#author("2021-08-18T08:43:31+09:00","","")
#author("2021-09-15T07:54:25+09:00","","")
*《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》 [#m954b93f]

|ボルメテウス・サファイア・ドラゴン VR 火文明 (10)|
|クリーチャー:アーマード・ドラゴン 11000+|
|スピードアタッカー|
|パワーアタッカー+3000|
|T・ブレイカー|
|このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを自身の手札に加えるかわりに墓地に置く。|

[[DMC-27]]で登場した[[アーマード・ドラゴン]]。

[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]の[[転生]]した姿という意味合いで登場した、[[DMC-27]]の5枚の限定カードのうちの1枚。
あちらより[[コスト]]が3重くなっているが、[[スピードアタッカー]]に1[[打点]]が付け足され、さらにビートダウン性能に特化されている。

[[スピードアタッカー]]と[[シールド焼却]]の[[T・ブレイカー]]はシナジーが大きく、切り込むことが出来ればで3枚もの[[シールド]]を葬り去る。相手から見れば突然[[シールド]]の半分が消え去ることになり、稼げる[[アドバンテージ]]は大きい。
2回殴れば相手の[[シールド]]を6枚分消し去る事が出来、[[シールド焼却]]故に[[S・トリガー]]や[[裁きの紋章Z]]、返しの[[ターン]]の増えた手札による反撃を許さないため、対処もされにくく単体で殴り勝ってしまうことも少なくない。

発売当時の[[カードプール]]では、自分の場に殴り手がいて、相手の[[シールド]]が3枚以下で[[ブロッカー]]がいなければ勝ち同然であった。しかし、後に登場した[[シノビ]]や[[革命0トリガー]]によって、そうも言えなくなった。

問題は[[コスト]]10の重さで、それらをどう克服するかが課題となる。また[[ブロッカー]]に止められてしまうと、[[シールド焼却]]が武器である以上強みを発揮出来ない。
「出す方法」と「ブロッカーの対処」の2点が《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を運用する上での課題となる。

基本は順当に[[マナブースト]]するか[[コスト踏み倒し]]を狙うことになるだろう。
[[ビッグマナ]]なら[[マナ]]からの[[召喚]]を視野に入れた、幅広い運用が可能。[[火]]の[[フィニッシャー]]であるため[[《ドンドン吸い込むナウ》]]とも相性が良く、時間を稼いだり邪魔な[[ブロッカー]]を[[バウンス]]しながら奇襲出来るタイミングを計ることができる。[[除去]]と[[【マナソース】]]エンジンを兼ねる[[《無敵剣 カツキングMAX》]]とは相性がいい。
[[コスト踏み倒し]]を狙うなら[[【連ドラ】]]がいいだろう。小回りこそ効かないものの、[[コスト踏み倒し]]で出したいパワーカードとしては十分すぎる性能である。

性質的に一切クセがなく、「相手に[[手札]]を与えてしまう」という[[アタッカー]]が常に背負う難しさをも克服した、極めて扱いやすいパワーカードである。その奇襲性から[[ビートダウン]]にも、相手に反撃の芽を与えず純粋な[[アドバンテージ]]を稼ぐ点から[[コントロール]]にも採用できる。

無論、いくら使いやすく強力であるとはいえ、無作為に採用するのは禁物である。[[エピソード2]]以降[[ファッティ]]の[[フィニッシャー]]は爆発的に増えているため、[[デッキ]]の方針と相談して適任な[[フィニッシャー]]を採用するべきだろう。
盤面に触れる効果を持たず、突破力に欠けており劣勢をひっくり返すのは難しい。適当に[[踏み倒し]]たり[[マナブースト]]から繋げるだけであれば他の[[ファッティ]]の方が優位なことが多いため、用途を考えて採用を検討したい。

