【ワルスラ】 [編集]

DMR-21で初登場した、「ワルスラ」と名の付くカード群、そしてD2フィールドを用いた、コスト踏み倒し系デッキ。

ワルスラ・プリンスS VR 水文明 (6)
クリーチャー:マジック・コマンド/イニシャルズ 6000
W・ブレイカー
自分の他のクリーチャーを召喚した時、そのクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それが、破壊したクリーチャーと同じ文明を持つクリーチャーなら、バトルゾーンに出す。そうでなければ、自分の手札に加える。
メタルワルスラS C 水文明 (3)
クリーチャー:リキッド・ピープル閃/イニシャルズ 3000
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
このクリーチャーは攻撃することができない。
このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の手札に戻す。
電脳決壊の魔女(カオス・ウィッチ) アリス R 水文明 (4)
クリーチャー:アウトレイジMAX 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを3枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札を2枚、山札の一番上または一番下、もしくはその両方に好きな順序で置く。

「ワルスラ」カードには、以下の特徴がある。

これらの性質から、【バニラビート】のような大量展開と同時に、後述するD2フィールドとの組み合わせにより、手札も充実する可能性がある。
展開速度はやや遅めだが、成功すれば、凶悪なクリーチャーを何体も横に並べることができる。

「ワルスラ」カード [編集]

《ワルスラS》D2フィールドを条件とする、G・ゼロ持ち小型獣
《メタルワルスラS》モヤシ効果を持つ軽量ブロッカー
《ワルスラナイトS》バトルゾーンに味方が3体いれば、攻撃時にアドバンテージを得る
《ワルスラ・プリンスS》召喚したての味方獣を破壊して、山札の一番上からコスト踏み倒しの可能性
《D2S 皇帝ワルスラ》G・ゼロ持ちで、味方に耐性を最大2つ付与
《プラチナ・ワルスラS》進化獣。攻撃時、カードを3枚引いて1枚を捨てることができる
《越獣縫合 ワルスラフォー》《D2S 皇帝ワルスラ》ディスペクターcipターンの始めにカードを1枚ドローする。

ワルスラの基本的な動きは、

  1. G・ゼロ獣で、序盤に牽制
  2. 《ワルスラ・プリンスS》召喚
  3. コスト踏み倒しを狙うカードの文明」を持つクリーチャー召喚し、プリンスの効果でそれを破壊
  4. 山札の一番上をめくり、破壊したクリーチャーと同じ文明なら、バトルゾーンに出せる。そうでなければ、手札に加える。

こう見ると一見、脆弱なコスト踏み倒しに見えるが、以降紹介する候補カードや、他カードの組み合わせ次第では、冒頭で述べた大量展開も夢ではない。

ここでは、ワルスラと同色ののカードを候補に挙げていく。
ちなみに、プリンスは条件さえそろえば、どの文明クリーチャーでも踏み倒せる。

候補カード(D2フィールド) [編集]

《Dの悪意 ワルスラー研究所》味方獣の登場に合わせて1ドローDスイッチで味方を増殖
《ユニバーサル・鮫・アンド・シー》2マナで味方全体に「ブロックされない」を付与

候補カード(クリーチャー) [編集]

《電脳決壊の魔女 アリス》プリンスの踏み倒し成功率を大幅に上げる。
《精神を刻む者、ジェイス》
《盗掘人形モールス》プリンスとコンボで、デッキの獣をいくらでも踏み倒せる
《アクア忍者 ライヤ》1コスでプリンスの生贄にできる。
《伝説の正体 ギュウジン丸》味方7体以上の展開に成功すれば、文明で最も凶悪な全体除去をたった1コストで放つフィニッシャー。このデッキとのシナジーは抜群。
《完全不明》踏み倒せれば、範囲の広い、強力なロック性能を中盤から発揮
《ニコル・ボーラス》cipで7枚ハンデスアタックトリガー《デーモン・ハンド》
《新星!ベルナーレ》水のマナ武装3で、相手獣二体フリーズ
《大聖堂 ベルファーレ》cipで、相手獣二体フリーズ
《サイバー・N・ワールド》強力なリセット能力を持つ
ドラグナードラグハートを採用するなら
《理英雄 デカルトQ》手薄な防御を補う。
《サイバー・W・スパイラル》cipで、相手獣二体を山札送り
《サイバー・J・イレブン》味方獣が11体いればエクストラウィン
《龍波動空母 エビデゴラス》/《最終龍理 Q.E.D.+》ドラグハート。言わずと知れた優秀な置きドロー
《真理銃 エビデンス》/《龍素王 Q.E.D.》G・ゼロのおかげで龍解が容易。龍解後は、タダ召喚、詠唱が毎ターン1回行える。

