#author("2023-12-09T14:29:40+09:00","","")
#author("2023-12-09T14:50:21+09:00","","")
*《&ruby(こどう){鼓動};する&ruby(せきばん){石版};》 [#w592546f]

|鼓動する石版 C 自然文明 (2)|
|呪文|
|自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。そのカードがクリーチャーなら、このターン、自分のクリーチャーすべてのパワーを+2000する。|

[[DM-28]]で登場した[[自然]]の[[呪文]]。
[[《フェアリー・ライフ》]]が[[S・トリガー]]を失った代わりに、[[マナ]]に置いた[[カード]]が[[クリーチャー]]の場合に、自分のクリーチャーの[[パワー]]が+2000される[[能力]]が追加された。
2[[コスト]]で[[山札]]の上から[[マナブースト]]する[[カード]]としては[[《フェアリー・ライフ》]]に続き2種類目。

何より5枚目の[[《フェアリー・ライフ》]]としての存在意義が大きく、合わせて最大8枚積めることでかなり安定して2[[ターン]]目に[[マナブースト]]出来るようになった。3ターン目に何としても4[[コスト]]の[[カード]]を使いたい[[デッキ]]にとっては、非常に大きな進展である。
何より5枚目の[[《フェアリー・ライフ》]]としての存在意義が大きく、合わせて最大8枚積めることでかなり安定して2[[ターン]]目に[[マナブースト]]出来るようになった。3ターン目に[[手札]]に負荷を掛けずに4[[コスト]]の[[カード]]を使いたい[[デッキ]]にとっては、非常に大きな進展である。
この影響は初動だけでなく、2[[ターン]]目[[マナブースト]]→3[[ターン]]目2[[マナブースト]]→4[[ターン]]7[[マナ]]目達成(最速[[《ロスト・ソウル》]])の再現性を高めたり、2[[ターン]]目[[マナブースト]]→3[[ターン]]目[[マナブースト]]+[[《エナジー・ライト》]]によって[[手札]]補充によるテンポロスを抑えたりなど、[[【ターボ】]]がより素早く、あるいは多彩なムーブを取ることが可能になった。

おまけのようについている[[パンプアップ]]も有用性が高く、思わぬ[[殴り返し]]を可能にしたり、[[ブロッカー]]を乗り越えるのに役立ったり、[[《威牙の幻ハンゾウ》]]の[[パワー低下]]を耐えたり、[[S・トリガー]][[《地獄スクラッパー》]]による致命的な盤面崩壊を防いだりなど、要所で良い働きをしてくれる。+2000という値と味方全体である所がミソ。
ただし確定ではないため、安定性には欠ける。[[ハンデス]]避けや[[墳墓避け]]に握っていた[[マナブースト]]が[[パンプアップ]]手段になることがある、程度の認識でいいだろう。

[[《フェアリー・ライフ》]]と比較した場合、そちらが[[S・トリガー]]によって受けが強いのに対し、こちらは[[パンプアップ]]によって攻めに貢献できる。
[[S・トリガー]]も[[パンプアップ]]も条件によっては役に立たないのは同じであるが、[[S・トリガー]][[マナブースト]]の有用性と比較すると、不発する可能性のある[[パンプアップ]]を活かせる場面はどうしても限られる。一概な優劣関係はないものの、特別な理由がないのなら[[《フェアリー・ライフ》]]を優先していいだろう。

[[DM-34]]では3種類目の「2[[コスト]]で[[山札]]の上から[[マナブースト]]する[[カード]]」として[[《時空の庭園》]]が登場した。
そちらの[[マナブースト]]以外の効果もニッチな用途にしか使えないため、同じく5枚目以降の、あるいは9枚目以降の[[《フェアリー・ライフ》]]という認識でよい。