同じ[[火文明]]単色で10[[コスト]]の[[ドラゴン]]だけで見ても、[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]、[[《二刀龍覇 グレンモルト「王」》]]、[[《勝利天帝 Gメビウス》]]、[[《龍世界 ドラゴ大王》]]など対抗馬は非常に多い。それぞれ明確な強みがあるため、[[デッキ]]に合うものを選びたい。
[[ファッティ]]の[[フィニッシャー]]は相手に有効に働かない場合こちらの戦略に甚大な被害が及ぶため、運用が可能であれば複数を採用するのも手。他の[[フィニッシャー]]が刺さらない場合でも、もう一方が役割を遂行してくれるので、結果的に安定性を高めることになる。

高い奇襲性を持ち、純粋かつ強烈な[[アドバンテージ]]を稼ぎ出す強力な[[フィニッシャー]]・[[アタッカー]]である。[[攻撃]]を上手く通すことができれば、相手に有無を言わさぬ凶悪なフィニッシュ力を見せつけてくれるだろう。

**環境において [#fe185db2]
[[転生編環境]]の末期、2006年2月11日発売の[[DMC-27]]で登場。この時期では、環境を荒しに荒らしまわった[[《無双竜機ボルバルザーク》]]が2006年3月15日付けで[[プレミアム殿堂]]を控えていたが、このカードはその後継者として環境を荒らすことになる(通称「サファイア地獄」)。
発売前は10というコストが重く見られ、前評価はマチマチだった。そんな中でも、極一部のプレイヤーは登場当初から膠着状態を続けて10マナ貯まった時のための詰め札として[[【除去バジュラズ】]]に投入していた。

実戦では[[《母なる大地》]]や[[《転生プログラム》]]などの[[コスト踏み倒し]][[呪文]]が4枚フルに使え、あっさりと[[コスト踏み倒し]]ができ、[[コスト]]の重さは大した問題にはならなかった。[[《セブンス・タワー》]]や[[《大勇者「ふたつ牙」》]]などの[[マナブースト]]や、[[ドラゴン]]の豊富なサポートが充実しており、当時の環境も現代より遅かったことも大きい。そのため、《ボルバルザーク》の[[プレミアム殿堂]]後は一気にその評価を急上昇させることになる。

[[DM-18]]の発売後に行われた[[公式大会]]では、オープンクラスで[[アフタージェネレートリーグ]]が実施された。ここでは[[カードプール]]に制限が設けられ、[[転生編]]で登場、[[再録]]された[[カード]]のみが使える[[環境]]となっていた。過去の強力な[[カード]]のいくつかが使えないこともあり、[[【サファイア】]]は遺憾なくその実力を発揮。[[《大勇者「ふたつ牙」》]]を中心にした[[マナブースト]]と併せた[[【牙サファイア】]]が上位を独占した。通常の[[環境]]でも通用する[[デッキ]]だったため、各地の[[公認大会]]でも使用者が多く見られた。

その後、[[不死鳥編]]に入ると[[DM-19]]にて[[《インフェルノ・ゲート》]]が登場。
これにより、[[《ダンディ・ナスオ》]]や[[《エマージェンシー・タイフーン》]]で2[[ターン]]目からこのカードを[[墓地]]に落とし、素早く[[リアニメイト]]して殴るという凶悪な戦術が考案された。
これを導入した[[水]]・[[闇]]・[[火]]・[[自然]]の4文明で構成される[[【茄子サファイア】]]が登場。[[殿堂入り]]ではあったが[[山札破壊]][[呪文]]の[[《ロスト・チャージャー》]]は自分に使うこともでき、[[墓地肥やし]]と[[マナブースト]]が同時に行えることからも[[リアニメイト]]は容易だった。3ターン目にマナブーストできれば、最速4ターン目に[[《インフェルノ・ゲート》]]から降臨させる事が可能。[[【サファイア】]]はその圧倒的な[[カードパワー]]により一方的なゲーム展開に持ち込めたため、どこの大会でもこのカードをメインにしたデッキが環境を支配していた。

