ブロッカー [編集]

ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)

キーワード能力の1つ。またはこの能力を持つクリーチャーの総称。
マークは黒い四角形の中に水色の円が入っているという構成。

巨人の玉 ダイリーグ C 光文明 (4)
クリーチャー:ジャスティス・オーブ 6000
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。

クリーチャーの基本的な能力の1つであり、DM-01から存在する。
DMR-17から注釈文が変更され、現在のテキストとなった。旧テキストはページ下部

相手のクリーチャーが、自分(プレイヤー)あるいは自分のクリーチャーに対して攻撃を行った場合、自分のアンタップされたブロッカーをタップして攻撃先を変更させることができる。これをブロックと呼ぶ。

かつて、ブロッカーを持つクリーチャーは、

のどちらかのデメリットを併せて持つことが多く、特に低コスト帯によく見られた。ある程度コストの高いクリーチャーになると、文明問わずそのデメリットを持たなくなるケースは古くから存在している。
光を含む多色になると、攻撃制限を持つ場合はほぼすべてが光側の特徴である「相手プレイヤーを攻撃できない」のみを持つことになる。例外は《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》《時空の支配者ディアボロス Z》

アビス・レボリューションからはコスト1でもない限り、低コストを理由にその攻撃制限を持つ方が逆に珍しくなっている。古いカードを知っている人だと、勝手に攻撃できないものと思い込んでしまう場合もあるのでテキストはよく確認したい。

かつてはS・トリガーとブロッカーを両立したクリーチャーは開発から過大評価される傾向があり、《雷珠の求道者ラ・バルザ》のレアリティはなんとベリーレアである。以降もコストパフォーマンスの悪いクリーチャーは多数存在した。

そういった背景から、多くのプレイヤーに衝撃を与えたのはDM23-RP3《ピース・盾・ルピア》《海底の超人》《蜂紙の聖沌 h4ch1》の3枚だろう。王道篇以降も引き続き素出しが容易な低コスト帯ですら、ブロッカーとS・トリガー、その他のメリット能力を併せ持つ《汽球男》といったクリーチャーが登場している。例に出したクリーチャー達は当然のように攻撃制限を持っていない。

文明ごとの特徴は、

ほとんどはクリーチャーを攻撃でき、一番良質(過去の基準)。しかし、逆に時代が変わっても律儀に「相手プレイヤーを攻撃できない」を持ってしまう時代遅れの枠埋め低レアも散見された[2]
高コストであっても《ヘブンズ・ゲート》とのシナジーで重さを無視して登場できるのが最大の強み。逆に、《ヘブンズ・ゲート》の爆発力を抑制するためか、「踏み倒し・素出しどちらでも強いパワーカード」にはそこまで恵まれない。
多色の話になってしまうが、ブロッカーの中で最強格のクリーチャーには水/闇の《∞龍 ゲンムエンペラー》がいる。必ずしも光(を含むもの)が一番良質なブロッカーでないこととして十分説得力がある。
攻撃できないものが少なくないがその場合のパワーは光文明とあまり遜色がない。比較的良質。低レアの中でも《合唱魚》《AQcess》のように光のブロッカーを凌駕するものも一部存在する。
闇文明ほどの登場頻度はないが、《絶海の虎将 ティガウォック》《五番龍 レイクポーチャー ParZero》《蒼神龍トライクラブ・トライショット》《K・アトラン&キング海賊団》のようにかなりのハイスペックブロッカーが存在する。
一番質が低かった(過去の基準)。過去の基準でもスレイヤーとのシナジーで肉壁として自己完結したり、デメリット能力(逆スレイヤーなど)がある分パワーが高かったりと、アクが強いがリターンも大きいものは良く使われる。
《アビスベル=ジャシン帝》《謀遠 テレスコ=テレス》《アーテル・ゴルギーニ》、デュエプレ実装時に代償なしに獲得する《偽りの星夜 ブラック・オブ・ライオネル》《葬英雄 ゲンセトライセ》など、《ヘブンズ・ゲート》で出せない制約をいいことに純粋なパワーカードを多く有する文明へと変化が見られる。
自然
DM23-EX3現在、単色では《超神星ビッグバン・アナスタシス》《樹脈の守護者エバード・ゼノム》[3]しか存在しない。条件的にブロッカーとしての運用は実用的ではない。
ブロッカー査定されていないためか、2体とも「(相手プレイヤーを)攻撃できない」能力を持たない。
無色
強力な能力のおまけとして持っているものが多い。小型のものも少ないため、純粋なブロッカーとしての質は比較しにくい。全員が「(相手プレイヤーを)攻撃できない」能力を持たない。(DM23-EX3現在)

当然ながら、ブロッカーを採用することは手軽な守りの強化につながる。しかし、ブロッカーを対象にした除去は一定数存在する。
考えなしに採用するだけでは勝利に繋がらないため、自分のデッキに合うものを適切な数だけ採用したい。

ブロックの手順 [編集]