以降[[《霞み妖精ジャスミン》]]をはじめとして続々と「2[[コスト]]で[[山札]]の上から[[マナブースト]]する[[カード]]」が登場しており、[[《フェアリー・ライフ》]]も確定枠では無くなった現在においては5枚目の[[《フェアリー・ライフ》]]としての存在意義も消失している。
反面で多様化が進んだことにより、[[単色]]であること、[[呪文]]であることなど、当たり前だったことが個性になっている点もある。もっと大きな[[カードプール]]の広がりにより、[[特殊な条件下で差別化]]出来る点も増えてきている。

汎用性や[[カードパワー]]では競合相手に見劣りするものの、極論「2[[コスト]]で[[山札]]の上から[[マナブースト]]する[[カード]]」自体が現役である以上《鼓動する石板》も使いようが残されていると言える。それらの中で[[パンプアップ]]を付与出来るのは《鼓動する石板》だけであるため、今後は[[パンプアップ]]を使った運用の開拓や[[シナジー]]の広がりに期待したい。

[[パンプアップ]]発動を視野に入れて採用する場合、《鼓動する石板》自体が[[パンプアップ]]発動を阻害する点には気をつけたい。
[[《霞み妖精ジャスミン》]]など[[クリーチャー]]の同類もいくつか存在するため、[[デッキ]]の[[クリーチャー]]比率と相談して枚数調整すると良いだろう。

**環境において [#m1fb3163]
[[戦国編]]では[[【シノビドルゲーザ】]]の初動として採用された。[[シンパシー]]元の[[《西南の超人》]]、[[《土隠雲の超人》]]、[[《スペース・クロウラー》]]らはいづれも4[[コスト]]であり、2[[ターン]]目に[[マナブースト]]する意義の大きい[[デッキ]]の典型であった。[[【速攻】]]相手には[[ニンジャ・ストライク]]を発動できる[[マナ]]を素早く貯めるのにも役立ち、[[コントロール]]相手には最速[[《ソウル・アドバンテージ》]]([[《ロスト・ソウル》]])または[[《英知と追撃の宝剣》]]の構えをとることもあった。
[[パンプアップ]]も[[ミラーマッチ]]の[[《剛撃戦攻ドルゲーザ》]]への[[殴り返し]]に使えたのは勿論、[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]や[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]など[[パワー]]9000相手の上を取るのに重宝された。[[G・リンク]]した[[《龍神ヘヴィ》]]/[[《龍神メタル》]]相手も[[《剛撃戦攻ドルゲーザ》]]で相打ちを取ることが出来、[[《西南の超人》]]の[[セイバー]]を使えば一方的に破壊出来た。
[[パンプアップ]]も[[ミラーマッチ]]の[[《剛撃戦攻ドルゲーザ》]]への[[殴り返し]]に使えたのは勿論、[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]や[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]など[[パワー]]9000相手の上を取るのに重宝された。
また、シンプルに横並びするために[[パンプアップ]]の恩恵が大きく、[[ブレイク]]の際に[[《西南の超人》]]と[[《土隠雲の超人》]]を[[《地獄スクラッパー》]]に巻き込まれにくくする上でも役立った。

[[神化編]]や[[エピソード1]]では[[【エンペラー・キリコ】]]の[[マナブースト]]として採用された。[[《フェアリー・ライフ》]]と[[《神秘の宝箱》]]を採用した上での《鼓動する石板》採用であり、[[《再誕の社》]]も合わせれば[[デッキ]]の1/4以上が3[[コスト]]以下の[[マナブースト]][[呪文]]で占められることが大半であった。というのも、[[【エンペラー・キリコ】]]では下手な[[ブロッカー]]や[[シノビ]]を採用できないため、いくら[[除去]][[S・トリガー]]を積もうとも[[スピードアタッカー]]には無力であり、[[【速攻】]]や[[【超次元GENJIビート】]]や[[【ラムダビート】]]に勝つには先に[[《エンペラー・キリコ》]]を叩きつけるほかなかったのである。
逆に言えば、[[マナ]]が要る[[ワンショット]]では、下手に[[除去]][[S・トリガー]]を積むよりも軽量[[マナブースト]]を詰んだ方が勝利に貢献できる良い例と言えるだろう。そういう意味でも2[[コスト]]の[[マナブースト]]のバリエーションが増えた意義は大きい。