その後、[[【茄子サファイア】]]に対して有利に戦える[[【除去サファイア】]]が登場。このデッキタイプも[[《インフェルノ・ゲート》]]の高速召喚が可能な上、[[《魂と記憶の盾》]]などで相手の[[【サファイア】]]を墓地以外にも送れるので、[[【サファイア】]]時代最後の[[トップメタ]]となった。

[[転生編環境]]から[[不死鳥編環境]]を荒らし回ったことから、2007年1月15日に[[プレミアム殿堂]]が決定。登場から一年も満たない中でのプレミアム殿堂である。[[殿堂入り]]を介さずに直接プレミアム殿堂入りした[[カード]]は《サファイア》が初の事例。一発でプレミアム殿堂に指定されたのは、[[【茄子サファイア】]]等の様に、この[[カード]]を手軽に[[サーチ]]・[[墓地]]送りからの踏み倒しを行える[[デッキ]]が登場してしまったため、[[殿堂入り]]ですら効果が薄いと判断されたのだろう。長らく[[公式大会]]などでは使用ができなくなった。

その後は長らく音沙汰がなかったが、[[エピソード2]]期に発売された[[DMX-12]]では[[プレミアム殿堂]]となったこの[[カード]]が[[《無双竜機ボルバルザーク》]]とともに[[再録]]されるというサプライズがあった。
また、[[エピソード3]]期に入ると、[[調整版]]である[[《神青輝 P・サファイア》]]が登場した。

[[革命編]]に入ると2015年9月19日付けで、[[デュエル・マスターズ]]初の[[プレミアム殿堂]]の解除が決定した。元々デュエマに限らず「遊戯王」などごく一部のTCGを除いて禁止の格下げや制限解除といったものがほとんど存在しなかった為、当時ではまさに異例の対応であった。
[[殿堂]]の降格に伴い[[DMR-18]]にて[[シークレットカード]]として[[再録]]され、完全新規イラストによる[[WINNERカード]]版も作られた。

当時と比べて[[カードプール]]全体が[[インフレ]]しており、[[高速化]]で張り合える[[デッキ]]が増えたのは無論、優秀な[[除去]]の充実によって対処は容易になり、昔のように単体で[[シールド]]をすべて焼却することは少なくなった。対抗策が増えたので、運用しても秩序を壊さないと判断されたのだろう。
また、《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を早期に[[バトルゾーン]]に出せる[[《インフェルノ・ゲート》]][[《母なる大地》]]などが[[プレミアム殿堂]]したことも大きい。

殿堂復帰当初は主に[[【ロマノフサイン】]]に挿される形で大会に顔を出すことがあったが、徐々に盤面に触れられない点やブロッカーに弱い点などがネックになり、次第にこのカードは相性の良いデッキにも入らないことが増えた。
[[プレミアム殿堂]]指定前には[[《百発人形マグナム》]]以外に[[カードプール]]上に存在しなかった[[コスト踏み倒しメタ]]によってあっさりと早出しが封じられる点、[[ビッグマナ]]なら[[追加ターン]]によって下準備による遅れを取り戻せる[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]の方が優先される点なども、このカードが復帰後もそれほど活躍していない要因となった。
しかし、デュエルマ☆スターカップ関東大会Cブロック優勝の[[白黒赤]][[【ヘブンズ・ゲート】]]のフィニッシャーとして投入されており、ブロック構築では[[カードパワー]]の高さを買われることもあった。

その後は[[環境]]の高速化や[[ファッティ]]のインフレ・[[カードプール]]の変化で低評価が続いた。
2[[ブロック構築]]の『[[DMGP-7th>公認グランプリ]]』でベスト32の[[【チェンジザ覇道】]]での採用が見られた程度で、特に[[殿堂]][[環境]]ではめぼしい活躍が見られなかった。

