赤白(あかしろ)轟轟轟(ゴゴゴ)”ブランド】 [編集]

概要 [編集]

【“轟轟轟”ブランド】に光を入れた型。従来の2ターンキルを目指す【“轟轟轟”ブランド】とは違い、《ヘブンズ・フォース》からメタクリーチャーなどを展開するデッキとなっている。2019年7月1日付けで《“轟轟轟”ブランド》が殿堂入りしたため、このデッキタイプは消滅した。

後の環境で活躍した【赤白サンマックス】【赤白GR】など、光のメタカードと火の高出力アタッカーで攻めるデッキの源流となったデッキタイプ。

ヘブンズ・フォース UC 光文明 (2)
呪文
S・トリガー
コストの合計が4以下になるように、好きな数の進化ではないクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出す。
※プレミアム殿堂
“轟轟轟”ブランド MAS 火文明 (7)
クリーチャー:ビートジョッキー 9000
マスターG・G・G:自分の手札がこのカードだけなら、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンに火のカードがあれば、カードを1枚引く。その後、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体、破壊する。
※殿堂入り
ナゾの光・リリアング SR 光文明 (2)
クリーチャー:メタリカ/スペシャルズ 2000
キズナ(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャー1体のKZ能力を使う)
KZ−光のコスト3以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)

主要カード [編集]

《“轟轟轟”ブランド》核。《ヘブンズ・フォース》を使って手札を消費し、召喚を狙う
《ヘブンズ・フォース》核。メタクリーチャーを展開する。
《ナゾの光・リリアング》光のコスト3以下の呪文を踏み倒す2コストウィニー呪文手打ちよりも激しく手札消費できる

《ヘブンズ・フォース》から出す候補カード [編集]

《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》コスト踏み倒しメタクリーチャー
《制御の翼 オリオティス》ミラーマッチ打点ずらしが光るブロッカー付きコスト踏み倒しメタクリーチャー
《正義の煌き オーリリア》ラビリンスで相手はコスト5以下の呪文を唱えられなくなる。手札消費が減るがロック性能は強力
《音奏 プーンギ》相手の呪文を唱えるコストを1増やし、自分のターン中に、相手が呪文を唱えるたびにGR召喚
《こたつむり》相手のスピードアタッカーなどを止める
《単騎連射 マグナム》強力無比なカウンター獣封じ
《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》タップされているとS・トリガー呪文を封じる
《スニーク戦車 オーリー/トゲ玉・キャノンボール》《ヘブンズ・フォース》から《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》と一緒に出してスピードアタッカーにすることで1ターン早く殴れる
《紅の猛り 天鎖》ラビリンスドロー。次々とG・G・G持ちを投げると強い
《グレイト“S-駆”》G・G・Gスピードアタッカーになる
《ミサイル“J-飛”》
《轟車 “G-突”》G・G・Gで攻撃可能になるW・ブレイカー。打点が高くブロッカーを突破できる
《希望の親衛隊ラプソディ》コストクリーチャー
《予言者クルト》
《黙示賢者ソルハバキ》実質1コストのクリーチャー
《ゴリガン砕車 ゴルドーザ/ダイナマウス・スクラッパー》4コストにしてデメリットなしの2打点
《天雷の導士アヴァラルド公》このデッキ呪文が多く、2ターン目に《ヘブンズ・フォース》から出すことで、3ターン目の《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》に繋げることができる
《龍装者 “OGU”ヴァル/「静謐よ、世界に満ちよ」》先行2ターン目ならほぼ確実にスピードアタッカーW・ブレイカーを得る

その他候補カード [編集]

超次元ゾーン [編集]

《時空の戦猫シンカイヤヌス》《“轟轟轟”》などで瞬時にループ覚醒し、出したばかりの光のウィニーなどをSA化しよう
《時空の英雄アンタッチャブル》素のコストが相手の《ミクセル》に引っかかりにくい。《シンカイヤヌス》のループ覚醒から連鎖的に覚醒すると吉
《イオの伝道師ガガ・パックン》呪文メタ
《小結 座美の花》相手のブロッカーを一体の攻撃だけで全てタップさせることが出来る
《時空の喧嘩屋キル》相手ターン中に出して脇の《“轟轟轟”》や《ドーピードープ》を参照して覚醒しよう

