我我我(ガガガ)ガイアール・ブランド》 [編集]

我我我ガイアール・ブランド KGM 火文明 (8)
スター進化クリーチャー:ビートジョッキー/レッド・コマンド・ドラゴン/レクスターズ 9000
このクリーチャーを、コストを3少なくし、さらに、このターン自分の他の火のクリーチャーを召喚していれば、追加で3少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーは可能なら攻撃し、その攻撃の後でこのクリーチャーを破壊する。
スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このカードが離れた時、自分のクリーチャーをすべてアンタップし、このターンそれらに「スピードアタッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない)

DMRP-18で登場したビートジョッキー/レッド・コマンド・ドラゴン/レクスターズスター進化クリーチャー

任意で、このクリーチャーを5マナあるいは2マナ(同ターンに自身の他の火のクリーチャーを召喚していた場合のみ)で召喚でき、そのデメリット攻撃強制付与攻撃の後自壊が発動してしまう。

しかし、自壊込みの離れた時効果、スター進化クリーチャーの性質が凶悪なシナジーを形成している。
その離れた時効果とは、自分のクリーチャーを全員アンタップかつスピードアタッカー化させるというもの。

具体的には、1マナ《凶戦士ブレイズ・クロー》と2マナ《ガイアール・ブランド》と召喚すれば、まず《ガイアール・ブランド》が2打点、攻撃後に退化して、スピードアタッカーを付与された《ブレイズ・クロー》による1打点とわずか3マナでタイムラグなしに3打点が生成できる
自分のクリーチャーをアンタップさせる性質上、他に打点がいたら3点どころではない打点も生成でき、進化速攻にもワンショットにも適性がある優秀なカードといえる。

このカードを入れるような【赤単速攻】だと、ハナから攻撃するつもりで打点を出すため、可能であれば攻撃するという制約もまったくもってデメリットにならない。

極めつけに、打点増加は《“魔神轟怒”ブランド》のようなアタックトリガーではないため攻撃前にS・トリガー除去されるリスクもケアできてしまう。
無論、G・ストライクプリン効果、攻撃前にタップされた場合など、除去をせずに妨害する手段まではケアできないため、相手のデッキタイプや採用カードの傾向を見て攻撃タイミングを判断していきたいところ。

コスト8というのも優秀であり、《リーリィ・ペロル》など高コストに反応するカードと相性が良かったり、《時の法皇 ミラダンテXII》召喚ロックに引っ掛からない他、《ドンドン火噴くナウ》などの山札から捲ったカード依存のコスト火力に対しても強固。相手のマナゾーン枚数が増えていない状況なら《百族の長 プチョヘンザ》によるタップインも掻い潜る。

ただ、入るデッキが【赤単速攻】か、2色以上のデッキであっても多色クリーチャーを殆ど使用しない構築となるのが自然なので、スター進化による耐性さえ消費させれば、《襲来、鬼札王国!》《灰燼と天門の儀式》などからの《聖魔連結王 ドルファディロム》呼び出しによる全体除去発動で案外解決されてしまうことも。

ビートジョッキーシナジーを活かし、【赤単ブランド】【“B-我”ライザ】のサブフィニッシャーにしても良い。
《一番隊 チュチュリス》《ダチッコ・チュリス》などがいれば、1マナで《ガイアール・ブランド》を召喚できる。

自壊するドラゴンなので《黒神龍グールジェネレイド》との相性も抜群。スピードアタッカー付与できるのでそちらの打点を活かしやすい。

【テスタ・ロッサ】とも構築次第で好相性と言える。《百万超邪 クロスファイア》を採用している場合そちらがタダ出し進化元になる上に、《灼熱連鎖 テスタ・ロッサ》からの大量展開によって過剰打点で3ターンキルを狙うことも可能。

コスト5以上の火のコマンドなので《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》封印も外せる。《終断α ドルーター》《禁断X ナーグル》といったオーソドックスな構築を歪ませずに採用できる軽量進化元にも恵まれているため、【赤黒ドルマゲドン】における速攻プランに採用する価値もある。