これを受けてか2020年12月18日に[[殿堂解除]]。元々プレミアム殿堂に指定されていたカードが無制限になるのは[[《炎槍と水剣の裁》]]以来2例目。殿堂入りへの降格を経て無制限となったのは史上初。当時[[デュエル・マスターズ プレイス]]で実装されてからさほど日が経っていなかったため、話題性を重視してプレイス勢に向けてのTCG版の宣伝として解除したと考えられる。
殿堂解除後も使用率は芳しくなく、[[ビッグマナ]]でも採用が見送られやすい。[[【5色蒼龍】]]で[[シールド焼却]]を行うなら初動の色になる[[《古代楽園モアイランド》]]で十分であるため。

***まとめ [#s39d0d71]
かつてこのカードが大暴れできた最大の原因は、このカードが持つ[[スピードアタッカー]]・[[シールド焼却]]・[[T・ブレイカー]]が絶大なシナジーを発揮していることもあるが、やはり[[《転生プログラム》]]や[[《インフェルノ・ゲート》]]のような[[コスト]]を問わない[[コスト踏み倒し]][[呪文]]が当時の環境に無制限で入り乱れていたせいで、[[重さ>重い]]がほとんど[[デメリット]]として機能していなかったことも大きいだろう。[[コスト論]]的にみても、オーバースペックではなかった。

ただ、それらの使えない[[カードプール]]でも「サファイア地獄」は生まれており、一方で《サファイア》[[プレミアム殿堂]]後に[[《転生プログラム》]][[《インフェルノ・ゲート》]]が環境を掌握したわけでもなかったため、当時としては「《サファイア》が元凶である」という見方は間違っていなかった。
[[《大勇者「ふたつ牙」》]]や[[《セブンス・タワー》]]等、マナブーストから手出し召喚に繋げた場合でも当時としては間違いなく突出しており、[[今引き]]からでも突然現れ簡単に状況をひっくり返すことが多々あったため、当時の[[重量級]]のクリーチャーとしては確かに脅威の[[パワーカード]]であった。

このカードの事例に見習ったのか、後に強力な非進化[[ファッティ]]を新しく収録するときは事前に当時主流だった[[コスト踏み倒し]]に規制がかかることが多い(例:[[《ボルシャック・クロス・NEX》]]の収録前に[[《インフェルノ・ゲート》]]が[[プレミアム殿堂]]、[[エピソード2]]の発売前に[[《母なる紋章》]]が[[プレミアム殿堂]])。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#u169193a]
[[DMPP-06]]にて登場。なんと、[[レアリティ]]は[[スーパーレア]]に格上げされただけで、実装当時はTCG版がまだ[[殿堂入り]]していたにも関わらず、[[スペック]]はそのままで登場した。
デュエプレには[[《母なる大地》]]や[[《インフェルノ・ゲート》]]といった[[汎用性]]の高いコスト踏み倒しカードが実装されていないことで、下方修正する必要はないと判断されたのだと思われる(後に[[《インフェルノ・ゲート》]]も実装されたが、そちらは下方修正を受けている)。

また、コスト10帯には[[《悪魔神ドルバロム》]]と[[《聖霊王アルファディオス》]]も存在している。この2体は[[進化クリーチャー]]とはいえ、どちらも先に出されてしまえば《サファイア》を出すことが絶望的になる上、どちらもサポートカードが充実しているため相手に先を越されてしまうこともあるだろう。
-公式生放送のエキシビジョンバトルでは、全体除去のチャンスを見送った結果、青単ツヴァイランサーの展開力に《サファイア》召喚が間に合わず敗北していた。

《サファイア》同士のミラーだと、[[パワーアタッカー]]により、先出しの《サファイア》が後出しの《サファイア》に[[殴り返し]]で倒される。ブロッカーをあまり出さない[[【除去サファイア】>【除去サファイア】 (デュエプレ)]]同士の[[ミラーマッチ]]だと特に生じやすく、シールド焼却できるからと言って先に攻撃すると損することもある。