超GR [編集]

このデッキの回し方 [編集]

《ヘブンズ・フォース》で手札を激しく消費する点とG・G・Gを組み合わせたデッキで、《ヘブンズ・フォース》で手札を消費し《“轟轟轟”ブランド》を早期に踏み倒すのが理想の流れ。

《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》ループ覚醒要員として超GRGRクリーチャーで固める構築もある。

打点が十分足りる計算の場合、《Dの牢閣 メメント守神宮》Dスイッチを構えてワンショット失敗時の保険を行うという手もあった。

長所 [編集]

《ヘブンズ・フォース》から出すクリーチャーの候補は基本的にメタができるクリーチャーが多い。

優秀な軽量システムクリーチャーを多数採用しているため、最悪《“轟轟轟”ブランド》が引けなくても勝てる。《“轟轟轟”ブランド》への依存度が低い点では赤単の【“轟轟轟”ブランド】より優秀。

《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》《正義の煌き オーリリア》のおかげである程度詰めの性能も発揮できる。
《正義の煌き オーリリア》は、1ターン目に殴れるクリーチャーを出しておき、2ターン目に《ヘブンズ・フォース》から出し、先ほど出したクリーチャーで殴るとラビリンスを発動できる。先行であれば《フェアリー・ライフ》などの初動を封じたり、ミラーマッチで相手の《ヘブンズ・フォース》を封じる動きが出来たり、《ドンドン吸い込むナウ》《オリオティス・ジャッジ》の手打ちやS・トリガーを防いだりできるため決まれば非常に強力である。

《ヘブンズ・フォース》S・トリガープレイするタイミングによっては《制御の翼 オリオティス》で攻めを防いだ後、返しのターンに並べたウィニーで猛攻を仕掛けるということも十分できる。

一見すると《紅の猛り 天鎖》はG・G・Gを阻害してしまうが、採用カードの多くが低コストなので要は片っ端からプレイしてしまえば手札がG・G・Gの邪魔になることはない。

《BAKUOOON・ミッツァイル》《“轟轟轟”ブランド》が無制限同士で共演していた頃、無理にカウンター封じを使わなくとも、2ターン目に《“轟轟轟”ブランド》で2枚ブレイクしてから偶々3ターン目に《BAKUOOON・ミッツァイル》や2枚目の《“轟轟轟”ブランド》が用意できてそのまま総攻撃で勝てる場合もあった。

短所 [編集]

《ヘブンズ・フォース》から出すクリーチャーの大半が2コストなので、《キング・ザ・スロットン7/7777777》に弱い。たった3コストで場が壊滅してしまうので対策が必要。

2コスト帯の踏み倒しメタクリーチャーなどに弱い。《ヘブンズ・フォース》はコスト踏み倒しなので場に出されると《ヘブンズ・フォース》から一気に手札消費することが出来ないどころか、《“轟轟轟”ブランド》が着地しづらい状況になる。

採用しているコスト踏み倒しメタマナゾーンの枚数を上回るコストのクリーチャーの着地を阻害する方式なので、低コスト高パワーの上に革命チェンジで非力なウィニーを変換する《タイム3 シド》は厄介。《Dの牢閣 メメント守神宮》Dスイッチで貯めた打点をタップされてから《龍装者 バルチュリス》を追加の殴り返しに出されたら大打撃。

《ドンジャングルS7》は除去する手段がない上にパワーラインでも勝てないので、「出されたら負け」「出す前に殴り切る」と割り切るしかないだろう。

《伝説の禁断 ドキンダムX》は天敵。コマンドがほぼ存在しないので全体封印されたらまず復帰はできない上に、《伝説の禁断 ドキンダムX》除去して特殊敗北能力を突ける札もデッキにはない。

環境において [編集]

