#author("2024-02-13T20:32:29+09:00","","")
*《クリス=タブラ=ラーサ》 [#top]

|クリス=タブラ=ラーサ OR 無色 (18)|
|クリーチャー:ゼニス・セレス 28482|
|''水晶ソウル3''(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は3になる)|
|''ブロッカー''|
|''ワールド・ブレイカー''|
|このクリーチャーが召喚によって出た時、バトルゾーンと墓地にある相手のクリーチャーを好きな数選ぶ。その選んだクリーチャーの「このクリーチャーが出た時」で始まる能力をすべて、自分が使う。|
|''クリスターナル・K''(このクリーチャーが離れる時、または自分がゲームに負ける時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい)|

[[DM23-EX3]]で登場した[[無色]]の[[ゼニス・セレス]]。

18マナという規格外の重さとそれを補う[[水晶ソウル]]3、そして[[ブロッカー]]に[[ワールド・ブレイカー]]、専用能力の[[クリスターナル・Κ]]を持つ。
更に召喚時限定[[cip]]として、[[バトルゾーン]]及び[[墓地]]から相手が所有するクリーチャーの[[cip]]を全て強奪する。

[[水晶ソウル]]と[[無色]]の相性が良く、[[水晶マナ]]6枚のタップで過不足なく召喚できる。
水晶マナも[[《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》]]などで準備することは可能。

召喚時限定[[cip]]は強力そうに見えるが欠点がも多い。
1つ目はフルスペックで[[cip]]が使える状況が限定的過ぎる点。
相手のクリーチャーの[[cip]]を好きなだけ使うという関係上、能力がフルに活きるのは「相手が大量展開をしているor強力なcip持ちのカードが並んでいる」か、「相手が墓地肥やししていて墓地に大量にクリーチャーがあるか」の状況。
しかし前者であればその時点で試合が相手側に大きく傾いているかこちらが[[ワンショット]]される寸前ということであり、その状態からターンが返ってくる可能性は低いだろう。
後者も[[【墓地ソース】]]等一部のデッキに限られてしまう。
2つ目は[[【青魔導具】]]といったクリーチャーをほぼ採用しないデッキ、[[cip]]の条件や対象に特定種族を要求する[[種族]]デッキなどには腐る点である。
特に問題は後者。呪文主体のデッキであれば同じ[[ゼニス・セレス]]の[[《「呪怨」の頂天 サスペンス》]]などでカバー可能だが、後者はこちらからではどうしようもない。
//[[アビス・レボリューション]]最後の[[オーバーレア]]が、アビス・レボリューションでプッシュされまくった種族デッキに不利を取るというのは皮肉なことではあるが。

このような弱点を踏まえると、[[cip]]を使ってこちらの盤面が更地である状態からすべてをひっくり返す、のような運用が向くタイプのクリーチャーでは無い。
このカードをメインプランにするのでなく、ロングゲームに陥った際の状況打開手段として1~2枚差す程度の運用が向くと言える。
最速召喚をしても相手のクリーチャーがバトルゾーンと墓地に充実していないほうが自然なので、刺さるのは基本的には長期戦にもつれ込んだときというのもこの運用法を後押ししている。

状況打開用としてのこのクリーチャーの評価点は以下の通りである。
//能力の問題点→打開策としての運用法の提示→打開策としての運用法から見た能力のメリットの順で説明した方がわかりやすいと思います。


まず第一に[[ワールド・ブレイカー]]という点。デュエマは相手のシールドをすべてブレイクしてからプレイヤーに攻撃したら勝つゲームなので、この部分は必ず評価すべきだろう。
[[召喚酔い]]はするので[[《首領竜 ゴルファンタジスタ》]]を参考にするのが良い。そちらは[[《輝跡の大地》>《輝跡!シャイニングロード・マンティス/輝跡の大地》]]で相手ターン中に出すことで[[召喚酔い]]を消すテクニックがあった。
[[ゼニス・セレス]]には強力な[[S・トリガー]]が多く、踏み倒自手段も豊富なのは追い風である。