-《サファイア》の実装が発表された2020年10月12日にはtwitterでサファイアがトレンド入りした。

***環境において [#we610e7f]

次の[[DMPP-07]]で実装された[[《インフェルノ・ゲート》]]も、《サファイア》とは相性は変わらず良いものの、コストが7へ修正されたことでコスト踏み倒しカードとしての利点をかなり失うなど《サファイア》のみならず、組み合わせるサポートカードも全般的にTCGの反省が生かされていると思しい。

ただ、やはり[[召喚酔い]]しない[[シールド焼却]]持ち[[T・ブレイカー]]という性質が弱いはずもなく、[[【ヘブンズ・ゲート】>【ヘブンズ・ゲート】 (デュエプレ)]]、[[【除去サファイア】>【除去サファイア】 (デュエプレ)]]などの[[コントロール]]の[[フィニッシャー]]、[[【聖獣王ペガサス】>【聖獣王ペガサス】 (デュエプレ)]]の踏み倒し先として活躍している。
このカードの登場によって、それまでは使うリスクに対してリターンが少なめだった[[《幻想妖精カチュア》]]が、コンボ成功時のリターンが増大したことにより[[【カチュアシュート】>【カチュアシュート】 (デュエプレ)]]が環境に登場するという影響も及ぼした。

このカードの登場後の2020年11月に開催された第2回の公式大会の決勝トーナメントでは8人中4人が《サファイア》を採用しており、その圧倒的な[[カードパワー]]の高さと[[グッドスタッフ]]性を象徴する結果になった。しかし、それによって[[S・トリガー]]の使用率が下がったことで、[[S・トリガー]]に弱い[[【赤白速攻】>【赤白速攻】 (デュエプレ)]]が優勝することになってしまった。

その後も[[ビートダウン]]・[[コントロール]]問わず多くのデッキの主力フィニッシャーを務めたが、[[DMPP-08EX]]で登場した[[《驚天の超人》]]を軸にした[[【驚天トリガービート】 (デュエプレ)]]が流行してからは、そちらへの強力なメタカードとなるため更に評価を上げた。

総じて、《サファイア》がTCGで暴れていた時代と比べて、全体的に周りのカードパワーが高くなっており、強力なカードではあるが[[DP殿堂]]が叫ばれるほどの使用率にまでは達していない。
あくまでも『(相手が10マナまで貯めたならば)出てくる可能性が高い』ぐらいのものであり、別の勝ち筋を用意できるパワー持ちのカードが他にもあるデュエプレ環境においては、盤面が整う前に奇襲をかけられて負ける、という事態はかなり起こりにくくなっている。

-ゲーム開始と同時に、マナが10溜まった状況で戦う『[[SPスタートチャージ10]]』『[[スタートチャージ10]]』では''このカードは使用禁止''という措置がとられた。
先攻1ターン目に《サファイア》を出せれば、後手1ターン目はシールド残り2つという絶望的な状況から試合を進めなければならない。もしそのターンに《サファイア》を除去できなければ、先攻2ターン目に《サファイア》+適当な[[スピードアタッカー]]1打点で試合が終わってしまう。このように明らかなバランスブレイカーのため禁止されたことを疑問視する声は皆無だった。
--ルール自体は《サファイア》が実装される前から存在しており、「《サファイア》を実装したからもうスタートチャージ10は開催されることはないだろう」という悲観的な予想もあった。むしろ、《サファイア》を禁止してスタートチャージ10が続投されたことはいい意味で期待を裏切ってくれたといえる。

**その他 [#c4b7ddef]
-初期版の[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]のイラストは、前足が地面についている状態だが、こちらはついていない。

-[[プレミアム殿堂]]になって以降も[[シングルカード]]の市場では並みの[[ベリーレア]]を上回る価格が付いていた。長らく[[殿堂ゼロデュエル]]でしか使用できなかったので困ることは少なかったが、[[殿堂入り]]・及び無制限に緩和されたことで、少なからず需要が増した。[[DMR-18]]での[[再録]]は流通量を増やして価値が上がりすぎないようにするための配慮だろう。

