#author("2022-10-03T15:49:36+09:00","","")
*《「&ruby(しゅら){修羅};」の&ruby(いただき){頂}; &ruby(ヴァン){VAN};・ベートーベン》 [#add79fd5]

|「修羅」の頂 VAN・ベートーベン SR 無色 (11)|
|クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン/ゼニス 14000|
|''T・ブレイカー''|
|このクリーチャーが召喚によって出た時、相手のクリーチャーをすべて持ち主の手札に戻す。|
|相手のコマンドまたはドラゴンが出る時、相手はそのクリーチャーを出すかわりに墓地に置く。|
|''エターナル・Ω''(このクリーチャーが離れる時、かわりに手札に戻す)|

[[DMX-13]]で登場した[[キング・コマンド・ドラゴン]]/[[アンノウン]]/[[ゼニス]]。

1つ目の[[能力]]は、召喚してバトルゾーンに出したとき、[[《キング・アトランティス》]]を髣髴させる豪快な[[バウンス]]を行う。
[[《キング・アトランティス》]]と異なり、相手の[[クリーチャー]]のみが全て[[手札]]に戻るため、こちらの展開に響かないのが特徴。
少数精鋭で戦う相手には効きにくい能力だが、大量展開を狙う相手ならこれ一枚で勝てることもある。

2つ目は、相手の[[コマンド]]と[[ドラゴン]]を[[バトルゾーン]]に出せなくさせる[[常在型能力]]。[[プレミアム殿堂]]となった[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]を見ればわかる通り、「[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]に出す」ことへの[[ロック]][[能力]]は極めて凶悪である。

[[コマンド]]や[[ドラゴン]]は[[フィニッシャー]]として数多くの[[デッキ]]に採用されており、そうした[[デッキ]]にはこれ一枚で即詰みとなるケースが多い。
[[除去]]しても[[エターナル・Ω]]で[[手札]]に戻り、辛うじて[[バトルゾーン]]に残せた[[コマンド]]や[[ドラゴン]]を[[バウンス]]して再登場を禁じてしまうので、相手にすると非常に厄介である。ただし、このクリーチャーがコスト11と非常に重いので、出される前に早めに決着を付けることが対策としてあげられる。

''《VAN・ベートーベン》''の強さは、[[cip]]能力のバウンスよりも常在型の[[ロック]]能力にあるため、召喚せずに[[バトルゾーン]]に出しても十分に強力。

反面、[[ゼニス]]としては単体でのフィニッシュ力が極めて不安定なのが欠点。そもそも[[ドラゴン]]や[[コマンド]]の無い[[デッキ]]には[[バウンス]]しか発動出来ない。
「相手に[[S・トリガー]]などの反撃を許さない」などの高い制圧力が《VAN・ベートーベン》には中途半端にしか備わっておらず、下手に[[攻撃]]してしまったり、それを恐れて勝負を遅延したりすると手痛い反撃を許してしまうことも少なくない。
この点は[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]や[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]を隣に並べることで[[ロック]]を強化し、高いフィニッシュ力を発揮することが出来る。必然的にこれらとよくセットで使われる。

[[ドラゴン]]や[[コマンド]]で強さが変動する性質上、[[環境]]に振り回されやすい[[カード]]ではあるが、それらが主流となる[[環境]]ならば、この[[カード]]の性能は凶悪なものとなり対策は必須となるだろう。

**ルール [#p771a00d]
-2つ目の[[能力]]は[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]と同様[[置換効果]]である。詳しい[[ルール]]はそちらを参照のこと。

-テキスト上ロック能力はクリーチャー指定なので、[[タマシード]]や[[フィールド]]などの[[非クリーチャー]]は範囲外である。
**環境において [#s43b2283]
登場当初は他の[[ゼニス]]に株を奪われがちであったが、[[ドラゴン]]や[[コマンド]]が増えるごとに着実に強化されつづけ実績を残してきた。

