#author("2021-12-07T12:06:56+09:00","","")
#author("2021-12-10T16:25:41+09:00","","")
*《&ruby(ふしちょうほうごう){不死鳥縫合}; ブラック・ビッグバン》 [#kd328e9d]

|不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン SR 水/闇/自然文明 (8)|
|クリーチャー:ディスペクター/フェニックス 13000|
|''EXライフ''|
|''ブロッカー''|
|''T・ブレイカー''|
|このクリーチャーが出た時または攻撃する時、自分の山札の上から2枚を墓地に置き、その後、カードを2枚引く。|
|自分の山札が0枚でも、自分はゲームに負けない。|
|自分がカードを引く時、自分の山札が0枚なら、かわりにクリーチャーを1体、墓地から出してもよい。|

[[DMRP-20]]で登場した[[水]]/[[闇]]/[[自然]]の[[ディスペクター]]/[[フェニックス]]。

8[[コスト]][[パワー]]13000で[[T・ブレイカー]]というそこそこのサイズと[[EXライフ]]を有する[[ブロッカー]]。
さらに、2枚ずつの[[墓地肥やし]]・[[ドロー]]を行う[[cip]]・[[アタックトリガー]]と、対[[ライブラリアウト]]限定の[[常在型>常在型能力]][[敗北回避能力]]、そして[[山札]]が0枚の時あらゆる[[ドロー]]を任意で無制限[[リアニメイト]]に[[置換>置換効果]]する[[能力]]を持つ。

[[cip]]と[[アタックトリガー]]の[[墓地肥やし]]・[[ドロー]]は全て強制であるため、発動するたびに自分の[[山札]]を4枚削る。
この[[クリーチャー]]の登場時には[[EXライフ]]も発動するため、場に出るだけで[[山札]]を5枚も減らす。
しかし、自身の[[常在型能力]]によって[[ライブラリアウト]]による[[敗北を回避>敗北回避能力]]し、さらに[[山札]]0枚の時に真の力を発揮するという、[[フェニックス]]という[[種族]]に恥じぬ豪快な[[能力]]の持ち主である。
-[[ライブラリアウト]]を防止する『縫合』[[ディスペクター]]と言えば[[《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》]]がいるが、あちらと異なりこの[[クリーチャー]]が回避できるのは「[[山札]]切れのルールによる敗北」のみである。

その[[山札]]0枚の状態で発揮されるこの[[クリーチャー]]の真骨頂が、あらゆる[[ドロー]]を[[リアニメイト]]に変換する[[置換効果]]である。
置換対象となる[[ドロー]]は[[ドローステップ]]の物に限らないため、この[[クリーチャー]]自身の[[能力]]や他の[[カード]]の[[ドロー]][[効果]]でも置換して[[リアニメイト]]が行える。極端な話、[[《ガード・グリップ》]](1[[コスト]][[呪文]])が[[《傀儡が来る!》>《阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!》]](8[[コスト]][[呪文]])相当の[[効果]]に化けることになり、1:1変換としては破格の行動となる。
-[[《アクア・ハルカス》]]などの[[ドロー]][[cip]]持ちや、[[《雷鳴の守護者ミスト・リエス》]]の様な[[クリーチャー]]に反応する[[置きドロー]]を[[リアニメイト]]することで、各[[クリーチャー]]登場時の[[ドロー]]を全て[[リアニメイト]]に置換し、以後際限なく[[リアニメイト]]をすることが可能になる。この[[クリーチャー]]自身[[cip]]で[[ドロー]]が出来る為、[[山札]]の残り枚数が4枚以下の状態でこの[[クリーチャー]]を出せば最低1回は[[リアニメイト]]が可能である。
--[[水]]には[[ドロー]][[cip]]を持つ[[クリーチャー]]が多くいるため、それらで疑似[[墓地]][[連鎖]]を引き起こし最後に[[《サイバー・J・イレブン》]]を出すことで[[エクストラウィン]]を達成できる。
-[[進化クリーチャー]]でも[[リアニメイト]]できる。《ブラック・ビッグバン》自身が[[非進化]][[フェニックス]]なので、[[《究極銀河ユニバース》]]を[[リアニメイト]]し[[進化]]させるだけで容易に[[エクストラウィン]]の条件を満たせるが、《ブラック・ビッグバン》の上に乗せると[[ライブラリアウト]]を防ぐ[[能力]]が失われて敗北してしまうため、[[《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》]] や2体目の《ブラック・ビッグバン》を別に用意しておく必要がある。
-非常に珍しい「[[置換効果]]による[[リアニメイト]]」を行う。そのため、[[《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》]]等の[[着地置換>着地置換効果]]方式の[[コスト踏み倒しメタ]]を貫通できる。
一般に、[[コスト踏み倒しメタ]]は[[《異端流し オニカマス》]]等の「着地後[[除去]]」タイプよりも「[[着地置換>着地置換効果]]」タイプの方が上位とされるが、ことこの[[クリーチャー]]の[[能力]]に対してはそれが逆転することになる。特に、数は少ないが[[《ポクチンちん》]]などの[[デッキ]][[バウンス]]するタイプの[[コスト踏み倒しメタ]]は天敵で、一時的にとは言え[[山札]]0枚の状態を崩されてしまう。
また、当然ながら[[《洗脳センノー》]]の様な[[コスト踏み倒し]]そのものを禁じるタイプには弱い。

