#author("2021-05-04T23:25:57+09:00","","") *《クローン・バイス》 [#z064d154] |クローン・バイス UC 闇文明 (3)| |呪文| |相手の手札を1枚見ないで選ぶ。その後、すべての墓地にある《クローン・バイス》1枚につき、相手の手札から他の1枚を見ないで選んでもよい。選んだ手札をすべて捨てさせる。| |BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''| [[DM-12]]で登場した[[闇]]のクローン[[呪文]]。 [[闇]]の[[呪文]]ということで[[ハンデス]]ができる。 1枚目は1[[マナ]][[重い]][[《ゴースト・タッチ》]]だが、2枚目からは1[[マナ]][[軽い]][[《スケルトン・バイス》]]、3枚目以降はそれ以上の量の[[ハンデス]][[呪文]]になるため、非常に強力。 [[ハンデス]]を行う[[コントロール]]という[[デッキタイプ]]自体が時間をかけて戦うものなので、クローンの性質とマッチしているのも強みである。 手っ取り早く複数の[[カード]]を捨てさせたければ、2[[ターン]]目に[[《ダンディ・ナスオ》]]でこの[[カード]]を落とせば、3[[マナ]]で[[《スケルトン・バイス》]]を唱えたも同然となる。 これだと4回[[唱える]]よりも捨てさせる合計枚数が減ってしまうが、[[デュエル・マスターズ]]のゲームの特性上、3[[ターン]]目から[[手札]]を2枚も減らせる即効性の方が重要になる場合が多い。 3[[ターン]]目と4[[ターン]]目にこれを唱えて相手の[[手札]]を合計3枚落としたり、6[[ターン]]目に2発撃ったりと[[コンボ]]を考えず普通に使っても強力であり、様々な[[コントロール]]で採用されてきた実績を持つ。 **ルール [#ebb2cf09] -相手の[[墓地]]にある枚数もカウントするので、相手もこの[[カード]]を使っている場合は注意。4枚積めた頃は相手に逆利用される展開もしばしば見られた。 -[[《邪眼皇ロマノフI世》]]などの[[能力]]で《クローン・バイス》を[[墓地]]から唱えた場合、唱えた《クローン・バイス》は[[墓地]]にあるものとして扱わないため、[[ハンデス]]枚数を増やす事はできない。 **環境において [#l4a5fc1e] 登場した頃には[[《スケルトン・バイス》]]という超強力な[[ハンデス]]があったためにそれほど注目されなかったが、[[《スケルトン・バイス》]]が[[殿堂入り]]した後から、主に[[コントロール]]で広く使われるようになる。 [[【白青黒赤ライブラリアウト】]]など、[[緑]]の入らない[[【除去コントロール】]]においてはそのほとんどで3~4枚投入された。長期戦での強さもさることながら、相手が《クローン・バイス》を先打ちした場合こちらの《クローン・バイス》がいきなり2[[ハンデス]]になり、《クローン・バイス》で《クローン・バイス》を落とされていた場合は3[[ハンデス]]になるという、相手の《クローン・バイス》へのメタカードとしての側面も持っていた点も大きい。3ターン目にこれだけの手札が落ちると巻き返すのは厳しく、[[ミラーマッチ]]においては疑似的な[[マッドネス]]として機能していた。 [[【除去サファイア】]]では[[《エマージェンシー・タイフーン》]]で[[墓地]]に落とす[[カード]]をこれにすると3[[ターン]]目に2[[ハンデス]]が可能だった。一方で、やはり返しに[[《クローン・バイス》]]を打たれると大きな被害を被るため互いに[[《クローン・バイス》]]を手札に溜め込みやすく、ゲームの硬直化を招いていたのが問題となっていた。当時はこのカードや[[《インフェルノ・ゲート》]]を根こそぎ落とすため、[[《巡霊者キャバルト》]]が採用されることも多かった。 状況次第ではかの[[《スケルトン・バイス》]]を上回る事すらあるうえ、あらゆる[[【除去コントロール】]]系デッキに採用されて[[ハンデス]]だらけになったことや、[[《クローン・バイス》]]対策の[[《クローン・バイス》]]といったゲームの不健全化を招いたため、2007年11月15日から[[殿堂入り]]を余儀なくされた。1枚では機能しないために実質的な[[プレミアム殿堂]]であり、予想を裏切られたプレイヤーも多かった。 [[《スケルトン・バイス》]]や後の[[《ソウル・アドバンテージ》]]にもいえるが、[[マナコスト]]的に少しでも強力な設定をなされた[[ハンデス]]は、[[環境]]を縛る[[カードパワー]]を発揮しうるという一例であろう。 **他のカード・デッキとの相性 [#l440d40b] -ひとつ前の弾である[[DM-11]]では[[《エマージェンシー・タイフーン》]]が登場しており、組み合わせることで3ターン目にして相手の[[手札]]を2枚捨てさせることができる。 また、のちに登場した[[《戦略のD・H アツト》]]や[[《【問2】ノロン⤴》]]のcipとの併用では、それを上回る3枚を捨てさせることすら可能である。 **その他 [#eb53ad07] -他のクローン[[呪文]]は元となった[[呪文]]+2コストとなっているが、[[《ゴースト・タッチ》]]と比較するとこのカードは1コスト分しか増えていない。おそらく[[S・トリガー]]を失った分を差し引かれたのだろうが、3コストになったせいで絶大な[[テンポアドバンテージ]]を稼ぎかねないようになってしまった。 **[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#d4d15f2b] |クローン・バイス UC 闇文明 (4)| |呪文| |自分の墓地にある《クローン・バイス》の枚数に1を加えた数、相手は自身の手札を捨てる。| [[DMPP-05]]で登場。コストが3から4になり、自分の墓地だけ参照されるようになり、[[ランダムハンデス]]から[[セルフハンデス]]へと大幅な弱体化を受けた。 TCG版で[[殿堂入り]]しているカードであるため当然の調整であり、強力な[[ハンデス]]の収録には慎重になっていることが窺える。クローンサイクル共通の変更点として相手の[[墓地]]を参照しなくなったため、[[《クローン・バイス》]]対策の[[《クローン・バイス》]]という構築も不可能になっている。 [[セルフハンデス]]になったことで1コスト上の[[《デモニック・バイス》]]と競合するようになった。初撃の威力は[[《デモニック・バイス》]]のほうが強烈なので、1回目の[[《クローン・バイス》]]の威力の低さを後の展開で補う必要がある。 また、クローンの性質上有効に活用するにはデッキスロットを大きくこのカードに使わなければならない。相手の墓地にある《クローン》の利用はできないため、手札交換や墓地肥やしなどで事前に自分の墓地に貯めておき、初撃から数枚の手札を奪えるような構築にしておく必要があるだろう。 -かつて殿堂入りしていた同じ3コスト呪文[[《魂と記憶の盾》]]は、同じようにコストが4に変更されたが条件付き[[キャントリップ]]が追加されるという強化も受けた。一方でこのカードはコスト増に加え効果自体も弱まっており、完全なる弱体化となっている。このあたりは[[ハンデス]]が弱体化されやすい[[デュエプレ]]らしい調整といえるだろう。 **[[サイクル]] [#s2d06315] [[DM-12]]と[[DMPP-05]]のクローン[[カード]][[サイクル]]。 各プレイヤーの[[墓地]]にある[[同名>カード名]][[カード]]で威力が上がる。 -[[《クローン・ライトニング》]] -[[《クローン・スパイラル》]] -''《クローン・バイス》'' -[[《クローン・クラッシュ》]] -[[《伝承するクローン・ホーン》]] **[[フレーバーテキスト]] [#z7203dd1] -[[DM-12]]、[[DMPP-05]] '''隠れても、かなり無駄だった。''' **収録セット [#y48c7c1a] ***[[デュエル・マスターズ]] [#d68e6a65] -illus.[[Kou1]] --[[DM-12 「聖拳編 第3弾 魔封魂の融合(エターナル・ボルテックス)」>DM-12]] ***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#h84a9934] -illus.[[Kou1]] --[[DMPP-05 第5弾 「永遠の戦渦 -VORTEX OVERLOAD-」>DMPP-05]] **参考 [#v299febb] -[[墓地]] -[[カード名]] -[[ハンデス]] -[[殿堂入り]] &tag(呪文,闇文明,単色,コスト3,カード名,ハンデス,ランダムハンデス,・,殿堂入り,UC,アンコモン,Kou1);