-[[殿堂ゼロデュエル]]では[[【エンペラー・キリコ】]]で使われていた。キリコから[[《無双竜機ボルバルザーク》]]とともに登場することも。

-このカードはその巨大なスペックを、全て真っ向で純粋な攻撃性のために費やしている。[[「場を破壊し尽くして」>《悪魔神ドルバロム》]]勝つものではなく、[[「相手をロックして」>《聖霊王アルファディオス》]]勝つものでもなく、[[「マナを奪って」>《超竜バジュラズテラ》]]勝つものでもなく、デュエマの王道であるところの「[[ファッティ]]でたくさんシールドを割って」勝つというのを突き詰めた、ある意味、最も「切り札」らしいカードと言えるかもしれない。(ただし[[S・トリガー]]を無力化して勝つというというのも相手に逆転の余地がなく、不健全な詰め方ではある。その性質を持ってしまっていた[[《呪紋の化身》]]や[[《音精 ラフルル》]]が[[プレミアム殿堂]]されたように、規制の対象になった例も少なくない。)

-略称は「サファイア」「ボルメテ青」「ボルサファ」など。

-名前にある「サファイア」は、主に「青玉」、「蒼玉」の意味を持つ宝石で知られるが、「蒼炎」という意味を持つ。
転生前は皮膚の色に合わせた名前だが、こちらは完全に「青」を強調するような名前になっている。

-漫画「FE」では[[切札 勝利]]がスペインでの[[W(ホワイト)>白凰]]戦で使用。[[《超竜ヴァルキリアス》]]の能力でマナゾーンから呼び出され、前のターンに召喚した[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]と《ヴァルキリアス》と共に一斉攻撃をかけた。

-漫画「[[デュエル・ジャック!!]]」ではマナトが根切ヤス子戦で使用。[[《バルキリー・ドラゴン》]]で[[サーチ]]されてから普通に召喚されたが、[[《光器スヴェータ》]]にブロックされ、[[《バルキリー・ドラゴン》]]が踏んでしまった[[《ナチュラル・トラップ》]]で除去されたが、その次のターンに上記「FE」の時と同じく[[《バルキリー・ドラゴン》]]から進化した[[《超竜ヴァルキリアス》]](こちらは「FE」の時とは違い[[今引き]]した)の効果で再度踏み倒され、残り3枚のシールドを全て焼き払った。

-アニメ「チャージ」では、48話の[[O (オアシス)]]戦で[[切札 勝舞]]が使用。
--[[《フェアリー・ライフ》]]でマナゾーンに置かれた後、あらかじめ[[《バルキリー・ドラゴン》]]の能力で手札に加えていた[[《超竜ヴァルキリアス》]]の[[cip]]で踏み倒され、[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]と共に相手のシールドをすべて焼き尽くし、[[《超竜ヴァルキリアス》]]で[[ダイレクトアタック]]を決めた。《フェアリー・ライフ》で《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》がマナゾーンに置かれる保証はなかったため、このプレイングは賭けであった。しかし、[[《バルキリー・ドラゴン》]]で最初からこのクリーチャーを加えておけば、《フェアリー・ライフ》でマナゾーンに置くという賭けに出なくても普通に召喚して勝てていたため、プレイングミスである。

-アニメ「ビクトリーV3」ではコンピューターをハッキングして機密情報や大金を盗むのに利用された。その後は[[デトロイト・テクノ]]の手に渡り[[《神青輝 P・サファイア》]]に[[転生]]される。

-初出の[[DMC-27 「コロコロ・ドリーム・パック」>DMC-27]]のCMでは、「[[ジェネレート]]したコイツの火力は更に過激だ!」と謳われた。「ジェネレート(generate)」は本来「引き起こす」「生成する」といった意味で用いられるが、「[[&ruby(ジェネレート){転生};編>転生編]]」のルビに引っ掛けて「転生する」、すなわち「大幅に強化する」という意味で用いられている。