[[エピソード1]]では[[【黒緑超次元】]]で3ターン目に確実に[[《解体人形ジェニー》]]または[[《マナ・クライシス》]]を使うための初動として採用された。この頃には[[《霞み妖精ジャスミン》]]が登場していたものの、初動の[[マナブースト]]が8枚だと引けないことがままあったために《鼓動する石板》が[[1枚積み]]されるに至った。
[[【黒緑超次元】]]は[[呪文]]が多く[[パンプアップ]]はあまり当てにならなかったが、発動すれば[[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]や[[《希望の守り手ファンク》]]で[[《超電磁コスモ・セブ Λ》]]や[[《爆竜 GENJI・XX》]]の[[パワー]]7000を一方的に殴り倒せたため、活躍する機会もないわけではなかった。
[[【黒緑超次元】]]は[[呪文]]が多く[[パンプアップ]]はあまり当てにならなかったが、発動すれば[[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]や[[《希望の親衛隊ファンク》]]で[[《超電磁コスモ・セブ Λ》]]や[[《爆竜 GENJI・XX》]]の[[パワー]]7000を一方的に殴り倒せたため、活躍する機会もないわけではなかった。

2012年全国大会「G-1(ガチンコワン)グランプリ」決勝トーナメントレギュラークラス・優勝を果たした[[【ミラクルとミステリーの扉】]]に1枚投入されていた。

「デュエル・マスターズ グランプリ-3rd」4位入賞を果たした[[【5色ジャックポット・エントリー】]]にピン挿しされている。

だが、[[山札]]から[[ブースト]]する[[自然]][[単色]]の初動2[[コスト]][[マナブースト]]が充実した[[新章デュエル・マスターズ]]以降はめったに見かけないカードとなっている。

しかし時は流れて[[超天篇環境]]では、[[【青赤緑ミッツァイル】>【ミッツァイル】#r9a585b1]]で9枚目の初動ブーストとしてピン挿しされることが多くなる。このデッキは[[マナドライブ]]6の条件を達成させてから動きだす構築となっており、従って2→4→6のマナカーブを確実に達成することが必須となっているためである。しかしそれでも[[《イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ》]]が採用するプレイヤーも多い。この辺りは好みだろう。

-呪文であるという点が幸いし、[[《Wave ウェイブ》]]から繋がる点が意外とユーティリティ。こういった点から《ジャスミン》を減らしてこちらを増量するプレイヤーも。

ただ、[[《ジョラゴン・オーバーロード》]]が登場すると、最大値の高さの違いから若干型落ち感が出てきた。

**その他 [#b4a1c9bf]
-他の類似[[カード]]に[[《時空の庭園》]]、[[《霞み妖精ジャスミン》]]、[[《ピクシー・ライフ》]]が存在する。それぞれ役割が違うので、デッキによって使い分けたいところ。

-[[デュエル・マスターズ プレイス]]では、[[DMPP-04]]に早くも収録された。同弾の[[《西南の超人》]]と[[マナカーブ]]が綺麗に繋がる。
--[[プライズ]]版のイラストは漫画「七つの大罪」の[[メリオダス>《永遠のジャック・ヴァルディ》]]、[[エリザベス>《聖騎士ヴォイジャー》]]、[[ディアンヌ>《西南の超人》]]、[[キング>《アクア・ハルフォート》]]となっている。このイラストはのちに[[DMPCD-02]]にてTCGにも輸入された。
--[[DMPB-02]]では[[再録]]されていなかったため、[[DMPP-11]]期の[[New Division]]では5枚目以降の[[《フェアリー・ライフ》]]は[[《ホッピ・ルッピ》]]に枠を譲ることになる。
--その後、2022年6月にスーパーデッキ2022第2弾を称する[[DMPS-07 「マスター・オブ・ロマノフ」>DMPS-07]]が発売され、2022年中の復活を果たした。

