬼丸>《黄金世代 鬼丸「爆」》]]との戦いを通じて友情を知り、[[「心」>文明]]を手に入れた[[ライオネル>《「俺」の頂 ライオネル》]]。だが、[[ゼニス]]たちは「心」の存在を許さず、[[ウェディング>《「祝」の頂 ウェディング》]]、そして[[ベートーベン>《「戦慄」の頂 ベートーベン》]]を送り込んだのだった。'''
-[[DMEX-01]]&br;'''龍の王として産み出された、[[キング・コマンド・ドラゴン]]。その[[ゼニス]]である[[ベートーベン>《「戦慄」の頂 ベートーベン》]]の正体は、[[鬼丸>《黄金世代 鬼丸「爆」》]]の兄、[[修羅丸>《真実の名 修羅丸》]]だった!'''
-[[DMD-07]]&br;'''全ての[[ドラゴン]]の王となるべき[[ドラゴン]]。それが我々、[[キング・コマンド・ドラゴン]]だ。 ――偽りの王 モーツァルト'''
-[[プロモ>プロモーション・カード]](P57/Y12)&br;'''今、君が手にしたのは、勝利の旋律と圧倒的な戦慄。'''


**収録セット [#b25e3f24]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Hokuyu]]
--[[DMD-07 「変形デッキセット DX鬼ドラゴン」>DMD-07]]
--[[DMX-19 「スーパーレア100%パック」>DMX-19]]
--[[DMX-25 「ファイナル・メモリアル・パック 〜E1・E2・E3編〜」>DMX-25]]
--[[DMEX-01 「ゴールデン・ベスト」>DMEX-01]]
--[[プロモーション・カード]](P57/Y12)([[アルトアート]])

**参考 [#qc759208]
-[[キング・コマンド・ドラゴン]]
-[[アンノウン]]
-[[タップイン]]
-[[cip]]
-[[全体除去]]
-[[ドラゴン]]
-[[攻撃できない]]
-[[ロック]]
-[[T・ブレイカー]]

-[[黒赤緑]]
-[[【獰猛ブラスター】]]

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