非常に強力な[[クリーチャー]]だが、この[[クリーチャー]]の[[リアニメイト]]を軸とした[[デッキ]]・[[コンボ]]を構築する場合、この[[クリーチャー]]は要となると同時に''最大の弱点''にもなる。
この[[クリーチャー]]の[[能力]]で[[リアニメイト]]できるということは自分が常時[[ライブラリアウト]]しているということであり、この[[クリーチャー]]が[[除去]]されたり[[能力]][[無視]]を受けた瞬間に即敗北してしまうためである。
強烈な[[能力]][[無視]][[cip]]を持つ[[《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]はおろか、[[ブロッカー]]を持つため軽い[[ブロッカー破壊]]にすら注意が必要となる。
[[EXライフ]]があるとはいえ限度はあるので、なるべく速やかに勝利し相手に対策[[カード]]を使う暇を与えないようにしたい。あるいは[[《神の試練》]]でライブラリアウトそのものを無効化するのも手か。

この[[クリーチャー]]が属する『縫合』派閥は[[山札]]を削る[[クリーチャー]]が多く、相性が良い。
とにかく[[山札]]を削って[[アドバンテージ]]に変換し、[[山札]]が切れてなお[[ボードアドバンテージ]]を貪欲に求めるその様は、まさに『縫合』[[ディスペクター]][[コンセプト]]の集大成とも言える。
-なお、この[[クリーチャー]]で[[ディスペクター]]の[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]を行う場合、[[山札]]が無いため[[EXライフ]]を付けられないことに注意。従って、[[EXライフ]]があってこそ固有[[能力]]を十全に発揮できる『連結』[[ディスペクター]]とは少々相性が悪い。

***相性の良い[[カード]] [#vcd01fd3]
-[[《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》]]:自分の[[山札]]を問答無用で残り3枚にする、言わずと知れた大量[[墓地肥やし]][[クリーチャー]]。《エンド・オブ・ザ・ワールド》の後に《ブラック・ビッグバン》を出せば、[[cip]]の[[ドロー]]を容易に[[リアニメイト]]に[[置換>置換効果]]できる。
《エンド・オブ・ザ・ワールド》が[[コスト]]7の[[クリーチャー]]なので、[[《蝕王の晩餐》]]の[[コスト]]にすれば[[墓地]]のこの[[クリーチャー]]にアクセスできる点でも好相性。
-[[《戦霊混成 ウルボランス》]]:[[白青赤]]の『混成』[[3色]][[ディスペクター]]。《ブラック・ビッグバン》を[[召喚]]して出すことで、[[《知識の包囲網》]]などの8[[コスト]]以下で大量[[ドロー]]の見込める[[呪文]]を[[唱える]]ことができる。一応、[[ブロッカー]]サポートの共有も可能。
-[[《究極銀河ユニバース》]]:このクリーチャーは[[《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》]]・[[《破壊龍神ヘヴィ・デス・メタル GS》]]に続く、第三の非進化[[フェニックス]]である。その為、[[【強欲ユニバース】]]では新たな[[進化元]]になるだろう。今後の【強欲ユニバース】では[[5色]]型の運用が見込まれる。

**ルール [#def3e984]
-[[山札]]が1枚の時に《ブラック・ビッグバン》を出し、[[EXライフ]]で[[ライブラリアウト]]してもゲームには負けない。
これは、[[状態定義効果]]である[[EXライフ]]が《ブラック・ビッグバン》が出るのと同時に[[効果]]を発動するため。[[参考>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40526]]

