#author("2022-03-23T20:38:25+09:00","","")
#author("2022-03-24T06:03:39+09:00","","")
*《パクリオ》 [#da26c9ec]

|パクリオ UC 水文明 (4)|
|クリーチャー:サイバーロード 1000|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の手札を見る。その中から1枚選んで裏向きにし、新しいシールドとして相手のシールドゾーンに加えてもよい。|

[[DM-15]]で登場した[[水]]の[[サイバーロード]]。

[[cip]]で相手の[[手札]]を[[ピーピング]]し、1枚選んで持ち主の[[シールド]]にできる最高クラスの[[ハンデス]]能力を持つ。

能動的に自分の[[シールド]]を[[手札]]に加える手段は少なく、[[《エメラル》]][[《アクア・スーパーエメラル》]][[《福腹人形コダマンマ》]][[《斬斬人形コダマンマ》]]などに限られる。

数少ない[[水]]の[[ハンデス]]であり、[[水]]の入る幅広い[[デッキ]]で使用される。[[手札]]を見た上で自分で選べるので、相手の[[キーカード]]を確実に狙える上、通常の[[ハンデス]]とは異なり[[マッドネス]]を無効化できる。[[捨てさせる>捨てる]]わけではないので[[《墓守の鐘ベルリン》]]や[[《絶対の畏れ 防鎧》]]などのハンデスメタも反応しない。

似た[[能力]]を持つ[[《解体人形ジェニー》]]と違い、相手の[[手札]]を[[シールド]]に置くため、非常に[[回収]]が難しい。そのため、基本的に[[シールド]]を[[攻撃]]しない[[【除去コントロール】]]や[[エクストラウィン]]を狙う[[デッキ]]とは相性抜群。
似た[[能力]]を持つ[[《解体人形ジェニー》]]と違い、相手の[[手札]]を[[シールド]]に置くため、非常に[[回収]]が難しい。そのため、基本的に[[シールド]]を[[ブレイク]]しない[[【除去コントロール】]]や[[エクストラウィン]]を狙う[[デッキ]]とは相性抜群。
//環境レベルで言えば警戒すべきシールド回収は[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]程度である。時代によって大きく変化するためコメントアウト。

逆に、序盤から積極的に[[シールド]]を[[ブレイク]]していく[[ビートダウン]]なら[[《解体人形ジェニー》]]のほうが無難。
また、[[水]]と[[闇]]の違いは単なる[[文明]]のそれだけでなく、[[《コアクアンのおつかい》]]・[[《セブ・コアクマン》]]・[[《アクアン・メルカトール》]]で[[手札]]に加わるか、[[《ドンドン吹雪くナウ》]]の[[バウンス]]を発動できるかなどの大きな違いがある。

[[水]]の入る[[コントロール]]ならば採用を一考できる1枚である。

**ルール [#y7d73147]
-[[能力]]は「加えてもよい」という[[任意]]の処理なので、相手の[[手札]]がすべて[[S・トリガー]]のときなど、[[シールド]]が増えると不利になるようなときは加えなくてもよい。

**環境において [#mf22edce]
[[転生編環境]]では[[【除去バジュラズ】]]を中心に使われた。元々1ショットキルを志向するデッキで、[[シールド]]が増えても[[《無双竜機ボルバルザーク》]]により[[打点]]に困らなかったため、[[アンチシナジー>シナジー]]らしいアンチシナジーにはならなかった。

[[不死鳥編環境]]においては[[【除去サファイア】]]を中心に活躍。このカード→[[《インフェルノ・ゲート》]]と4→5と繋いで[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]の着地を狙うのが主な使い方であり、やはり[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]の[[スピードアタッカー]]、[[T・ブレイカー]]、[[シールド焼却]]のおかげで相手の手札を[[シールド送り]]にしたことによる遅れを挽回できた。というより、T・ブレイカーの性質上、1枚シールドが増えただけでは[[ダイレクトアタック]]までに所要する[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]の攻撃回数は変わらないため、そういう意味でも相性が良かった。

[[極神編環境]]になると[[【除去コントロール】]]で猛威を振るい、全盛期を迎えた。[[【ボルメテウスコントロール】]]で活躍したのもこの頃。

[[戦国編環境]]では[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]の流行によって[[【除去コントロール】]]は立場を落とし、[[ビートダウン]][[環境]]の推進もあって《パクリオ》は大きく採用率を落とした。
[[《ソウル・アドバンテージ》]]中心の[[環境]]下では多くの[[デッキ]]は[[黒緑]]を基盤にしており、なにより[[ニンジャ・ストライク]]持ちの[[シノビ]]を落としたくとも[[シールド送り]]では意味をなさないため、[[ピーピング]][[ハンデス]]の需要は[[《解体人形ジェニー》]]に譲った。
とはいえ全く需要がなかった訳でもなく、[[《インフェルノ・サイン》]]最盛期の[[環境]]下では[[リアニメイト]]を許さない[[ピーピング]][[ハンデス]]としての立場があり、[[水]]が不足しがちな[[【黒ランデス】]]では《パクリオ》が優先されることが多かった。[[ランデス]]と[[G・リンク]]した[[《龍神ヘヴィ》]]/[[《龍神メタル》]]によって完全制圧してしまえば、後に[[ブレイク]]しても再利用をさせることなく[[ゲーム]]をたためる。

