《サイバー・A(エー)・アイアンズ》 [編集]

サイバー・A・アイアンズ SR 水文明 (9)
クリーチャー:サイバー・コマンド 12000
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを5枚まで引いてもよい。
自分の他の水のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、このクリーチャーはブロックされない。

DM-36で登場したサイバー・コマンド
cipで5枚までドローする能力を持ったパワー12000のT・ブレイカー。条件付きでブロックされない能力を持つ。
この時代においては、単色の非進化ファッティはかなり珍しい。

単純に1枚で5枚ものハンドアドバンテージを得つつ、T・ブレイカーサイズのクリーチャーが残るのは驚異的。その分9コストとかなり重いが、単体でのカードパワーは申し分ない。
条件付きのアンブロッカブル能力は、青単以外だと意外と発動が難しいものの、確実にT・ブレイカーを通せるのはなかなか便利。

運用としては、マナブーストコスト踏み倒しで重さをカバーし、大量ドローによるリソースと《サイバー・A・アイアンズ》自身の打点で攻めていくことになる。
青緑基盤のデッキならば、マナブーストでいち早く《サイバー・A・アイアンズ》に到達した後、大量の手札を潤沢なマナで戦力に変換していくことができる。青赤緑ビートダウンならば、スピードアタッカーによる追撃で素早くゲームを畳むことが出来るだろう。
コスト踏み倒しならば、サイバー種族であることを活かし《超電磁トワイライトΣ》を使うと良い。そちらから出せる貴重なT・ブレイカーであり、大量ドローコンボパーツ集めや更なるクリーチャー展開に役立つ。

ただし、コストが重いだけにハンデスなどの妨害を受けたり、激しい攻めを受けて着地の隙がないこともザラであるため、手札補充するためのカードとしては信憑性に欠ける。
他のドロー手段と併用した上で、出す手段があるデッキでの隙を狙って大量ドロー出来るファッティとして、十分に採用が検討出来る。
環境では【不滅オロチ】【エンペラー・キリコ】コスト踏み倒しマナブースト先の1つとして、マナを稼げてドローも出来る打点要員として採用されることがあった。

弱点として、この手の大型ドローの例に違わず、返しの《ロスト・ソウル》が挙げられる。5枚以上もの大量のリソースを損失すれば、後々の戦いは厳しいものとなるだろう。
《サイバー・A・アイアンズ》の場合、高確率で本人のT・ブレイカーが残されるため、他に打点があれば十分にごり押し出来る。故にマッドネスとの相性が良く、同時採用すれば《ロスト・ソウル》に大きなリスクを伴わせることが出来る。

また、《サイバー・A・アイアンズ》を出したターンは基本相手の盤面にも手札にも触れられないため、返しのターンは自由に動かれることになる。
相手としては、十二分に手札補充されてしまった以上ブレイクに積極的になる可能性が高いため、出す時は着地の隙を考慮したい。
構築によるカバー手段としては、シノビ革命0トリガー手札から発動できる防御札であるため相性が良い。スパーク《終末の時計 ザ・クロック》で確実に時間を稼ぐのも良いだろう。

5ドローによってライブラリアウトが大きく近づく点にも気を付けたい。
任意であるため不用意にライブラリアウトする危険性はないものの、《サイバー・A・アイアンズ》の能力を最大限使うこと自体が、ゲームスピードを著しく早めることになる。
ターボから召喚を狙う場合、マナブーストでも山札を削るため尚更である。

ライバルとしては、後に登場した《サイバー・N・ワールド》《「智」の頂 レディオ・ローゼス》などが挙げられる。
《サイバー・N・ワールド》は同じサイバー・コマンドで、手札山札に戻した後5ドローであったり、相手にも手札補充の機会を与えたりと癖も強いが、ドロー前に山札回復するため、大量ドロー手段でありながらライブラリアウトに強い。6コストパワー6000と手頃なサイズと優秀な基礎スペックも魅力。
《「智」の頂 レディオ・ローゼス》は 《サイバー・A・アイアンズ》以上の大型で能力召喚時限定だが、5ドローと同時に5ハンデスを放つため隙が少なく、エターナル・Ωも持つためフィニッシャー性能が高い。DM-36から間があっただけにカードパワーはさらに高く、召喚出来た時のアドバンテージは《サイバー・A・アイアンズ》を大きく上回り、単純な大型ドローファッティとしては大方役割を譲ることとなった。

総じてカタログスペック上は強力なクリーチャーであるものの、能力コストも全て大味なために難儀な点も多いクリーチャーとなっている。
単純に切り札として採用すると、隙の大きさに苦しんだ挙句手札に溺れたままごり押しされる(または打点を出す時間が足りずライブラリアウトする)といった結果になりかねないので、柔軟な構築やゲーム運び、弱点埋める工夫を考えておきたい。

反面で、ただただドローパワーを高めた真っ直ぐなカードデザインには、シンプルかつ豪快な魅力が込められている。プレイ出来た際には、爽快な大量ドローを楽しむと良いだろう。

  • カード名のAとその間の点が目と口のようで顔文字に見えるため(・A・)と表記されることがある。(俗称一覧)

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

サイバー・A・アイアンズ VR 水文明 (9)
クリーチャー:サイバー・コマンド 12000
シンパシー:サイバー
バトルゾーンに出た時、カードを5枚引く。(手札の上限枚数を超えるなら、上限枚数に達するまで引く)
自分の水のクリーチャーはブロックされない。
T・ブレイカー

DMPP-13で実装。ベリーレアに降格した。
シンパシーでTCG版より出しやすくなり、自身だけが条件付きでブロックされないのが、自身含め味方の水をブロックされない常在型能力に強化された。

7体分しかバトルゾーンの枠がない仕様により、打点としてではなく媒介目的で小型をばらまくデッキタイプ自体が難しいため、「1マナで一気に大型4体召喚!」というロマンあふれる立ち回りはできない。
なお、7体目にこれを出す場合なら6軽減のため、実質的な最低コストは3である。7体目にこれを出すと手札が充実してもバトルゾーンの枠を取るカードタイプが使えないロックが発生することを考えると、シンパシーは1〜3体程度に抑え、追加で《フェアリー・ギフト》なども重ねて枠に余裕を残して少ないマナで召喚するのが適しているだろう。

また5枚ドローが強制になっているのも痛く、大量展開しようものなら山札が一気に枯渇する。
バウンスといった除去も痛く、出しなおすだけで一気にライブラリアウトに近づいてしまう。
《魔龍バベルギヌス》などにも気を付けたい。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]