-「[[カード]]をX枚引く」とは「『[[カード]]を1枚引く』行為をX回繰り返す」という処理を意味する。そのため、[[山札]]0枚時に複数枚の[[ドロー]][[効果]]を使用した場合、その[[効果]]で[[ドロー]]するはずだった枚数分まで[[リアニメイト]]が出来る。

-[[《知識の包囲網》]]で[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]を見せて無限の枚数カードを引く場合、無限の定義上ではどれだけ任意[[リアニメイト]]を破棄してもストックを消化し切ることはできずゲームが進行不能になってしまう。
なので、[[離れない]]クリーチャーが[[パワー低下]]で破壊されそうになった場合と同じく、結果が確定した時点で処理を強制終了する(任意リアニメイトのストックを使い切ったことにする)と思われる。

***裁定不明 [#x073026b]
-[[山札]]の残り枚数が「n枚」の状態で「n+1枚以上」引く[[ドロー]][[効果]]を使用した場合、その過剰分を[[リアニメイト]]に当てることが出来るか否か。
--上記のルールに従えば、[[山札]]が0枚になるまで引き切った後、残りの[[ドロー]]予定枚数分[[リアニメイト]]を行うことになるが、[[《始虹帝 ミノガミ》]]の裁定を参照し「[[山札]]が無くなった時点で処理が終了し、[[リアニメイト]]もできない」「[[山札]]0枚の状態で複数枚[[ドロー]][[効果]]を使っても、[[リアニメイト]]できるのは最初の1枚分のみ」とする説が出ている。
#region2(具体的には){{
[[《始虹帝 ミノガミ》]]の裁定では、自分の山札が3枚のときに[[輪廻∞]]で4枚マナブーストすることになったら、たとえ[[敗北回避能力]]でゲームが続行されようが山札が0枚になった時点でマナゾーンに置く処理は終了する([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39304/]])。
それを踏まえると、自分の山札が1枚のときに[[《クアトロ・ブレイン》]]で4枚引くことになったら、1枚引くと山札がなくなるため、残り3枚を引く処理が終了する可能性がある。そうなってしまえば1体もリアニメイトできない。さらに、リアニメイトできるのは、山札が0枚で「X枚引く」を使った場合の1回目だけという制約となってしまう。
}}

