#author("2020-04-17T22:10:45+09:00","","")
#author("2020-04-20T02:09:01+09:00","","")
*《メガ・マナロック・ドラゴン》 [#b261866c]

|メガ・マナロック・ドラゴン SR 火文明 (6)|
|クリーチャー:メガ・コマンド・ドラゴン 7000|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、相手のマナゾーンから光、水、闇、火、自然のカードをそれぞれ1枚ずつ選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、それらのカードはアンタップしない。|
|''※殿堂入り''|
[[DMR-17]]で登場した[[メガ・コマンド・ドラゴン]]。

[[cip]]および[[アタックトリガー]]で相手の[[マナゾーン]]にある[[カード]]を[[文明]]1つにつき1枚選んで[[フリーズ]]させる、名前通り[[マナ]]を[[ロック]]するかのような擬似[[ランデス]][[能力]]を持っている。

相手の[[デッキカラー]]が多ければ多いほど有効な停滞能力を持ち、[[マナ]]を縛ることでかなりの妨害が可能。自身の[[パワー]]も高く、[[召喚]]した[[ターン]]だけでなく[[攻撃]]し続ける限り[[効果]]を発揮することから、一度出れば[[《超竜バジュラ》]]もかくやといわんばかりの[[制圧]]力を見せる。

当然ながら、[[5色コントロール]]や[[マナゾーン]]を5[[色]]化する能力を持つ[[《龍覇 イメン=ブーゴ》]]を扱う[[デッキ]]などに対しては絶大な威力を発揮する。

[[多色]]デッキであれば後半に出してもロック効果を見込めるが、[[単色]]デッキ相手では[[《フェアリー・ギフト》]]などを介して早期[[召喚]]でもしない限りはあまり効果がない。

また、場に干渉する能力は一切ない為、序盤から[[ビートダウン]]を仕掛けてくるデッキ相手には盤面を[[リセット]]した後でもない限り役に立ちようがない。このクリーチャーでマナロックしたまま殴り勝つことも多い一方で、マナロックしている間に逆にトドメを刺されたということも多々ある。単色押しかつビートダウン推しである[[革命編]]だからこそ生み出すことができたカードだと言える。上記にもあるように場に干渉できないのが弱点である。

総じて、[[環境]]に依存するカードと言えるだろう。
出すだけで一気に機能不全に出来る[[デッキ]]がある一方で、刺さらない相手も多いので、[[環境]]を見て的確に使っていきたい。

**環境において [#xf83de38]

有効に機能しうると想定された[[コントロール]]デッキ相手でも、実際の[[革命編環境]]では期待されたほどの大きな活躍はしていない。原因の多くは、同時期は単色推しであった上に、台頭してきた[[侵略]]型[[【速攻】]]で早期に登場する大型[[進化クリーチャー]]にある。これに対処するために[[コントロール]]は、カウンターとして確実に攻撃不能にしたり、[[除去]]したりするための手段を多く搭載する必要性に迫られた。その対[[侵略]]メタがそのまま《メガ・マナロック・ドラゴン》のメタとして機能してしまい、所詮は遅い[[ビートダウン]]に過ぎないこのカードは、結果的に活躍の機会を奪われていた。[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]が搭載できる[[5色コントロール]]は、1ターン自分の行動が大幅に制限されるとはいえ、比較的確実な対抗手段を用意できるため、なんとか対峙するだけの戦闘力は保持できていた。

しかし革命編当時から強力なのには変わりはなく、3色([[【シューゲイザーコントロール】>【シューゲイザーワンショット】]]、[[【トリガービート】]]、[[【連ドラ】]]、[[【墓地ソース】]]、[[【ドロマー超次元】]]、[[【転生サイクリカ】]]、[[【湧水シャチホコ】]]など多数)、4色([[【ボルメテウスコントロール】]]など)となると対抗手段がほぼ[[S・トリガー]]と[[S・バック]]、[[ニンジャ・ストライク]]のみに限られてしまっていた。[[ニンジャ・ストライク]]の場合は単体で場から離す手段は[[《光牙王機ゼロカゲ》]]と[[《斬隠オロチ》]]以外に存在しないため、序盤から積極的に[[ブースト]]できるものでなければ、[[メインステップ]]でできる行動はほぼ無くなると考えた方がよかった。&br;また、[[S・トリガー]]にしても、[[《アクア・サーファー》]]のような[[バウンス]]の場合は次の[[ターン]]に再度[[cip]]でロックされてしまうだけなので有効とは言い難かった。革命編当時は防御手段が貧相だったので基本的に受けを繰り返すとジリ貧になった。