**関連カード [#d76cf8bf]
-[[《韋駄天モー/鼓動する石版》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#m8a3c9da]
-[[DM-28]]&br;'''裏山から発見された石版が、神秘の力を発揮する!…かも?'''
-[[DMC-55]]&br;'''石版の輝きがマナを育み、生命に隠された力さえも解放する!'''
-[[DMC-59]]、[[DMX-02]]&br;'''光る石版の発見により、[[巨大獣>ファッティ]]の時代がやってきたのだ!'''
-[[DMPP-04]]&br;'''裏山から発見された石版が、神秘の力を発揮する!・・・かも?'''
-[[プライズ]]、[[DMPCD-02]]&br;'''[[ディアンヌ>《西南の超人》]]「名残惜しいけど、帰らないとね。」'''
'''[[メリオダス>《永遠のジャック・ヴァルディ》]]「ま、一度つながったんだ。そのうち、またひょっこりつながったりするんじゃねえの?」'''
'''[[キング>《アクア・ハルフォート》]]「あまりほいほい異世界とつながっている欲しくないけどね。」'''
'''メリオダス「いいじゃねえか。楽しかったんだしさ!」'''
'''[[エリザベス>《聖騎士ヴォイジャー》]]「はい、私もまたみなさんとぜひ、デュエマがしたいです!」'''

**収録セット [#q2775377]
***[[デュエル・マスターズ]] [#c2010c2b]
-illus.[[kurokurokuro]]
--[[DM-28 「戦国編(バトル・ギャラクシー) 第1弾」>DM-28]](109/110)
--[[DMC-55 「コロコロ・レジェンド・7」>DMC-55]](83/84)
--[[DMC-59 「武者見参(サムライ・アンビシャス)」>DMC-59]](11/12)
--[[DMX-02 「デッキビルダーDX ハンター・エディション」>DMX-02]](40/42)
-illus.[[彩芽 (株式会社六面堂)]]
--[[DMPCD-02 「デュエマプレイス・コラボデッキ 竜装の武者&魔弾の騎士」>DMPCD-02]](SP1/SP1)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#l248e245]
-illus.[[kurokurokuro]]
--[[DMPP-04 「混沌の軍勢 -REBELLION SYMPATHY-」>DMPP-04]]
--[[DMPS-01 「レイジ・オブ・ドラゴン」>DMPS-01]]
--[[DMPS-07 「マスター・オブ・ロマノフ」>DMPS-07]]
-illus.[[彩芽 (株式会社六面堂)]]
--[[プライズ]]

**参考 [#dc1193ed]
-[[山札の上]]
-[[マナブースト]]
-[[クリーチャー]]
-[[ターン]]
-[[パンプアップ]]

----
[[公式Q&A]]

>Q.[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]がバトルゾーンにいる状況で''《鼓動する石版》''を唱えました。どうなりますか?&br;類似例:[[《禁術のカルマ カレイコ》]][[《DG 〜裁キノ刻〜》]]
A.結果的に、山札の上からカードをマナゾーンに置けず、クリーチャーのパワーは+2000されません。&br;[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]の能力により、山札の一番上のカードをマナゾーンに置こうとした際、かわりに山札をシャッフルします。それが何のカードだったか確認することもできませんので、クリーチャーのパワーを+2000することもできません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40785]](2022.1.14)

&tag(呪文,自然文明,緑単,単色,コスト2,マナブースト,パンプアップ,全体パンプアップ,パンプアップ+2000,《鼓動する石版》,C,コモン,kurokurokuro,呪文 (デュエプレ),自然文明 (デュエプレ),緑単 (デュエプレ),単色 (デュエプレ),コスト2 (デュエプレ),マナブースト (デュエプレ),パンプアップ (デュエプレ),全体パンプアップ (デュエプレ),パンプアップ+2000 (デュエプレ),C (デュエプレ),コモン (デュエプレ),PR (デュエプレ),プライズ (デュエプレ),kurokurokuro (デュエプレ),彩芽 (株式会社六面堂) (デュエプレ));