  1. 相手クリーチャー攻撃した場合、まず「○○が攻撃した時〜」ではじまる能力ターン・プレイヤーから全て解決する。
  2. その後、相手の攻撃をブロックすると宣言してから、自分の「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップする。
  3. ブロックが成立した場合、攻撃クリーチャーとブロックしたクリーチャー同士がバトルする。

ブロック召喚酔い中でも行う事ができる。
ただし、既にタップされたクリーチャーはブロックできない。
逆に、何らかの能力でブロッカーをアンタップすることで、もう一度ブロックできるようになる。

詳しくは「ブロック」の項を参照。

ゲームにおいて [編集]

  • アンタップキラーがブロッカー能力を持つアンタップ状態のクリーチャー攻撃した時、攻撃されたクリーチャー自身はブロックすることができない。
    • ブロッカーはあくまで『攻撃先を変更させる能力』だからである。つまり、変更できないならブロックするチャンスがそもそも訪れないというわけ。
  • 呪文中心のデッキにはバトルの機会が少ないという意味でブロッカーが腐りやすく、この点は『デュエル・マスターズ パーフェクト ルール BOOK』でも触れられている。

ブロッカーメタ [編集]

ブロッカーメタには以下のものがある。

など

その他 [編集]

  • 以前のテキストは以下の通り
    ブロッカー (相手クリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーをタップして、その攻撃を阻止してもよい。その後、その相手クリーチャーとバトルする)
    DMR-17以降は表記が変更され、攻撃阻止能力ではなく、ガードマンと同じく攻撃目標変更能力であることが明示された。
  • cip等の能力を持つ小型から中型のブロッカーは、登場時に仕事をこなしつつウィニーを止めてくれるため、無駄が少ないカードとして重宝される。
    しかし、ただのファッティに付属している「ブロッカー」は、むしろデメリットとして計算されるようになっている。《神銃の精霊ナカツマキ》の登場を見てもそれが窺えるだろう。前述の通り、手軽なブロッカー除去の手段が増えてきたためと思われる。
  • 「全方位カードファイル vol.1」では、準バニラ軽量級ブロッカーの寸評として、やたらと4枚積みを推奨する文言があった。

ブロッカーに関連する効果を持つカード [編集]

サポートカード [編集]

光限定のコスト踏み倒しカード [編集]

主なメタカード [編集]

ブロッカー能力を条件にする進化 [編集]

参考 [編集]

[性質](・)ブロッカー [編集]

ブロッカー能力の特殊な形で、[性質]に該当するクリーチャーのみをブロックできる。

光器サーシャ R 光文明 (8)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 9500
ドラゴン・ブロッカー(相手のドラゴンが攻撃するとき、このクリーチャーをタップして、その攻撃を阻止してよい。 その後、そのドラゴンとバトルする)
ドラゴンとバトルするとき、このクリーチャーのパワーは+6000される。
W・ブレイカー

要するに通常のブロッカーの下位能力である。

  • 勿論、他のブロッカー能力を得ればそちらの能力によってのブロックができる。

[性質](・)ブロッカー一覧 [編集]

《聖清の精霊アムニス》闇ブロッカー《ギリアム》の対
《邪獄ギリアム》光ブロッカー《アムニス》の対
《バウンサー・イール》火・自然ブロッカーDM-05対抗色対策サイクル
《光器サーシャ》(紙版)ドラゴン・ブロッカーメカ・デル・ソルの設定から

公式Q&A

Q.自分のアンタップ状態の《勝利の女神ジャンヌ・ダルク》が、「マッハファイター」を持つ相手の《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》に攻撃されました。この時、攻撃されている《勝利の女神ジャンヌ・ダルク》自身の「ブロッカー」を使えますか?
A.いいえ、使えません。クリーチャーが攻撃されている時に、そのクリーチャー自身に攻撃先を変更する能力は使えません。
(総合ルール 507.1a[4]
引用元

Q.バトルゾーンに自分のアンタップ状態の《正義の煌き オーリリア》とタップ状態の《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》がいる状況で、相手のクリーチャーが攻撃してきました。
《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》の能力で《正義の煌き オーリリア》は「ブロッカー」を得ていますが、この攻撃に対して《正義の煌き オーリリア》の1つ目の能力と「ブロッカー」を同時に使えますか?
A.いいえ、この状況では「ブロッカー」のみ使えます。《正義の煌き オーリリア》がアンタップ状態なので、1つ目の能力は使えません。攻撃先を変更する能力を複数使用する場合は、能力を使うクリーチャーを同時に選ぶ必要があり、かつ、それらの能力がすべて適正に使用できる状態でなければいけません。
(総合ルール 507.1a[4]
引用元

Q.バトルゾーンに自分の《Disジルコン》《デスマッチ・ビートル》がアンタップ状態でいる状況で、相手のクリーチャーが自分に攻撃してきました。その攻撃に対して、まず《Disジルコン》の「ブロッカー」を使い、それに対してさらに《デスマッチ・ビートル》の「ガードマン」を使って、攻撃先をプレイヤーから《デスマッチ・ビートル》に変更できますか?
A.いいえ、できません。プレイヤーへの攻撃に対して「ブロッカー」は使用できますが、「ガードマン」は使用できません。攻撃先を変更する能力を複数使用する場合は、能力を使うクリーチャーを同時に選ぶ必要があり、かつ、それらの能力がすべて適正に使用できる状態でなければいけません。
(総合ルール 507.1a[4]
引用元

