奇天烈(きてれつ)X(エックス) グランドダイス》 [編集]

奇天烈X グランドダイス VR 水文明 (8)
クリーチャー:マジック・コマンド/グレートメカオー/イニシャルズ 8000+
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードのコストが奇数なら、カードを5枚引く。
自分がゲームに負ける時、または相手がゲームに勝つ時、かわりに自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードのコストが奇数なら、カードを5枚引く。偶数なら、自分はゲームに負ける。
自分の手札が10枚以上なら、このクリーチャーはパワー+10000と「Q・ブレイカー」を得、ブロックされない。

DMR-22で登場したマジック・コマンド/グレートメカオー/イニシャルズ

cip敗北回避能力によって自分の山札の上のカードを見、それが奇数ならカードを5枚引ける。
さらに自分の手札を10枚以上にすることでパワー18000のブロックされないQ・ブレイカーとなる。

文明ドローが得意であるため、事前に溜めた手札+cipドローで10枚を超えるのは容易だろう。
パワーが貧弱になりがちな文明の中で、これだけのパワーと打点を得られるのはそこそこの強みである。

このクリーチャー自身のコストが偶数なのが惜しいが、デッキカードをできるだけ奇数に統一する事で、2つの能力をほぼ確実に発動させられる。「奇天烈」の名を持つマジック・コマンドでは珍しく自分の山札を参照する点から、それらの中でも使いやすい方であると言える。

グレートメカオーである点もかなり優秀で、《救急機装レスキュー・スペース》でのコスト軽減《キャプテン・スーパーレスキュー》でのセイバーはもちろん、《時空の司令 コンボイ・トレーラー》によるコスト踏み倒しからのスピードアタッカーで殴りこむ事ができる。
さらに、手札が10枚以下の状態でも《合身秘伝メカ・マシーン》《奇術ロボ・ジェントルマン》があれば攻撃中に手札を増やしQ・ブレイクを決めることも可能。(後者の処理はブレイク数確定前に行うため問題なく条件を満たせる。当然ブロックされないを付与するには遅い)

注意しなければならないのはライブラリアウト。どちらの能力強制で、奇数が当たった場合は必ず5枚のカードを引かなければならない。
敗北回避能力とはいえど、山札がなくなれば表向きにするカードがなく置換効果を発動することができないため、いずれにせよ相手のダイレクトアタック等はできる限り避けなければならない。使えるとしても1〜2回と考え、過信は避けた方が良い。

  • 2021/06/24の裁定変更により、cipの山札確認でもツインパクトの偶数と奇数で好きな方を選べるようになり、山札を節約することが可能になった。

ルール [編集]