[[革命ファイナル環境]]では一転し多色推しになったこと、このカードをコストを軽減した上で[[スピードアタッカー]]を付与できる[[《スクランブル・チェンジ》]]が登場したこと、[[火]]の[[革命チェンジ]]に対応していることで使い回せるといったこともあり猛威を振るった。結果として2017年2月26日をもって[[殿堂入り]]することが決定。[[メガ・コマンド・ドラゴン]]としては初の[[殿堂入り]]。ちなみにその約半年後に[[《スクランブル・チェンジ》]]も[[殿堂入り]]している。

身も蓋もない言い方だが、[[革命編環境]]・[[革命ファイナル環境]]のいずれにおいても、このカードを使用できるデッキ([[【モルト NEXT】]]など)とこのカードに対して有利なデッキ(【速攻】やループ)が上位を占めており、環境に通用するデッキの選択肢を大きく狭めたことは否めない。

ただ、[[革命ファイナル]]以降は[[5色コントロール]]を相手にしても、[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]の[[スーパーS・バック]]から[[《百族の長 プチョヘンザ》]]への[[革命チェンジ]]で盤面を一掃されてしまうようになった。&br;一応、防ぐ手段は無くはないが[[5色コントロール]]相手にそれらをプレイしている時間はあまりないので、今となっては逆にそれらのデッキに対して細心の注意を払って取り扱う必要がある状態になっている。

[[新章デュエル・マスターズ環境]]では[[【モルト NEXT】]]での登場以降相変わらずの活躍の影響でデッキに入れる旨味を感じる者が依然としており、殿堂入りになったことでむしろ一見すると関係の無い[[中速]][[1ショットキル]]やある程度マナが伸びる[[【速攻】]]などへの出張パーツとしての性質が強まった。そんな中で[[DMBD-02>DMBD-02 「クロニクル・レガシー・デッキ 風雲!! 怒流牙忍法帖」]]の[[ニンジャ・ストライク]]群が登場し、[[【5色デッキ】]]以外の中にも対抗手段を持つデッキが増えた。ただ、[[【ジョーカーズ】]]の登場によって全く刺さらない場面も増え、採用自体には陰りが見え始めた。

[[双極篇環境]]では[[【モルト NEXT】]]が[[殿堂レギュレーション]]の影響により姿を消しており、この[[カード]]もあまり見かけないカードとなった。[[【青緑コントロール】]]やそれをベースにしたアーキタイプは、上述のニンジャ・ストライク群に加えて[[《龍装艦 チェンジザ》>《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》]]を獲得し、革命ファイナルに既にあった[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]を導入しており、受ければ受けるほど盤面が賑わう状況を作ることができるようになった。そもそもこれが出る前に殴り切れることが多い[[《“龍装”チュリス》]]獲得後の[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]系統のデッキ、少ないマナで除去によって対応できる[[【デ・スザーク】]]など、環境上位にこれが腐るアーキタイプがますます増加していた。

[[超天篇環境]]前半は手札さえ消費していればノーコストで出て来ることができる[[《“轟轟轟”ブランド》]]、多くの場合1コストで大量GR召喚ができる[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]など、マナをフリーズされても十分動けるカードを主軸としたデッキが蔓延。このカードは[[【モルト NEXT】]]ですらカットされるようになった。

[[十王篇環境]]では多色推しになった上に早出し手段として新たに[[《鬼寄せの術》]]が登場しており、強化を受けた。
[[十王篇環境]]では多色推しになった上に早出し手段として新たに[[《鬼寄せの術》]]が登場しており、強化を受けた。マナゾーンのカードを参照する[[キリフダッシュ]]を妨害できるのも強み。

-[[殿堂ゼロデュエル]]では[[《母なる大地》]]を使うことで比較的緩い条件で3ターン目に登場するため一見脅威だが、相手も使えるマナが3マナ残っていれば[[《母なる大地》]]からソリティアを行うことで疑似[[ランデス]]をケアできるので、それほどの脅威とは言い切れない。

**その他 [#c88776b1]

-[[《ミラクル・ルンバ》]]はこのクリーチャーとは真逆の能力と言っていい。あちらは[[単色]]デッキを機能不全にするが5色カードのため、入るデッキはこちら以上に限られる。

-[[ランデス]]デッキと対峙する際のお決まりではあるが、一度[[ロック]]が成立すると、[[メインステップ]]にする行動がほとんどなくなり、[[ブレイク]]された[[シールド]]も相まって[[手札]]を溜め込みやすくなる。加えて、[[マナゾーン]]の枚数そのものは減らない。以上の点を踏まえると、[[手札]]と[[マナゾーン]]を総入れ替えできる[[《魔天降臨》]]は、[[シールド]]に埋まっていると《メガ・マナロック・ドラゴン》[[メタ]]として最高の逆転札となり得る。しかし、それと同時期に[[《魔天降臨》]]の[[殿堂入り]]も決定してしまった。