[[エピソード3環境]]では[[ビッグマナ]]が若干退潮気味であったことと環境のドラゴンやコマンドの比率が低かったため若干評価が下がっていた。

[[ドラゴン・サーガ]]期では[[ドラゴン]]が、[[革命編]]では[[コマンド]]がそれぞれフィーチャーされる。環境には低[[コスト]]域から[[ドラゴン]]や[[コマンド]]で固めた[[デッキ]]が爆発的に増え、序盤から中盤にかけて《VAN・ベートーベン》を出すだけで勝敗が決まることも珍しくは無かった。

[[新章デュエル・マスターズ]]の新規カードの中には[[コマンド]]や[[ドラゴン]]がほとんど出てきておらず、相対的に弱体化。それでも「VANモアイワルド」という新しいロック体制において相変わらず採用されており、ロックデッキにおいて型落ちした[[《龍世界 ドラゴ大王》]]と[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]とは対照的に一定の評価を保っている。

ところが[[双極篇]]以降は[[ビッグマナ]]が下火になったため、このカードの需要もあまりなくなった。[[超天篇]]に登場した[[GRクリーチャー]]の中に[[コマンド]]が全く存在しないのも大きい。

2コスト軽い[[《地封龍 ギャイア》]]は環境によってこのクリーチャーよりもキツめのロック性能を発揮するため、そちらの登場も弱体化ポイントに数えられるか。

それでも、[[《零獄接続王 ロマノグリラ0世》]]が登場した辺りから、そちらで呼び出せることなどが幸いして少しずつ需要を取り戻した。[[《砕慄接続 グレイトフル・ベン》]]の[[マナブースト]]と[[マナ召喚]]で出しやすくなったというのもあるだろう。巧みに[[《地封龍 ギャイア》]]のロックを避ける構築への対策としても使われるが、これはサポートの多いコマンドとドラゴンに刺さるからこその使い方だろう。

[[2021年3月16日ルール改訂]]改定の影響で[[《竜魔神王バルカディア・NEX》]]での呼び出し先として[[退化]]系統に[[1枚積み]]されるケースも見られるようになった。

[[DMEX-17]]期の[[オリジナル]]環境では[[青赤緑]]系の[[【ドギラゴン閃】]]に[[《流星のガイアッシュ・カイザー》]]でのコスト軽減を前提として[[1枚積み]]されるケースが激増。[[DMBD-18]]発売直前には枚数を2枚にしてより確実に出しやすくした構築も結果を残している。ただしこの時期には[[《超神龍バイラス・カースド》]]や[[《零獄接続王 ロマノグリラ0世》]]などの自身を超える高パワーの[[マッハファイター]]が跋扈していたため、場持ちは過信できなかった。

[[王来MAX環境]]でも[[《流星のガイアッシュ・カイザー》]]採用デッキや[[退化]]系統を始めとして多くのデッキに1枚積みされるが、クリーチャーと呪文の両方を完全に[[ロック]]しても尚ケアできない[[《ヴィオラの黒像》]]という天敵が登場したため安心できなくなった。

『[[DMGP2022>公認グランプリ]]』Day1([[アドバンス]])ベスト16を記録した[[【白青黒緑ギャラクシールド】>【白青ギャラクシールド】]]に1枚投入されていた。主に予選でよく見られた[[【ガイアッシュ覇道】>【クラッシュ“覇道”】]]や[[【ドルマゲドンX】]]に刺さった。
**他のカードとの相性 [#ne374a54]
-[[コマンド]]が出せなくなるのは、[[カード]]の効果でしか[[封印]]を外せなくなるのと同義である。[[禁断]]系の[[デッキ]]相手に刺さるのはもちろん、こちらから[[《ジ・エンド・オブ・エックス》]]等で相手[[クリーチャー]]を[[封印]]してやれば復帰は絶望的になる。
--一方で[[無色]]であるがゆえに相手の[[《ジ・エンド・オブ・エックス》]]は天敵。また、2019年4月にコスト5以上の[[闇]]または[[火]]のコマンドの召喚宣言をするだけで[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]の封印を外せるという裁定が出されたため、[[【ドルマゲドンX】]]系統のデッキ相手にも安心できなくなった。

-[[《Dの禁断 ドキンダムエリア》]]はこの[[クリーチャー]]の[[除去]]を[[封印]]に置換した上、[[ロック]]に関係なくそれらの[[封印]]を外せてしまうため注意。

