十王篇(じゅうおうへん) [編集]

デュエル・マスターズ19番目のシリーズ。

特殊な読みはせず、そのまま「じゅうおうへん」と読む。過去のジョー編エキスパンションシリーズ名と同様に『編』ではなく『』なので表記には注意。

ブロックマークは「十王」(=十王篇)。

4年振りとなる多色推しと、10の陣営が登場することが特徴。

このセットに当てはまる通常のエキスパンションは

特別弾のDMEX-14 「弩闘×十王 超ファイナルウォーズ!!!」は通常のエキスパンションではないが事実上の第5弾となっている。

背景ストーリー超天篇と地続き。このシリーズでは2文明が陣営を組み、10の陣営のチームバトルで物語が進んでいく。

それぞれの陣営には「キング[1]」と呼ばれるリーダーのキャラクター、チーム名、必殺技、使用する文明がそれぞれ定められている。

マスターカードは廃止され、新たなレアリティであるキングマスターカードが登場した。

  • 登場するチーム・王国は以下の通り[2]

上記のチーム・王国はゲーム上では種族にあたる。また、必殺技にあたる能力は通常のキーワード能力能力語と異なり、六角形に囲まれてテキストに記載されている。

背景ストーリーや漫画・アニメにおいては基本的に『チーム〇〇』となっている陣営が味方で、『〇〇王国』となっている陣営が敵である。革命ファイナルと違って必ずしも友好色が味方陣営ではないのも特徴。同様に敵対色が敵陣営とも限らない(チームボンバーチームウェイブ鬼札王国暴拳王国が該当)。

通常のエキスパンションでは1つのパックに全てのチーム・王国は収録されておらず、6つのみの収録になっている。パックのパッケージには収録されるチーム・王国のシンボルが描かれている。

また、通常のエキスパンションはDMRP-16が最後にあたるが、その後の最終決戦を描いた事実上の第5弾としてDMEX-14が発売され、背景ストーリーが特別弾で完結するという珍しいシリーズになった。

このシリーズの終盤より新たなフォーマットのオリジナルが登場。殿堂レギュレーションアドバンスに名称が変更された。

  • ジョー編背景ストーリーは漫画・アニメのストーリーと連携していたのが特徴だったが、このシリーズからは合致しない部分が増えている。
  • 超天篇に引き続き、過去に登場した種族も収録されているが、既存カードのパロディで実用性も低かったこれまでとは異なり、上記のチーム・王国を持った実用性のあるカードが多くなっている。
  • 2色の組み合わせで10個の勢力が存在する」「それぞれの勢力が固有の能力を持つ」という点から、Magic:The Gatheringの「ラヴニカ次元」を意識していると思われる。
  • このシリーズからデュエマゴールデンリストが廃止された。
    • 理由については前シリーズの超天篇で誤掲載やリストに入っているカードの再録といったミスにより、信頼性が落ちてしまったからだと思われる。
  • 前シリーズの超天篇の反省(詳細は超天篇超天篇環境参照)を活かした改革が行われている。
    • 公式でデュエル・マスターズの原点である「お互いのシールドを巡る攻防」を楽しめるよう能力をデザインしたことが語られている。序盤からのビートダウンを推奨するキリフダッシュ鬼タイムはそのわかりやすい例。これも超天篇環境において対話拒否型のデッキが多かった事への反省の一環と思われる。
      それぞれの固有の能力を生かすためのサポートも充実しており、能力を生かすためのデッキ構築もしやすくなっている。
  • 新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受けたシリーズとなった。
    • 多くの大会が中止となり、感染の予防措置としてオンラインを用いた新たなるフォーマットとしてのリモートデュエマカップが誕生した。その影響でリモートデュエマも爆発的に流行した。
    • 商品展開にも大きな影響が及んでおり、多くのカードショップが休業を余儀なくされ、商品の出荷数も全体的に抑えられた。その影響で、売上が伸び悩んだエキスパンションや、強力なカードが多いために売り切れが相次いだエキスパンションなどが見受けられた。
  • 新型コロナウイルスの感染拡大や高レアリティのカードに環境で活躍できるカードが少ないなどの様々な事情が重なり全体的に不人気のシリーズになってしまった。
    • 結果的に聖拳編極神編革命ファイナルといった「多色をメインに扱ったエキスパンションは人気が出る」という法則が破れてしまったシリーズとなった。
      • 高レアリティのカードの中には、独自性、多様性を意識し過ぎたあまり、そもそもの実用性が欠けたハズレアも多々見られた。
    • その後、十王篇終盤では既存の殿堂レギュレーションからアドバンスオリジナルに分離し、【赤黒バクロ法師】【グルメ墓地ソース】といった十王篇のカードを主軸としたデッキが結果を出すことになる。新型コロナウイルスと超天篇でのインフレの煽りを受けたり、ハズレアが目立っただけで、王来篇以降は十王篇にも十分強力なカードは多数収録されていたことがどんどん再認識され、今では評価をそれなりに見直されるシリーズとなった。
  • 上記の通り10チームが発売前に公開され、各個のチームの対決をメインに売り出し初心者にもデッキが組みやすいようなアピールをしていた。しかし各エキスパンションシリーズではキングマスターの収録において敵味方陣営の偏りが強く、またそれ以外のレアリティのカードもキングマスターが登場するまで収録される事が無く、最初に隠されていたチーム零も月光、美孔麗と同時にカードが明かされた為にチームを隠している意味がほぼ無い状況と化していた。結果的に全チームのカードが出たのはシリーズ開始から半年経った時期であり「好みのチームを見つけて組む」という点においてお世辞にも向いているとは言い難かった。
    • この反省か王来篇では最高レアリティはE3以前のような主人公と大ボスの切り札を軸に収録されるようになり、他キャラの切り札はスーパーレアなど他レアリティのカードを切り札に使うケースが増加した。

このシリーズに発売された商品 [編集]

※= ブロックマークなし

参考 [編集]


[1] 「キング」は男性を指す言葉だが、女性であるチョウキもこう呼ばれている為、ここでは性別を問わない称号のようである
[2] このうち美孔麗王国月光王国暴拳王国は初めから名称は明らかになっていたものの登場はDMRP-15と遅れ、チーム零は謎の陣営として名称がDMSD-16まで伏せられていた
[3] 革命編(かくめいへん)は公式でもそう呼ばれることがあるが、厳密には「革命(かくめい)」が正式名称