ワルスラにD2フィールド、そして各種獣を加えると、こうなる。

  1. 適当に手札を貯めながら5マナ目まで牽制する。
  2. 5マナ、《Dの悪意 ワルスラー研究所》展開。
  3. 6マナ、《ワルスラ・プリンスS》召喚。
    1. 7マナ、《電脳決壊の魔女 アリス》を召喚し、まず研究所の効果で1ドロー、彼女の効果で3ドローデッキトップ2枚を操作、プリンスで彼女を破壊し、操作したデッキトップの獣を出す。残りのマナで《メタルワルスラS》でも召喚し、もう一度踏み倒しを行う。最後に処理が残っている研究所の効果で任意1ドロー
    2. もしくは、《ワルスラS》G・ゼロでタダ出しできれば、無料でコスト踏み倒しチャンスを得る。G・ゼロは召喚扱いなので、《真理銃 エビデンス》の龍解条件を進められる。
    3. また、オーバーワーク気味だが、ドラグナーを挟んで《龍波動空母 エビデゴラス》を出し、先ほどの流れを次ターン行って龍解を狙う
  4. クリーチャーが7体以上そろったら、《伝説の正体 ギュウジン丸》でも出してフィニッシュ。

長所 [編集]

非常に高い展開力を誇る。【バニラビート】と違って、強力クリーチャーが何体も横に並ぶ可能性があるため、非常に爽快そして強力。昨今の大型クリーチャー呪文を操るものと、クリーチャーの数がキーになっているものの二種類が多い。このデッキは、後者であり、しかも軽量クリーチャーもプリンスやD2フィールドのお陰でこのコンボに参加できる余地を与えるので、基本的に手札で腐るカードがない。革命編に入り、《伝説の正体 ギュウジン丸》《完全不明》といった重量級だが強力な除去やロックを単体で行えるクリーチャーも増えたので、のカードのみでこういったカードを回せるのは大きい。

弱点 [編集]

踏み倒しに必要な準備に時間がかかることがまず一点。非常にスペックの高い踏み倒しを行える代わりのデメリットと考えれば及第点かもしれないが、ロマン色の強いデッキと言われても言い訳ができないのが辛いところ。
また、【レッドゾーン】系統の強力な【速攻】に対して、立ち回りが不安定になりやすい。文明には優秀なS・トリガー呪文が多いが、プリンスで踏み倒し確率を上げたいと考えると、デッキのカードほとんどがクリーチャーになってもおかしくない。そうなると、《アクア・サーファー》《アクア潜入員 トリガロイド》といったトリガー獣を使う必要が出てくる。特に前者は、侵略cipを再利用させてしまう利点を相手に与えてしまう。
たとえ、レッドゾーンたちの序盤の猛攻を凌ぎ、中盤に大量展開を成功したとしても、《伝説の禁断 ドキンダムX》に禁断解放されると、封印をつけられ大ピンチ、もしくは、封印をつけている最中にライブラリアウトなんてことも起こりうる。

その他 [編集]

  • 「ワルスラ」カードはどれも「ドラゴンクエスト」の「スライム」たちを彷彿とさせる愛嬌あるデザインが特徴。マスコットのような可愛さとは裏腹に、えげつないコスト踏み倒しを行ってくる。

参考 [編集]