-[[シールド・フォース]]有効状態の[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]や[[《時空の不滅ギャラクシー》]]は天敵。前者はバウンスできず、後者は[[覚醒]]されてしまう。また、11マナであるため[[《聖霊王アルファディオス》]]を先に出される可能性もある。[[《悪魔神ドルバロム》]]、[[《超竜バジュラズテラ》]]に妨害されてしまう可能性もある。

-([[エターナル・Ω]]や[[解除]]などの[[破壊置換効果]]全体に言えることだが)[[《恐気の覚醒者ランブル・レクター》]]にも注意。一回[[除去]]を凌がれる上に、また[[覚醒]]しようものなら、再び[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]を[[召喚]]でもしない限り厳しい展開となる。

**その他 [#c31cade2]
-[[【カイザー「刃鬼」】]]などの[[ビッグマナ]]系デッキでこのカードの重要性も上がり、一時期は高騰していたが、[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」>DMX-22]]での再録を機に相場も落ち着いた。

-[[背景ストーリー]]では、[[《黄金龍 鬼丸「王牙」》]]との死闘の末に、[[《「戦慄」の頂 ベートーベン》]]が[[《真実の名 修羅丸》]]になる途中の姿とされている。

-アニメ「VSRF」では第35話のAパートアイキャッチで登場した。恐らくこの後に登場するVANオハム([[オサムライ・ヴァン・オサム]]と似ているハムスター)に関連していると思われる。

**関連カード [#bae2e741]
-[[《キング・アトランティス》]]
-[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]
-[[《龍世界 ドラゴ大王》]]
-[[《時の革命 ミラダンテ》]]

***修羅丸 [#p5ed125c]
-[[《「戦慄」の頂 ベートーベン》]]
-''《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》''
-[[《「覇道」の頂 シュラ・ベートーベン》]]
-[[《真実の名 修羅丸》]]

***希望の双子二人一組 [#ice9fd59]
-[[《希望の絆 鬼修羅》]]

***希望の双子の融合形態 [#hbbcf586]
-[[《超絶奇跡 鬼羅丸》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#o5f7feaa]
-[[DMX-13]]&br;'''修羅と鬼、双子の力がついに揃った!'''

**収録セット [#sc212ccc]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[YOICHI ITO]]
--[[DMX-13 「ホワイト・ゼニス・パック」>DMX-13]](S2/S2)
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」>DMX-22]](S1a/S6)
--[[DMEX-12 「最強戦略!! ドラリンパック」>DMEX-12]](S1/S20)
-illus.[[HMK84]]
--[[DMBD-06 「クロニクル・レガシー・デッキ2018 至高のゼニス頂神殿」>DMBD-06]](6/19)
-illus.[[boyaking]]
--[[プロモーション・カード>プロモーション・カード]](P62/Y18)(P65/Y18)
-illus.[[Futaro]]
--[[DMBD-18 「レジェンドスーパーデッキ 神歌繚嵐」>DMBD-18]](SE3/SE10)(BE7/BE10)

**参考 [#o051d603]
-[[無色]]
-[[キング・コマンド・ドラゴン]]
-[[アンノウン]]
-[[ゼニス]]
-[[召喚]]
-[[cip]]
-[[バウンス]]
-[[コマンド]]
-[[ドラゴン]]
-[[ロック]]
-[[置換効果]]
-[[着地置換効果]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[エターナル・Ω]]

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[[公式Q&A]]