ルール [編集]

一見、特に難しいことを書いていないようで、裁定がなかなかややこしい1枚。公式からの詳しい裁定が出るまで物議を醸したほどなので、ぜひ一度ルールを確認してもらいたい。

  • 回数の指定がない「可能なら攻撃する」というテキストは、このターン中すでに一度攻撃している場合、召喚酔いがなくアンタップであっても攻撃しないことも選ぶことができる。
    • なお、《ニドギリ・ドラゴン》のように、攻撃回数が指定されていた場合は、その回数攻撃をしていたのなら攻撃しないことを選べる。

環境において [編集]

登場から【我我我ブランド】の主軸として長きに渡って活躍。【我我我ブランド】での活躍はそちらの記事に詳しい。

それだけでなく、ドラゴン基盤デッキを始めとする色の合うビートダウン全般における膠着状態打破用として、1枚積みから2枚積みの形で出張する場合もある。ただ、コマンド基盤における打点補強手段としては、《轟く革命 レッドギラゾーン》の方が取り回しが良い上に汎用性が高い。

似たような速度感で立ち回りの幅も広い【青赤マジック】が登場してからは大きく数を減らした。【我我我ブランド】のキーカードであるこのクリーチャーはあくまでコスト軽減した召喚であり、《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》などの「召喚以外の方法」メタには引っかかないのが革命チェンジとの差別化だが、防御札のインフレで最大出力で走り出してもS・トリガーで高頻度で受けられてしまい、なおかつそのケアや耐えられた後の息切れ対策が少ないのが悩み。

DM24-SD1発売当日にDM24-SD1無改造が参加者79人のオリジナルのチャンピオンシップで準優勝。

アニメ・漫画において [編集]

  • 漫画『キング』でもボルツが第23話と第30話で使用したが、進化行程は省かれていたことで進化元は不明になっている。
    第23話ではカード表記があったが、第30話では表記されなかった。

その他 [編集]

  • スター進化による耐性で場にとどまってしまうため、革命チェンジとの相性は最悪となっており、比較的簡単に3ターン目に出すことができる火の5コスト以上のドラゴンなので、意図的にこのようなデザインにされたと見ていいだろう。
  • シールド戦では一たびピックしたなら3以上のデッキの構築をこのカード仕様に歪めても良いぐらいであり、DMRP-18発売直後のチャンピオンシップではこのカードのために無理矢理構築をウィニーに寄せた白青赤構築のデッキが4位入賞を果たしていた。
  • キングマスターカードでありながら一見名称に『王』を持つ言葉を含まないように見えるが、力を借りている存在が《ガイアール・カイザーであるため、名称ルールに沿っていると言えなくもない。
    • 王来篇のキングマスターカードは全て超獣王来列伝に記された「王」の力を持っているため、名称に入っていなくても違和感はない。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 1つ目の能力について

Q.相手の《全能ゼンノー》がバトルゾーンにいる状況で、自分はコストを合計6少なくした《我我我ガイアール・ブランド》をバトルゾーンに出しました。攻撃できませんが「攻撃の後」の能力でこのクリーチャーは破壊されますか?
A.いいえ、攻撃していませんので「攻撃の後」の能力は何も起きません。
また、「そうしたら」以降の能力は召喚したターン中のみ影響を及ぼしますので、次のターン以降は攻撃しなくても良いし、攻撃したとしても破壊されません。
引用元(2021.6.25)

Q.他に火のクリーチャーを召喚していなかったので、追加のコスト軽減はせず、《我我我ガイアール・ブランド》のコストを3だけ少なくして召喚しました。この《我我我ガイアール・ブランド》は、攻撃の後、破壊されますか?
A.はい、破壊されます。
本来のコストで召喚するかコストを減らして召喚するかを選ぶことができ、コストを減らして召喚したのであれば攻撃の後で破壊されます。
引用元(2021.6.25)