-[[プレミアム殿堂]]から[[殿堂]]へ降格し、前線に復帰できたこともあり、メディアでもかなり取り上げられた。
--[[Deadman]]と[[カミカミ王子]]による公式の対戦動画では互いにこのクリーチャーを取り入れたデッキを使用。[[Deadman]]は[[《爆竜兵ドラグストライク》]]や[[《転生プログラム》]]による[[コスト踏み倒し]]で大型の[[ドラゴン]]を出すデッキを、カミカミ王子は[[《怒英雄 ガイムソウ》]]をメインに[[火]]の大型クリーチャーを踏み倒すデッキを使用した。
--「デュエマTV」ではアカシヤキングが使用。[[《ボーンおどり・チャージャー》]]による[[墓地肥やし]]から[[《インフェルノ・サイン》]]で[[《魔龍バベルギヌス》]]を出し、そこからこのクリーチャーを出すことで、かの「ゲートサファイア」に近い動きを再現した。また、番組内で「[[【牙サファイア】]]」や「[[【茄子サファイア】]]」といった過去に猛威を振るったデッキも紹介されていた。
--アニメ「VSR」第24話ではデュエマーランド[[社長]]が[[ホカベン]]戦で使用。[[《正体不明》]]の[[コスト踏み倒し]]で登場した後、唱えた[[《二刀流トレーニング》]]の効果で二回攻撃できるようになり、そのまま[[ホカベン]]のシールドをこのクリーチャーで全て墓地へ叩き込んだ。

-さらに[[殿堂解除]]後の「デュエル・マスターズ キング」第34話で[[アン・ラッキー]]が[[切札 ジョー]]戦で使用。[[《ミステリー・キューブ》]]から捲ってジョーのシールドを3つ焼却した。
しかし次の[[切札 ジョー]]のターンに、[[《スパダチ モンキッドR》]]の[[キリフダReVo]]で[[マナゾーン]]へと送られた。

-スマートフォンアプリゲーム「パズル&ドラゴンズ」では、[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]から進化させることで入手できる[[クリーチャー]]として出演した。条件を満たすと[[《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》]]か[[《ボルメテウス・蒼炎・ドラゴン》]]に究極進化させることができる。《ブラック》と《サファイア》のパワーを比較すると《サファイア》の方を最終進化にすべきとも言えなくもないが。スキル名は「[[ボルメテウス・W・フレア>《ボルメテウス・ホワイト・フレア》]]」、リーダースキル名は「[[転生]]せし[[ドラゴン]]の王」。

-実のところ[[コスト論]]的に見ると、適正値に近い。10[[コスト]][[クリーチャー]]の[[パワー]]は15000が基準で、そこから[[スピードアタッカー]]で2000、[[パワーアタッカー]]で1000、[[シールド焼却]]で2000のパワーを引くとパワー10000になる。

-[[Deadman]]は2021年4月に「好きなデュエマのドラゴンは?」と公式動画で質問された際にこのクリーチャーを挙げている。[[参考>https://www.youtube.com/watch?v=u0hiduRm9ic]]

**このカードをコンセプトとした[[デッキ]] [#z3428924]
-【ランデスサファイア】
-[[【転生サファイア】]]
-[[【牙サファイア】]]
-[[【タワーサファイア】]]
-[[【茄子サファイア】]]
-[[【除去サファイア】]] (TCG版)
-[[【除去サファイア】 (デュエプレ)]]
//-[[【兄弟サファイア】]]

**関連カード [#dce58909]
-[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]
-[[《神青輝 P・サファイア》]]
-[[《ボルメテウス・蒼炎・ドラゴン》]]
-[[《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》]]
-[[《真実の名 ボルメテウス・ゼロ・ドラゴン》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#mdc38b0c]
-[[プロモ>プロモーション・カード]]
'''勝利と[[殿堂>殿堂入り]]の栄光を君に!'''
-[[プロモ>プロモーション・カード]](P116/Y16)(P59/Y17)(P60/Y17)(P61/Y17)(P62/Y17)(P63/Y17)
'''15年続く決闘の歴史。その眼に焼き付けよ。'''
-[[DMPP-06]]、[[DMPCD-01]]
'''超克せし伝説龍が、今ここに顕現せり!'''
-[[DMEX-15]]&br;'''もう痛みも…、なにも感じない……。だが勝舞…、見ろ。父ちゃんの勝ちだぞ……。 — 切札勝利&br;—『デュエル・マスターズFE』4巻より'''