次に28482というパワー。
先の[[《首領竜 ゴルファンタジスタ》]]よりも高く、何より[[《DARK MATERIAL COMPLEX》]]に当たり負けしないのは大きな長所。
[[水晶マナ]]デッキでは運次第では[[《ベートーベン・キューブ》]]によって相手ターン中に出すことができ、「可能ならクリーチャーを攻撃する」状態で《クリス=タブラ=ラーサ》を攻撃対象として強いることもできる。
[[《ベートーベン・キューブ》]]とのパッケージは優秀な延命として機能するだろう。

3つ目は「[[ブロッカー]]」。
必然的に1:1で攻撃阻止するため1体程度では受けきれない場合もあるが、あって損をすることはほとんどなく、先のパワーの高さも合わせ多くのクリーチャーを止められる。
更には[[《ライオネル・ゲート》]]や[[《禁呪と聖句の決断》]]等のブロッカーサポートを受けられる。
[[《♪突進者 英語でいえば それチャージャー》>《俳速 ザ・ハイク/♪突進者 英語でいえば それチャージャー》]]など、めったに見ない[[ブロッカー破壊]]が刺さってしまったら事故と割り切ろう。

最後に[[クリスターナル・K]]による疑似[[鬼S-MAX進化]]効果。[[水晶マナ]]を増やせば増やすほど自身の除去と敗北の置き換え回数が増える。更に[[ランデス]]は絶対数が少ないため、一度[[水晶マナ]]を用意したら相手に崩されることは殆ど無い。この安定性は[[鬼S-MAX進化]]に勝る長所であろう。
これだけのために[[《天頂と停滞と水晶の決断》]]で[[オーバーキル]]な[[マナ加速]]をしても良いほど。

//総評すると膠着状態の時に[[水晶ソウル]]や[[ゼニス]]サポートを活用して着地させ、[[ワールドブレイカー]]の暴力と[[クリスターナル・K]]の強固な耐性で試合を動かす[[ファッティ]]としての運用がメインになるだろう。
//うまいことまとめられる方お願いします

//-情報公開時は唯一の[[水晶ソウル]]持ち[[無色]]で、コストの支払いが[[水晶マナ]]だけで行えるのが長所に思われていたが、全カードが公開されてみれば[[《「異形」の頂天 クリス=ゼ=ブブ》]]なども該当しており《クリス=タブラ=ラーサ》特有の長所ではなかった。

-[[イラスト]]では女性像でハエを象った姿をしている。
中央部には[[ゼニス・セレス]]共通の白い人影が直立しているが、他のゼニス・セレスと異なり[[《試作品 クロコギア》]]のような姿ではなく、垂髻(すいけい)のような髪型をしているのが確認できる。[[《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》]]の存在を合わせて考えると、仏像もモチーフに入っていると考えられる。

-虫をモチーフとする[[ゼニス]]は初。[[オラクル]]のモチーフであると思われる仏教などでは、ハエは基本的に不浄な生き物とされており、イラストの雰囲気も神秘的でありながら不気味さを感じさせる。
また、同弾に収録された[[アンノウン]]は過去のクリーチャーのリメイクも含めて何らかの虫モチーフが付加されている。虫を支配するハエということで、「蝿の王」の異名を持つ大悪魔「ベルゼブブ」もモチーフに入っている可能性がある。

-カード名は「クリスタル」+「タブラ・ラーサ(tabula rasa)」からだろう。
「タブラ・ラーサ」とはラテン語で「何も書かれていない石板」の意味で、転じて近世においては「生まれたばかりの人間の心は白紙である」という考えを指す。
また感覚論などにおいては、「外部刺激によって観念を得る前の魂」を表す語でもあり、目的を持たないゼニスやオラクルたちに目的を与えた存在としては意味深なものがある。

-[[フレーバーテキスト]]上では一貫して「タブラ=ラーサ」と呼ばれているが、これが何を意味しているかは現状不明。
//[[《黙示録の水晶》]]などを見ると、元々は[[ゼニス]]ではない可能性すらあるか。