Q.自分はコスト軽減して召喚した《我我我ガイアール・ブランド》で攻撃しました。攻撃の後、「このターンこのクリーチャーは可能なら攻撃し、その攻撃の後でこのクリーチャーを破壊する。」効果で《我我我ガイアール・ブランド》は破壊され、進化元のクリーチャーがバトルゾーンに残りました。この進化元のクリーチャーが攻撃した場合、攻撃の後、《我我我ガイアール・ブランド》の効果で破壊されてしまいますか?
A.いいえ、破壊されません。《我我我ガイアール・ブランド》のテキストにある「その攻撃の後」とは、「可能なら攻撃する」効果で強制された1回目の攻撃を指します。2回目以降の攻撃の後に破壊されることはありません。
引用元(2021.7.14)

Q.自分はコスト軽減して召喚した《我我我ガイアール・ブランド》で攻撃しました。攻撃の後、「このターンこのクリーチャーは可能なら攻撃し、その攻撃の後でこのクリーチャーを破壊する。」効果で《我我我ガイアール・ブランド》は破壊され、進化元のクリーチャーがバトルゾーンに残りました。この進化元のクリーチャーも、可能なら攻撃しなければいけませんか?
A.いいえ、攻撃しないことも選べます。「可能なら攻撃する」効果を受けているクリーチャーがそのターン中すでに一度攻撃している場合、再度攻撃する必要はありません。

+  (総合ルール 506.1b)

引用元(2021.7.14)

Q.コスト軽減して召喚した《我我我ガイアール・ブランド》が、攻撃する前に相手の「S・トリガー」などでバトルゾーンを離れてしまった場合、「スター進化」の能力によってバトルゾーンに残った進化元のクリーチャーは、可能なら攻撃しなければいけませんか?
A.はい、可能なら攻撃する必要があります。《我我我ガイアール・ブランド》の「このターンこのクリーチャーは可能なら攻撃し、その攻撃の後でこのクリーチャーを破壊する。」効果は、一番上のカードが離れた場合でも失われません。
引用元(2021.7.14)

+  類似裁定(2023.11.17))

Q.相手のコストを少なくしてして召喚した《我我我ガイアール・ブランド》が自分を攻撃し、自分は「S・トリガー」で《ドラゴンズ・サイン》を唱えて《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》を出しました。「出た時」の能力で《我我我ガイアール・ブランド》と言いましたが、その攻撃の後、《我我我ガイアール・ブランド》はどうなりますか?
A.攻撃の後、《我我我ガイアール・ブランド》は破壊されますが、相手のクリーチャーはアンタップしません。
《我我我ガイアール・ブランド》の能力が無視されても、すでに待機している効果は無視されないので、攻撃の後で破壊されます。この時、「離れた時」の能力は無視されているため、クリーチャーはアンタップしません。
引用元(2022.6.24)

Q.《我我我ガイアール・ブランド》Aをコストを少なくして召喚した後、さらに、《我我我ガイアール・ブランド》Bをコストを少なくして召喚し、《我我我ガイアール・ブランド》Aの上に進化しました。
この《我我我ガイアール・ブランド》Bで攻撃した後、「このターンこのクリーチャーは可能なら攻撃し、その攻撃の後でこのクリーチャーを破壊する」の効果で何回破壊されますか?
A.コストを少なくして召喚した《我我我ガイアール・ブランド》が2枚重なっているので、2回破壊されます。結果的に、《我我我ガイアール・ブランド》が2枚墓地に置かれ、進化元のクリーチャーのみバトルゾーンに残ります。
なお、これにより残ったクリーチャーは「可能なら攻撃する」の影響を受けていないので、攻撃しなくてもかまいません。
引用元(2023.3.17)

  • 4つ目の能力について

Q.《我我我ガイアール・ブランド》の「離れた時」の能力は、元々アンタップ状態だったクリーチャーにも「スピードアタッカー」を与えますか?
A.はい、元々アンタップ状態だったクリーチャーにも「スピードアタッカー」を与えます。
引用元(2021.6.25)