-3つ目の能力について

>Q.自分は[[《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》]]の呪文側を唱えて、マナゾーンから''《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》''と[[《龍世界 ドラゴ大王》]]と[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]の3体をバトルゾーンに出しました。この状況で、相手のマナゾーンにあるクリーチャーは全てバトルゾーンに出るかわりに墓地に置かれますが、[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]の「墓地に置かれた時」の能力は、相手のクリーチャーがマナゾーンから墓地に置かれるたびに誘発しますか?
A.はい、その状況で[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]の「墓地に置かれた時」の能力は、クリーチャーがマナゾーンから墓地に置かれた枚数だけ誘発します。
#region2((総合ルール 603.2)){{
:603.2. |誘発型能力は、誘発条件を満たすたび自動的に誘発します。誘発した効果は一度待機状態となり、解決を待ちます。
::603.2a |ステップの開始時に、「はじめに」誘発する能力がすべて誘発します。
::603.2b |誘発型能力は、その誘発条件を満たすたびに一度だけ誘発します。しかし、そのイベントが複数の出来事を含んでいる場合、複数回誘発することもあり得ます。&br;例: 「いずれかのクリーチャーが破壊されるたび」という誘発条件の能力を持つクリーチャーがいるときに、複数のクリーチャーが同時に破壊された場合、その能力は破壊されたクリーチャーと同じ数だけ誘発します。
::603.2c |「になる」という語を用いている誘発イベントは、その示されたイベントが発生したときにのみ誘発します。元々その状態であった場合に誘発することはなく、その状態であり続ける間は再び誘発することはありません。同様に、カードがその状態でそのゾーンに入った場合にも誘発しません。&br;例: クリーチャーが「タップ状態になった」ときに誘発する能力は、バトルゾーンにあるクリーチャーがアンタップ状態からタップ状態になった時にのみ誘発します。
::603.2d |能力は、その誘発イベントが実際に発生したときにのみ誘発します。置換されて行われなかったイベントによって誘発することはありません。&br;例: クリーチャーが墓地に置かれることによって誘発する能力は、クリーチャーを墓地に置く代わりに他のゾーンに置いた場合には誘発しません。
::603.2e |誘発型能力の中には使用宣言が必要なものがあります。「ニンジャ・ストライク」や「革命チェンジ」、「無月の門」など、非公開ゾーンで誘発する誘発型能力は、すべて使用宣言が必要な誘発型能力です。これらの能力は、墓地やマナゾーンなど、公開ゾーンから使用する場合にも、使用宣言を行う必要があります。
::603.2f |誘発型能力の使用宣言は、カードの使用宣言とは異なります。誘発型能力の使用宣言とは、その誘発型能力を持つカードの持ち主であるプレイヤーだけがその能力の誘発を確認できる状況において(手札にある場合など)、そのプレイヤーがそのカードを見せて宣言することです。宣言されてはじめてその誘発型能力が誘発します。これは 603.2 の例外です。
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/38766]](2020.11.13)

>Q.自分の[[《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》]]と相手の''《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》''がバトルゾーンにいる状況で、自分の[[《ダイナボルト <エタフェニ.Star>》]]を召喚する際、進化元のクリーチャーを墓地から選んだ場合、バトルゾーンに出せますか?
A.いいえ、出せず、かわりに墓地に置かれます。[[《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》]]の能力は召喚そのものを置換しているのではなく、召喚の手順のうちの一部を置換しています。&br;墓地から進化元を選んだ場合でも、''《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》''の「出す時」の置換効果などは適用されます。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39949]](2021.7.16)

-4つ目の能力について
--[[エターナル・Ω]]も参照のこと

>Q.バトルゾーンに自分の''《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》''と[[《龍装者 ジスタジオ》]]がいる状況で、''《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》''がバトルに負けて破壊されようとしています。「エターナル・Ω」によって墓地に置かれるかわりに手札に戻ることになりますが、この時、[[《龍装者 ジスタジオ》]]の能力はどうなりますか?
A.能力は適用されず、''《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》''は手札に戻ります。&br;バトルに負けたクリーチャーの移動先が「エターナル・Ω」によって墓地から変更されているだけなので、[[《龍装者 ジスタジオ》]]の能力の対象にはなりません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/38648]](2020.7.17)

&tag(クリーチャー,無色,コスト11,キング・コマンド・ドラゴン,キング・コマンド,コマンド・ドラゴン,コマンド,ドラゴン,アンノウン,ゼニス,パワー14000,T・ブレイカー,召喚限定cip,cip,除去,全体除去,確定除去,バウンス,オールバウンス,コマンドメタ,ドラゴンメタ,置換効果,着地置換効果,墓地送り,エターナル・Ω,・,終音「ん」,SR,スーパーレア,YOICHI ITO,HMK84,boyaking,Futaro);