**収録セット [#ib2b508c]
***[[デュエル・マスターズ]] [#v897f6b8]
-illus.[[Shishizaru]]
--[[DMR-18 「革命編 第2章 時よ止まれミラダンテ!!」>DMR-18]](フルフレームイラスト)
--[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」>DMX-12]](PREMIUM殿堂フレーム)
--[[DMC-27 「コロコロ・ドリーム・パック」>DMC-27]]
--[[DMPCD-01 「デュエマプレイス・コラボデッキ 超竜の君臨&天門の降臨」>DMPCD-01]]
--[[DMEX-17 「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキング」>DMEX-17]](4/W20)
--[[プロモーション・カード]](P116/Y16)
--[[プロモーション・カード]](P59/Y17)
--[[プロモーション・カード]](P60/Y17)
--[[プロモーション・カード]](P61/Y17)
--[[プロモーション・カード]](P62/Y17)
--[[プロモーション・カード]](P63/Y17)
-illus.[[NAKAMURA 8]]
--[[DMRP-09 「超天篇 第1弾 新世界ガチ誕! 超GRとオレガ・オーラ!!」>DMRP-09]]([[ウルトラゴールデンカード]])
--[[プロモーション・カード]](P34/Y14)
--[[プロモーション・カード]](WINNER)
-illus.[[Shigenobu Matsumoto]]
--[[DMEX-15 「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」>DMEX-15]](42/50)
-illus.[[永井ゆうじ]]
--[[プロモーション・カード]](P57/Y14)
-illus.[[Yuukoo009]]
--[[プロモーション・カード>プロモーション・カード (第16期〜第20期)]](P40/Y20)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#uc81ef6d]
-illus.[[Shishizaru]]
--[[DMPP-06 第6弾「超獣の転生 -INVINCIBLE RAGNAROK-」>DMPP-06]]
--[[DMPS-01『レイジ・オブ・ドラゴン』>DMPS-01]]

**参考 [#s984576c]
-[[アーマード・ドラゴン]]
-[[スピードアタッカー]]
-[[パワーアタッカー]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[シールド]]
-[[ブレイク]]
-[[置換効果]]
-[[墓地]]
-[[シールド焼却]]
-[[殿堂入り]]
-[[シークレットカード]]
-[[WINNERカード]]
-[[【サファイア】]]
-[[殿堂解除]]

-[[ボルメテウス]]

&tag(クリーチャー,火文明,赤単,単色,コスト10,アーマード・ドラゴン,ドラゴン,パワー11000,パワー11000+,スピードアタッカー,パワーアタッカー,パワーアタッカー+3000,T・ブレイカー,ブレイクする時,置換効果,シールド焼却,ボルメテウス,・,終音「ん」,殿堂解除,VR,ベリーレア,Shishizaru,NAKAMURA 8,Shigenobu Matsumoto,永井ゆうじ,Yuukoo009,クリーチャー (デュエプレ),火文明 (デュエプレ),赤単 (デュエプレ),単色 (デュエプレ),コスト10 (デュエプレ),アーマード・ドラゴン (デュエプレ),ドラゴン (デュエプレ),パワー11000 (デュエプレ),パワー11000+ (デュエプレ),スピードアタッカー (デュエプレ),パワーアタッカー (デュエプレ),パワーアタッカー+3000 (デュエプレ),T・ブレイカー (デュエプレ),ブレイクする時 (デュエプレ),置換効果 (デュエプレ),シールド焼却 (デュエプレ),ボルメテウス (デュエプレ),SR (デュエプレ),スーパーレア (デュエプレ),Shishizaru (デュエプレ));