-当然だが[[無色]]のカードはフリーズ出来ない。したがって、[[【ジョーカーズ】]]に対してはただの[[W・ブレイカー]]になることもある。
--ただし、ジョーカーズはパワーの高めな低コストクリーチャーや防御用カードが少なめなので、[[《スクランブル・チェンジ》]]から殴りかかることで押しのけられなくもない。少々原始的な戦法だが、それだけのパワーも十分ある。

-[[マナゾーン]]の枚数そのものを減らすわけではないので[[ニンジャ・ストライク]]の発動を許してしまう。[[《光牙王機ゼロカゲ》]]とは[[相打ち]]を取られてしまうため、横に[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]などを立たせておくとなお良いだろう。

-[[火]]文明に多い[[スピードアタッカー]]付与との相性はよく、[[5色コントロール]]や、[[【イメンループ】]]・[[【ラララオプティマス】]]などの[[染色>文明追加]]系[[コンボデッキ]]相手にスピードアタッカーを付与して[[バトルゾーン]]に出たターンに攻撃すれば最大で10マナを無力化できる。[[5色コントロール]]には[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]という対抗手段があるものの、[[染色>文明追加]]系にはそういった手段は[[5色コントロール]]と比較して少ない。[[染色>文明追加]]するのであればタイミングを見図る必要がある。

-[[フリーズ]]と同じく制限できるのは各相手ターンにおいて1回目の[[アンタップ]]処理のみ。[[《ボルバルザーク・エクス》]]などで[[アンタップ]]することは可能だが使うためのマナが縛られている点には注意。

-[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]同様、[[トッキュー8]]では脅威となりえるカードである。必然的に5色デッキになりうるので、確実に5枚をロックすることが可能となる。とはいえど大型弾の[[スーパーレア]]であり、当たることも少ない。もしこのカードを持つ相手と対峙してしまった場合は、出される前に最低でも相打ちが取れるクリーチャーをバトルゾーンに置いておきたい。[[《雪精 ゴレム》]]や[[《崩壊の悪魔龍 クラクランブ》]]が有効。それが叶わなければS・トリガーに期待する他ないだろう。

-[[フレーバーテキスト]]の欲張り野郎とは、[[能力]]から察するに多くの文明を使う[[プレイヤー]]のことを指しているのだろう。だが、[[プレイヤー]]からは皮肉として多くのマナをロックしてくるこのクリーチャーのことを欲張り野郎と呼ばれることもある。
--[[殿堂入り]]という手痛いお仕置きを食らってしまった事を考えると、中々皮肉で自虐的なフレーバーテキストになってしまった。

-漫画「VS」では[[ホカベン]]が使用。「[[切札 勝太]]の[[《燃える革命 ドギラゴン》]]は強いが、出せなければ仕事ができない」という対人[[メタ]]の観点で採用した。[[火]][[単色]]の勝太相手では効果は薄かったものの[[《燃える革命 ドギラゴン》]]の[[進化]]を1ターン遅らせた。
アニメ「VSR」ではホカベンのマナゾーンに置かれていたのみ。「VSRF」のOPではホカベンがこのカードを手に持っていたがデュエマはしなかったのでアニメで活躍する事は無かった。

**[[フレーバーテキスト]] [#gcf77dd4]
-[[DMR-17]]
'''欲張り野郎にはお仕置きが必要だな。 ---メガ・マナロック・ドラゴン'''

**関連カード [#tvd4f579]
-[[《ミラクル・ルンバ》]]

**収録セット [#t756251c]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Clazroom]]
--[[DMR-17 「革命編 第1章 燃えろドギラゴン!!」>DMR-17]]

**参考 [#j81400e8]
-[[メガ・コマンド・ドラゴン]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[cip]]
-[[アタックトリガー]]
-[[マナゾーン]]
-[[光]]
-[[水]]
-[[闇]]
-[[火]]
-[[自然]]
-[[カード]]
-[[タップ]]
-[[ターン]]
-[[アンタップ]]
-[[ロック]]
-[[ランデス]]
-[[殿堂入り]]
-[[デュエマゴールデンリスト]]

&tag(クリーチャー,火文明,単色,コスト6,メガ・コマンド・ドラゴン,パワー7000,コマンド,ドラゴン,ロック,ランデス,cip,W・ブレイカー,殿堂入り,スーパーレア,Clazroom,・,終音「ん」);