  • 上記の通り偶数及び奇数を参照する都合上、もしその概念が分からないプレイヤーが相手だと揉めやすい。ほとんどないと思うが、若年のプレイヤー相手に対戦する機会があるならば、偶数奇数の説明をできるよう配慮したい。ちなみに偶数とは2で割り切れる数、奇数とは2で割り切れない数である。
  • コストのないカードコスト0、つまり偶数として扱われ、無限大も偶数として扱われる。このため、山札の上表向きにしたが奇数か偶数かを参照できず、敗北を置換だけしてドローも敗北もしないということは起こりえない。
  • 反則・非紳士的行為・投了については敗北置換は適用されない。
    後述の《じーさん》による「負けそうな時」の能力とのコンボはあくまで《じーさん》の能力による負けであるため併用が可能。
  • ツインパクトが捲れた場合は、コストを参照する効果の最中にプレイヤーは片方のコストのみを選んで参照する(201.2b)。
    • 奇数と偶数両方のコストを持つカードなら、「自分がゲームに負ける時または相手がゲームに勝つ時、(奇数なので)かわりにカードを5枚引く」か「自分がゲームに負ける時または相手がゲームに勝つ時、(偶数なので)かわりに自分はゲームに負ける」のどちらかを自分が選ぶこととなる。後述の「どこまでが置換効果か」の兼ね合いもあり、5枚引かずに敗北回避はできない。
  • 2021/06/24の裁定変更前は、奇数の面と偶数の面を両方持つツインパクトだと、5ドローと再敗北の能力が両方発動した。《7777777》《神の試練》などと矛盾した裁定だったため、矛盾がなくなるよう2021/06/24に両方発動することはなくなった。
  • 置換効果の原則により、山札の枚数が足りず5枚引くことができないのなら、普通にゲームに負ける。万が一、コストが偶数でも奇数でもないカードが登場した場合でも「かわりに5枚引く」ことも「かわりにゲームに負ける」こともできないため、普通にゲームに負ける。
置換効果の裁定について
  • 「自分はゲームに負ける。」までが置換効果である。でなければ、偶数を引いても「自分はゲームに負ける」の部分をさらに強制で置換効果が発生し、山札の上はずっと同じカードのままなので能力ループしてしまい、ゲームの続行が不可能になる。早い話がこのクリーチャー能力処理の結果は敗北回避かループで仕切り直しかのいずれかとなり、自分は絶対ゲームに敗北しない事になってしまう。
    • 2016/9/17の事務局回答では、暫定回答だがで「自分の山札の上から1枚目を表向きにする。」までとなっていたが、後に公式サイトのQ&Aで、現在の裁定に変更された。前述の通りゲーム性を損うので当然である。
    • ちなみに、全文が置換効果の場合のテキスト表記を厳密にすると以下のようになる。一文がいたずらに長くなり、本来の意味すら分かりづらくなってしまっているのがお分かりだろう。
      自分がゲームに負ける時、または相手がゲームに勝つ時、かわりに自分の山札の上から1枚目を表向きにし、そのカードのコストが奇数なら、カードを5枚引き、偶数なら、自分はゲームに負ける。
  • 「カードを5枚引く」までが置換効果である。そのため、置換効果は連鎖しないというルールから、この効果によるドローを《日曜日よりの使者 メーテル》《蒼神龍ヴェール・バビロニア》等でさらに置き換えることはできない。
    • ここで注意したいのは、《水上第九院 シャコガイル》《水上第九院 シャコガイル》は「ゲームの敗北」を置き換える効果なので、《グランドダイス》の置換効果によるドローで自分の山札のカードを全て引き切った場合、《シャコガイル》の効果で勝利できる。
      • なお、暫定回答だが、バトルゾーンに自分の《伝説の禁断 ドキンダムX》、このクリーチャー、《シャコガイル》の3体がいた時に、《ドキンダムX》がバトルゾーンから離れた場合、山札のカードがなくなるまでこのクリーチャーの置換効果によるドローを連続で発生させて、勝利することができる。当然、途中で偶数のカードが表向きになって捲れた場合は負ける。
  • 《Q.Q.QX.》などの効果を受けてカードが表向きにできない場合、置換効果は発生せずに負ける。
  • 「かわりに自分の山札の上から1枚目を表向きにする」のは置換効果のタイミングで発動する処理だが、これだけでは置換をしたことにはならないと思われる。
    • これは《インフィニティ・ドラゴン》を考えるとわかりやすい。そちらは置換効果のタイミングで山札の上から1枚目を墓地に置くが、カードを置くだけでは離れることを置換できず、置いたカードがドラゴンまたはファイアー・バードという条件を満たして初めて離れることが置換される。

相性の良いカード [編集]

ピンチの時に手札が大量に増えるので、各種ニンジャ・ストライクとも相性が良い。
特に優秀な性能を誇る防御札の《威牙の幻ハンゾウ》《光牙忍ハヤブサマル》《怒流牙 サイゾウミスト》はともにコストが奇数なので能力の邪魔をせずに投入できる。

また《天災超邪 クロスファイア 2nd》とも相性がいい。
cipによってカードを5枚引くことができれば、最初のドローと含めてターン中に6枚以上カードを引いたことになるのでG・ゼロで出せる。

  • 《爆笑必至 じーさん》の「負けそうな時」の能力を使って山札の一番上から3枚を見て、その後《じーさん》の効果で発生する敗北を置換することで実質好きなタイミングで5枚ドローが可能。
    ただし、見た3枚の順は並べ替えられないので、見た瞬間にデッキトップが偶数だった場合はそのまま敗北が確定する。

他カードのとの比較 [編集]

  • 同じ「手札が10枚以上」という条件を持つ《偽りの名 iFormulaX》と比べると、条件を満たした場合の効果としてエクストラウィンの方が強力なのは言うまでもないが、こちらはドロー能力で自ら条件を満たせる上、わざわざターンの終わりにタップさせている必要があるというシビアさもない。一応、同じグレートメカオーではあるので、両者を組み合わせていいとこ取りしても良いだろう。

その他 [編集]

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 3つ目の能力について

Q.自分の《頂災混成 セーゼン・ザ・フメイト》《奇天烈X グランドダイス》がバトルゾーンにいる状況です。
自分がシールド0の状態でダイレクトアタックされた際、自分が負けるかわりに《奇天烈X グランドダイス》の置換効果を適用できますか?
類似例:《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》
A.いいえ、使えません。《奇天烈X グランドダイス》の置換効果は、自分が効果によって負けられない状況では適用できません。
引用元(2023.8.4)