[[神化編]]では[[《エンペラー・キリコ》]]の[[進化元]]候補として利用された。そちらで[[コスト踏み倒し]]しても旨味は少ないものの汎用性は十分で、打点を揃えて殴りに行く[[【星域キリコドラゴン】]]では採用を避けられたが、即死[[ロック]][[コンボ]]を狙う[[【キングロックキリコ】]]では採用されることがあった。
[[【Mロマノフビート】]]や[[【ヴィルジニアリアニメイト】]]の台頭により、まだまだ[[《解体人形ジェニー》]]の方が顔を見ることが多かった。

[[覚醒編環境]]で[[《時空の雷龍チャクラ》]]中心の[[環境]]となると、対策として[[《超次元シャイニー・ホール》]]を唱えられる前に相手の[[シールド]]を1枚[[ブレイク]]して枚数差をつけておく[[プレイング]]が生まれ、それを邪魔してしまう《パクリオ》は採用を見送られがちだった。勿論、自分が[[《時空の雷龍チャクラ》]]を使う際にも要らぬリスクを背負うことになる。

[[エピソード1環境]]・[[エピソード2環境]]の中心を担っていた[[コントロール]]である[[【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】]]もとい[[【青黒ハンデス超次元】]]では、[[ドロー]]ソースは[[《コアクアンのおつかい》]]や[[《セブ・コアクマン》]]が主流であり、それらで[[手札]]に加えることが出来ない《パクリオ》は[[《解体人形ジェニー》]]に席を譲った。
とはいえ[[攻撃]]を行うことが少ない(あるいは[[ワールド・ブレイカー]]の[[《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》]]で[[ブレイク]]する)[[【青黒ハンデス超次元】]]とは相性自体は悪くなかった。

[[エピソード2環境]]に入ると[[【ターボゼニス】]]に対して[[《サイバー・N・ワールド》]]での擬似回収を許さない[[ゼニス]]への[[ピーピング]][[ハンデス]]として、[[【青黒ハンデス超次元】]]で稀に採用されることもあった。[[《アクアン》]]系で[[墓地]]に落ちてしまう点も、ある程度なら[[《超次元リバイヴ・ホール》]]の[[サルベージ]]対象として利用できる。
[[《墓守の鐘ベルリン》]]の登場以降はそちらをすりぬけられる貴重な[[ハンデス]]手段としても評価された。

[[エピソード3環境]]では[[【カイザー「刃鬼」】]]における[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]本体のサポートとして活躍。

[[革命編環境]]では[[【イメンループ】]]を中心に使われ、2[[コスト]][[マナブースト]]からの3ターン目の動きとして、[[《ドンドン吸い込むナウ》]]と需要を二分していた。[[【レッドゾーン】]]との対面ならいざ知らず、[[ミラーマッチ]]では[[ゲーム]]中最初のアクションがこれでも[[事故]]とは呼ばれなかった。

また、使い勝手の良い[[シールド回収]]である[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]が流行する環境ではこの[[カード]]が腐ることもある。[[革命ファイナル環境]]終期に[[【ロージアミラダンテ】]]が活躍していた際にはこの[[カード]]の評価が下がったと見做す[[プレイヤー]]もいた。逆に言えば[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]をプレイするのに相手は1[[ターン]]を消費するということであり、[[革命編環境]]以降ではこれは結構なテンポロスなので、寧ろ[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]で返してくれればこの[[カード]]側が助かる場合もあった。そのようなテンポロスが期待できない場合はこの[[カード]]で[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]を[[埋める>埋まる]]しか無く、ある意味[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]がこの[[カード]]の避雷針として機能する場面もある。

[[ハンデス]]メタを受けない[[ハンデス]]、[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]の能力との[[シナジー]]、[[ループ]]パーツとしての需要などの汎用性の高さから、DM-15の[[カード]]では最も活躍している[[カード]]としてその名前が挙がる。[[《バジュラズ・ソウル》]]が割と早期に[[殿堂入り]]したため、尚更こちらの息の長さが目立つようになったとも言える。

**他のカード・デッキとの相性 [#sab46c3e]
-[[種族]]にも恵まれており、[[サイバー]]なので[[《超電磁トワイライトΣ》]]で出し入れできる。また、《パクリオ》→[[《エンペラー・マルコ》]]または[[《ミラージュ・マーメイド》]]と繋ぐことも一応できる。