**背景ストーリーにおいて [#kf785f9b]
-[[DM23-EX3]]において、このクリーチャーがどこかの[[並行世界]]を支配した経緯について語られている。
まず[[ゾロスター]]を誑かし、[[ツラトゥストラ>《師団の先導者 ツラトゥストラ》]]と名乗るようになった彼を利用して、[[オラクル]]を[[オラクル・セレス]]として乗っ取る。信徒たちがその身を[[水晶の華>水晶マナ]]として捧げるように誘導し、[[ゼロの力>無色]]を手に入れている。
しかし、どのタイミングかは不明だが[[ツラトゥストラが私欲のために水晶の華を作らせ始めると>《「この私のために華を咲かすのだ!」》]]あっさりと彼を切り捨て、彼のことも[[水晶の華>水晶マナ]]に変えてしまった。
反抗勢力として決起した[[ゴールデン・エイジ]]や[[アウトレイジ]]も次々と打ち破り、[[オラクル・セレス]]に取り込んだ結果、この世界には《クリス・タブラ・ラーサ》、ひいては[[オラクル・セレス]]に逆らうものは居なくなった。
しかし[[《アビスベル=覇統=ジャシン帝》]]には敵わずに敗れ、塵となってしまった(([[《灼熱のサトリ 油坊》]]の[[フレーバーテキスト]]より))。このクリーチャーが消滅しても、[[水晶の華>水晶マナ]]が解除されることは無かった様子。

-[[水晶の華>水晶マナ]]を捧げさせていたのは、[[ジャシン>《アビスベル=ジャシン帝》]]と闘う為の準備だったようだ(([[《教化のクリス ハラ&ミッタ》]]の[[フレーバーテキスト]]より)) 。ただし何故ジャシン帝と敵対していたのかは触れられておらず、不明。

-[[《黙示録の水晶》]]のイラストに描かれている物体は、このクリーチャーの幼体であることが明かされている。[[《水晶転生》]]では幼体から脱皮する様子が描かれている。
しかし、この幼体がどこから来た何者なのかは一切不明であり、上述のジャシン帝と敵対していた経緯と合わせて行動原理には不明な点が非常に多い。

-他者を操る力を持ち、この能力で[[5体>《「俺」の頂 ライオネル》]][[の>《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]][[ゼ>《「呪」の頂 サスペンス》]][[ニ>《「命」の頂 グレイテスト・グレート》]][[ス>《「戦慄」の頂 ベートーベン》]]を支配し[[ゼニス・セレス]]へと変化させ、更には[[ゴールデン・エイジ]]すら[[アンノウン]]へと[[取り込んでいる>《偽りの希望 鬼丸「終斗」》]]。
また、この他者を操る能力は「相手の[[cip]]を好きな数だけ使える[[cip]]」として反映されている。

-支配した[[ゼニス・セレス]]たちには虫型[[アンノウン]]を手勢として貸し与えている。これらのアンノウンはドラゴン以外種族が統一されておらず、「特定の種族をアンノウン化して支配する」のではなく、「アンノウンそのものを配下としている」のはかなり異質。
//また、かつての[[ゼニス]]達はドラゴンを直接[[アンノウン]]化させる事はできず、[[キング・コマンド・ドラゴン]]に彼らを支配させている。(([[DM22-EX2]]版の[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]の[[フレーバーテキスト]]より))それに対して今回のアンノウンは《クリス=タブラ=ラーサ》が直接支配しているようである。

//-結局、このクリーチャーが何処から来たのか、またこのクリーチャーの目的が何なのかは殆ど明かされていない。ただ、種族に「セレス」を持つクリーチャーは現在にも存在しているようなので、今後回収される可能性は高いだろう。



**関連カード [#related]
-[[《パック・リーマン》]]

-[[《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》]]

//**[[フレーバーテキスト]] [#flavor_text]
//-[[DM23-EX3]]&br;''''''

**収録セット [#pack] 
//***[[デュエル・マスターズ]] [#pack_dm]
-illus.[[douzen]]
--[[DM23-EX3 「アビス・レボリューション 外伝 邪神と水晶の華」>DM23-EX3]](OR1/OR2)(OR1㊙/OR2)

//***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#pack_dmpp]
//-CV:[[]]
//-illus.[[]]

**参考 [#reference] 
-[[ゼニス・セレス]]
-[[水晶ソウル]]
-[[ブロッカー]]
-[[ワールド・ブレイカー]]
-[[召喚]]
-[[cip]]
-[[バトルゾーン]]
-[[墓地]]
-[[「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力]]
-[[クリスターナル・Κ]]
-[[置換効果]]
-[[敗北回避]]

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