このデッキは、2018年7月から8月にかけて使用された、《“轟轟轟”ブランド》《単騎連射 マグナム》以外はすべて光のカードという【白単“轟轟轟”ブランド】が原型。そちらには《転々のサトリ ラシャ》などの光の1コストのウィニーが使用された。

DMRP-07期には《紅の猛り 天鎖》型が使用され、ロングゲームを志向する場合がまあまああった。

DMEX-03期になると《ナゾの光・リリアング》を獲得し、同時に《超次元サプライズ・ホール》が主流採用カードとなった。

DMEX-04期になるとアドバンテージの取りづらい光の1コストウィニーは敬遠されるようになり、代わりに《ヘブンズ・フォース》で呼び出すと強い4コストクリーチャー(特に《正義の煌き オーリリア》)が好まれるようになった。

2019年3月1日にロックの要であった《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》が殿堂入り。赤白構築ではあまり使わない《ドリル・スコール》も殿堂入りとなっており、ロック性能は当初大幅に下がったと見られていた。

超天篇になるとGR召喚戦術が加わり、【速攻】というよりは寧ろクリーチャーの潰し合いを絡めた中速に近い動きを見せるようになった。代わりに殴り合いの環境では手札が相手のブレイクによって増えてしまいフルスペックを発揮できない通常のG・G・G持ちはデッキから減っていった。

DMRP-09《音奏 プーンギ》を獲得。《奇石 ミクセル》クリーチャーによるカウンターを、《音奏 プーンギ》により呪文カウンターを十分ケアできることから、既に殿堂入りとなった《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》は不採用が当たり前となった。

DMGP-8th」では、《Dの牢閣 メメント守神宮》搭載型がメジャーとなった。その影響か、DMSD-10期には《BAKUOOON・ミッツァイル》《Dの牢閣 メメント守神宮》を活かしたコントロール寄りのゲーム運びもざらになった。

そして、ついに2019年7月1日付けで《“轟轟轟”ブランド》殿堂入り。その躍進に終止符が打たれる。そのデッキ構築論は後に【赤白サンマックス】に活かされることとなった。

殿堂ゼロデュエルにおいて [編集]

2ターン目から《音奏 プーンギ》《正義の煌き オーリリア》などで呪文メタ《奇石 ミクセル》のようなコスト踏み倒しメタを張れることと、その速さから殿堂ゼロデュエル環境でもトップに立てるほどの力があった。

トップメタの【転生サイクリカ】【ダーツデリート】呪文主体であり、また彼らはシールドを殴らないため他のデッキには受け札が採用されづらい、といった具合にこのデッキに比較的有利な環境となっている。当然のように2、3ターンキルが飛び交う環境でも戦えるという事実は、高いメタ性能と速攻を両立したこのデッキの強さを物語っているといえる。殿堂ゼロ環境では、このように環境を味方に付ける形でトップメタに位置する。

《“轟轟轟”ブランド》殿堂入りする前の殿堂レギュレーションの全盛期の構築でも十分戦えるため、いかにこのデッキのデッキパワーが強力かが分かるだろう。

その他 [編集]

DMGP-8th』を控えてトップメタのデッキとして人気が高まったこと、《ナゾの光・リリアング》《ドドド・ドーピードープ》などの高額カードが積まれることなどから、2019年4月初頭では美品で1から組むと同時期の【モルト NEXT】をゆうに超える札束デッキと化していた。従来の【速攻】では考えられない初心者泣かせな面がある。
【速攻】であることを考慮しなくても相当に高額な部類であり、この時期の2ブロック構築環境において圧倒的な一強と呼べるほどの支配率を誇ることやデッキ自体の理不尽さも相まってヘイトを集めやすかった。

DMGP-8th」Day1(双・超マーク2ブロック構築)ではトップ8進出者中4人が使用という実績を残したが、最高成績は3位と、同大会同部門で優勝を果たした【赤緑印鑑パラキン覇道轟轟轟】などの個性的なデッキに押された感がある。

参考 [編集]