**その他 [#others]
[[''不死鳥''編>不死鳥編]]で最終決戦を繰り広げた、[[《超神星''ブラック''ホール・サナトス》>《超神星ブラックホール・サナトス》]]と[[《超神星''ビッグバン''・アナスタシス》>《超神星ビッグバン・アナスタシス》]]の『縫合』[[ディスペクター]]。
#region2(合成元との関係){{
-[[カード名]]について
--冠詞の「不死鳥」とはまさに[[種族]][[フェニックス]]のことであり、また「[[不死鳥編]]」というエキスパンションシリーズを象徴する単語でもある。[[ディスペクター]]の冠詞は合成元のクリーチャーたちそれぞれの名前の一部から連想できる漢字を組み合わせたオリジナルの熟語であるものが多かったが、当カードはそうした傾向からやや逸脱したものとなる。当カードと同時に収録される[[『終末』縫合王>《終末縫合王 ミカドレオ》]]なども同様。
-容姿について
--上下反転した《サナトス》の下半身を《アナスタシス》の上半身で置き換え、[[2体の上半身同士を上下逆さまに合成している>《天紅連結 シリディアン》]]。
---《アナスタシス》側と《サナトス》側はどちらも《超神星ビッグバン・アナスタシス》を思わせるポーズを取っている。
--《アナスタシス》の3対の翼は上側2対しか残っていない上に黒く染まっている。
--《サナトス》の燃え盛る右上腕が無くなっている。
--《アナスタシス》の左脇腹に《サナトス》の触手が接合され、お互い左腕の前腕部を交換させられている。
--《アナスタシス》《サナトス》共に、接合部と関係ないところにも幾つもの縫合痕がある。
---[[王来篇]][[ストーリー>背景ストーリー]]にて「[[石柱]]が起こす厄災として、[[2体同時に現れ対消滅を起こす>《ザ・ストロング・ボンバー》]]」という場面があったことから、「衝突しバラバラになった彼らの残骸を繋ぎ合わせた」というイメージだろうか。
--[[イラスト>カードイラスト]]上では《アナスタシス》主体での合成に見えるが、接合部に見える青白く輝く球体と骨状の突起は《サナトス》の物である。
-[[能力]]などについて
--[[墓地]]を[[手札]]に戻し自身は[[山札]]に還る《サナトス》に対し「[[山札]]から[[墓地]]に送り[[山札]]から[[ドロー]]する」、[[山札]]の上から[[踏み倒し>コスト踏み倒し]][[召喚]]を行う《アナスタシス》に対し「[[山札]]が無い時に[[リアニメイト]]する」と、それぞれ[[能力]]の要素が微妙に反転している。
--2体は共に「[[進化クリーチャー]][[種族]]である[[フェニックス]]の頂点の一角」であり、さらに《サナトス》は全[[進化クリーチャー]]の[[進化元]]を[[墓地]]送りにする[[能力]]を持っていたのに対し、こちらは''[[非進化]]''[[フェニックス]]である。
--一方、この[[クリーチャー]]が持つ「[[敗北を否定>敗北回避能力]]し、[[死を無とする>リアニメイト]]」[[能力]]は、[[不死鳥編]]ラストである[[DM-23]]で登場し《サナトス》も有している[[L・ゲート]]の「死の克服」というフレーバーを体現した[[能力]]である。これを「[[DM-23]]の戦いに対する『リスペクト』」ととるか、それとも「《サナトス》に対抗するために生み出された[[力>能力]]を再び《サナトス》に持たせるという『ディスペクト』」ととるかは人に依るか。
-[[文明]]・[[種族]]について
--合成元の両者から[[闇]]と[[自然]]を継承し、さらに『縫合』派閥のディスペクターが所属する[[3色]]に合わせるためか[[水]]が追加されている。単一同[[種族]]同士の合成であるため、削除された[[種族]]がない。
--初の完全同一[[種族]]同士の合成であり、派閥名を冠する[[ディスペクター]]としては初の2[[種族]][[ディスペクター]]である。また、[[特殊種族]]しか持たない[[ディスペクター]]としては2体目。
--『縫合』派閥の[[3色]]に揃えるために追加されたと思われる[[水]]だが、《サナトス》は[[グランド・デビル]]及び[[ディープ・マリーン]]を、《アナスタシス》は[[グレートメカオー]]を[[進化元]]とできるため、縁がないというわけではない。
//---なお余談だが、《サナトス》は担当[[イラストレーター]]の作風の関係で水生生物を思わせる触手を備えており、それは前述した通り《ブラック・ビッグバン》にも受け継がれている。
//イラストレーターの作風というかグランドデビルの特徴として職種描くよう発注されたんじゃないでしょうか
}}

**[[サイクル]] [#z458c55b]

[[DMRP-20]]の、過去のシリーズのラスボスとそのライバルを合体させた[[ディスペクター]]サイクル。

-[[闘魂編]]:[[《闘魂?? エンペラー・アクターシャ》]]
-[[不死鳥編]]:''《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》''
-[[戦国編]]:[[《戦国接続 ギャラクテスト・シデンシーザー》]]
-[[覚醒編]]:[[《覚醒連結 XXDDZ》]]

**関連カード [#q4af78c5]
-[[《超神星ブラックホール・サナトス》]]
-[[《超神星ビッグバン・アナスタシス》]]

-[[《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》]]
-[[《ファビュラス一番ドリップ》]]

-[[《阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#p3485a36]
-[[DMRP-20]]&br;'''2つの[[不死鳥>フェニックス]]が激突したその衝撃は、宇宙の開闢に等しいエネルギーを生んだ。'''

**収録セット [#p2c8fa0c]
-illus.[[tessy]]
--[[DMRP-20 「王来篇 第4弾 終末王龍大戦」>DMRP-20]](S10/S11)

**参考 [#j71f46d9]
-[[青黒緑]]
-[[ディスペクター]]
-[[フェニックス]]
-[[EXライフ]]
-[[ブロッカー]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[cip]]
-[[アタックトリガー]]
-[[墓地肥やし]]
-[[ドロー]]
-[[山札]]
-[[ライブラリアウト]]
-[[敗北回避能力]]
-[[置換効果]]
-[[リアニメイト]]

-[[【強欲ユニバース】]]

&tag(クリーチャー,水文明,闇文明,自然文明,青黒緑,3色,多色,コスト8,ディスペクター,縫合,フェニックス,パワー13000,EXライフ,ブロッカー,T・ブレイカー,cip,アタックトリガー,出た時または攻撃する時,墓地肥やし,ドロー,敗北回避能力,引く時,置換効果,リアニメイト,・,SR,スーパーレア,終音「ん」,tessy);