Q.バトルゾーンに自分の《勝利の女神ジャンヌ・ダルク》がアンタップ状態で2体いる状況で、相手のクリーチャーが攻撃してきました。
その攻撃に対して、《勝利の女神ジャンヌ・ダルク》2体の「ブロッカー」を使った場合、「ブロックした時」の能力を2体分使えますか?
Aいいえ、1体分しか使えません。「ブロックした時」の能力は、ブロッククリーチャーが指定された時にのみトリガーします。ブロッククリーチャーとして指定されるのは最後に能力を解決した1体のみですので、その1体の「ブロックした時」の能力のみ使えます。
(総合ルール 507.3a[5]
引用元

Q.バトルゾーンに自分の《賢門の精霊ヘブンストライク》がアンタップ状態で2体いる状況で、相手のクリーチャーが攻撃してきました。
この時、自分はその攻撃に対して、《賢門の精霊ヘブンストライク》2体の「ブロッカー」を使えますか?
A.はい、一度の攻撃に対して、2体両方の「ブロッカー」を使えます。ただし、バトルするのは1体のみです。2体の「ブロッカー」を使った場合、《賢門の精霊ヘブンストライク》2体の「ブロッカー」を順番に解決して、最終的に両方の《賢門の精霊ヘブンストライク》がタップされた上で、どちらか片方の《賢門の精霊ヘブンストライク》に攻撃先が変更されます。
(総合ルール 507. 1a[4],507.2[6]
引用元


[1] 《封魔ロノヴェル》《貪欲の影グレイ・バルーン》《シルバー・ヴォルグ》
[2] 《よろこVIP》《神託少女コットン》《聖女の翼 アクルクス》など。アビス・レボリューション以降ですら《アシスター・アルデ》《オレンヴェーラ-D10》が登場してしまっている悪しき風習だが、《星姫械 エルナドンナ》《転々のシダン ラシャ》あたりはきちんと攻撃制限が撤廃されている。
[3] ただし、『自分のガーディアンが他に1体でもあれば』という条件付き。
[4]
ブロッカーやガードマンなど、攻撃先を変更する能力を使用したい場合、非ターン・プレイヤーはその能力を使用できる1体以上のクリーチャーを選びます。複数体を選ぶ場合は同時に選びます。選ぶクリーチャーは、適正にその能力を使用できる状態でなければいけません。攻撃先を変更する能力を使用するために何らかの条件を必要とするクリーチャーは、その条件を満たせない状態では選ぶことができません。
 例:ブロッカーを持つタップ状態のクリーチャーを、能力を使用するクリーチャーとして選ぶことはできません。
 例:相手のクリーチャーがプレイヤーを攻撃している場合、ガードマンを持つクリーチャーを、能力を使用するクリーチャーとして選ぶことはできません。他にブロッカーを持つクリ ーチャーがいたとしても同様です。
 例:「ブロックされない」能力を持つクリーチャーが攻撃している場合、ブロッカーを持つクリーチャーを選ぶことはできません。
 例:アンタップ状態のブロッカーを持つクリーチャーが攻撃されている状況で、その攻撃されているクリーチャーは、ブロッカーを使用するクリーチャーとして選ぶことはできません。

[5] 「このクリーチャーがブロックした時」という誘発条件を持つ誘発型能力は、その能 力を持つクリーチャー自身がブロッククリーチャーに指定されることで誘発します。
[6]
507.2.選んだクリーチャーの能力を解決します。能力を使用するクリーチャーを複数体選んでいた場合、それらの能力を非ターン・プレイヤーが好きな順番で1つずつ解決していき、結果的に最後に解決した能力によって攻撃先が変更されます。
 507.2a. 最終的に、ブロッカー能力によってその能力を使用したクリーチャーに攻撃先が変更された場合、選ばれたクリーチャーはブロッククリーチャーとして指定されます。「その攻撃」から取り除かれるか、または攻撃終了ステップまで、それはブロッククリーチャーであり続けます。
  例:2体のクリーチャーのブロッカー能力を使用した場合、最後に効果を解決した1体のみがブロッククリーチャーになります。
  507.2b. 最終的に、ブロッカーではない能力(ガードマン等)によってその能力を使用したクリーチャーに攻撃先が変更された場合、選ばれたクリーチャーはブロッククリーチャーではありません。
  507.2c. ブロッククリーチャーにブロックされた攻撃クリーチャーは、「ブロックされたクリーチャー」になります。ブロッククリーチャーが存在しないクリーチャーは「ブロックされなかったクリーチャー」になります。「その攻撃」から取り除かれるか、または攻撃終了ステップまでそのままの状態であり続けます。それをブロックしたクリーチャーが「その攻撃」から取り除かれたとしても、ブロックされたクリーチャーはブロックされたままです。