-[[水]]の[[cip]]持ちなので、[[《激沸騰!オンセン・ガロウズ》]]がいれば[[山札の上]]から出し直して2連射出来る。

-[[クリーチャー]]を出すと[[シールド]]から[[デーモン・コマンド]]を[[コスト踏み倒し]]する[[《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》]]には注意。

-これを使って、相手の[[シールド]]にわざと[[S・トリガー]][[呪文]]を仕込み、[[《陽炎の守護者ブルー・メルキス》]]で[[ブレイク]]して[[唱える]]という荒技がある。逆に[[S・トリガー]]の無い安全な[[シールド]]を作って[[攻撃]]し、[[ブレイク・ボーナス]]のサポートを行うのも有効。[[【ヤサカノフカライブラリアウト】]]ではほぼ[[必須カード]]である。

-[[《サイバー・N・ワールド》]]と一緒に[[無限ループ]]に組み込むと、相手の[[山札]]をどんどん減らしていくことができ、[[ライブラリアウト]]の[[即死コンボ]]を狙うことができる(>[[【パクリオループ】]])。[[《黒神龍ザルバ》]]のほうが[[コンボ]]パーツは少なくて済むが、[[【トワイライトΣ】]]のように複数の[[クリーチャー]]をとめどなく[[踏み倒す>コスト踏み倒し]]デッキであれば、色の面でも特に問題はない。そもそも、単体の性能では[[《サイバー・N・ワールド》]]や[[《パクリオ》]]のほうが性能が勝る。
--[[殿堂ゼロデュエル]]では、[[《母なる大地》]]や[[《母なる紋章》]]、及び[[《ボルバルザーク・エクス》]]がフルで使えるため、よく勝ち筋として採用される。ただし、相手の立場に立ってみると、何度も何度もほぼ無意味な[[山札]]の[[シャッフル]]を強要され、反撃することも許されず、[[サレンダー]]しようにもごくごくわずかに存在する[[事故]]の可能性を信じざるを得ない状況になる。そのため、[[ループ]]を決める場合はできるだけ手早い操作を心がけよう。

**その他 [#qfe88aba]
-[[《解体人形ジェニー》]]と同じく、発売当初から[[殿堂入り]]になるのではと囁かれているが、現在も[[殿堂入り]]していない。もっとも、この[[カード]]も[[《解体人形ジェニー》]]も環境によって使用率がどちらかに傾くことが多く、当面の[[殿堂入り]]の心配はないだろう。

-[[フレーバーテキスト]]は彼の[[能力]]を彼自身が紹介する形になっている。実際の[[ゲーム]]では、彼は[[切札]]に限らず[[ドローソース]]や[[除去]][[カード]]など、ありとあらゆるものに鍵をかけられる。

-漫画「Duel Masters Rev.」に実体化して登場。[[水元 恭平]]の手により入浴中の[[白鳥 愛実]]をデジタルカメラで盗撮していた所を、[[虹矢 未来]]の[[《セブ・コアクマン》]]に食べられてしまった。

**関連カード [#v2df9341]
-[[《解体人形ジェニー》]]
-[[《ミルルン》]]
-[[《密かで華麗なるカイタイ》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#k8f107ff]
-[[DM-15]]、[[DMC-42]]&br;'''「いい[[切り札]]だ。鍵をかけて[[大事にしまって置いて>シールド送り]]あげようね。」――パクリオ'''
-[[DMX-01]]&br;'''[[知ってしまった>ピーピング]]君の[[秘密>手札]]。[[大事にしまって>シールド送り]]あげようね…。――パクリオ'''
-[[DMX-22]]&br;'''敵の戦略をチェキラ! ---パクリオ'''
-[[DMBD-09]]&br;'''みんな! 鬼丸が[[シャングリラ>《「無情」の極 シャングリラ》]]に「必勝」するはずだ! だから、俺たちも必ず勝つ!! ― [[「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」>《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]'''


**収録セット [#vecc61c3]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Shin "JASON" Nagasawa>Jason]]
--[[DM-15 「転生編 第2弾 神滅奥義継承(シークレット・オブ・ヒドゥン・ギア)」>DM-15]]
--[[DMC-42 「コロコロ・ドリーム・パック3(エターナル・ギア)」>DMC-42]]
--[[DMX-01 「キング・オブ・デュエルロード ストロング7」>DMX-01]]
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」>DMX-22]]
--[[DMBD-09 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 必勝!! 闘将ブレードオーガ」>DMBD-09]](18/20)

**参考 [#b15fe4dd]
-[[サイバーロード]]
-[[cip]]
-[[ピーピング]]
-[[シールド送り]]
-[[埋まる]]
-[[ハンデス]]
-[[ピーピングハンデス]]

-[[【パクリオループ】]]

&tag(クリーチャー,水文明,青単,単色,コスト4,サイバーロード,サイバー,パワー1000,cip,シールド送り,ハンデス,ピーピングハンデス,UC,アンコモン,Shin "JASON" Nagasawa);